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サルコヴィルの戦い

 2008-02-13
フランスはもうすぐ市長議会選挙。3月9日(一次選)と16日(決選)が投票日。
昨年からすでに選挙運動が始まっているところも。
このところ、連立候補などの協議も終盤を迎えつつあり、立候補者が固まってきたようです。

そんな中、先週末からヌイイ市があつい。

ニコラ・サルコジがその市長を務めたことで名声を上げた土地、ヌイイ市。高級住宅街として知られていますが、「ヌイイ」といえば「サルコジ」、「サルコジ」といえば「セシリア」「カーラ」「ロレックス」…と同じく「ヌイイ」と出てくるくらい、切っても切れない間柄です。大統領選の決選投票では、ヌイイ市の80%近くがサルコジ票でした。この根強い人気が「サルコヴィル」と呼ばれる由縁。

昨年秋、このヌイイ市の新市長にと立候補したのが、ダヴィッド・マルティノン。立候補というか、ニコラ・サルコジが「こいつを次の市長にヨロシクね」と送り込んだ側近。マルティノンは大統領選挙運動中の働きを買われ、現在、大統領府のスポークスマンでもあります。

サルコヴィルだけに、ヌイイ市でUMPが勝たないわけがないわけで、「マルティノンに市長の座を譲った」と囁かれました。しかし、ヌイイ市に実際住んでいたサルコジと違い、マルティノンはよそもの。住民たちは「誰~?」って感じで、あまり歓迎の雰囲気ではありませんでした。そこで、サルコジは次男坊(一番目の妻との子)、ジャン・サルコジを選挙運動の旗手に任命。ジャンを仲介として、マルティノンは住民たちとの交流にせっせと励んでいました。それでも、マルティノンがヌイイ市長の椅子に座ることはメディアでも疑問視されていました。

2月9日(土曜日)、日刊紙ル・フィガロが、マルティノンは右派連合候補者ジャン-クリストフ・フロマンタンに負けるという予想調査結果を発表したことで、状況は一転。マルティノンが候補から身を引くという噂が流れ、緊急記者会見を開くと発表しながらも、マルティノンはこれを土壇場でキャンセル。
jeansarkozy menard et teulle2月10日(日曜日)、ジャン・サルコジは、マルティノン候補以下の議員候補者名簿の上位に入っていたマリー-セシル・メナール、アルノー・トゥレと3人連名で、マルティノン支持を取り下げて新たな候補者を立てると発表しました。
(蛇足ですが、ジャン・サルコジって気持ち悪いくらいパパ似…。)
月曜、マルティノンは立候補を取り消すことを決意。大統領府スポークスマンの辞任願を提出しましたが、大統領はこれを拒否したとのこと。

こうしたてんやわんやの中、10日の日曜、ニコラ・サルコジは突然TV演説をしました。テーマはEU憲法を改定したリスボン条約が締結したことの賞賛…だけれども、ル・モンドの記者の分析では、ヌイイ騒動から目をそらす意図もあったようです。なんせこのTV演説、数時間前に決まったらしい。

さて、今回の市長選では、内閣や閣外大臣の職についた有名政治家の「投下」が目立ちます。(つまり、その地とは縁のない人物を立候補させている。)有名ならば勝てるだろうということで、左派領土を奪回しようという計算、またはもともと右派が強い地域で立候補させて勝たせることでその政治家の経歴に華を添えようという計算が見え隠れ。
サルコジの肝入りでサルコヴィルに「投下」した候補者が支持されなかったということは、この戦略も大きな疑問符をつきつけられたのでは。(とはいえ、やっぱり有名政治家が勝つ見込みの方が大きいだろうけど。)

martinonnonnon.jpgマルティノンの立候補取り下げは、住民の支持が得られなかったというだけでなく、サルコジの離婚も関係しているようです。というのは、ダヴィッド・マルティノンはセシリアに目をかけられてサルコジの側近になった人。セシリアがいなくなって後ろ盾がなくなったという見方もあります。
(←ちょっぴり髪が乱れているところがまた物悲しい。)

結局、UMPとしては右派連合のフロマンタンを支持することに。しかしフロマンタンはUMP党員ではありません。今朝のル・フィガロ掲載のインタビューによれば、フロマンタンは特にUMPと談合する気はない様子。もともと、フロマンタン候補以下の議員候補名簿にUMP党員は入っているようですが、それ以上UMPを優遇するように名簿を作成しなおすつもりはないらしい。UMP党員でサルコジ派、マルティノン名簿の中では有力だったアルノー・トゥレについては、「私はニコラ・サルコジと同意見で、親の七光りで政治をすることに反対している」とし、父親がヌイイ市長だったトゥレを認めない発言をしています。

ところで、このニュースが持ち上がったとき、同居人は「後々ジャン・サルコジに市長をやらせたいのではないか、だから今は子分のマルティノンにやらせて、次はジャンに譲らせるつもりなのではないか」と推測。う~ん、ありえる…。次の市長議会選挙のときには、ジャンもパパ・サルコジが初めて市長になったのと同じ年(28歳)になっているはず。
でも、もしそうだとしても、フロマンタンが市長になったら次の市長選でジャンの支持は絶対しないでほしいなー、上の発言があるんだから。

他方、トゥレは、「20年間、ヌイイでサルコジを支持しつづけてきたのは私だけ」とし、UMPがフロマンタン支持にまわることに反対。自分が立候補すると決意を発表し、UMPからなだめられている最中。

どっちにしても、サルコジによる「投下」は失敗。どうしたって右が勝つヌイイ、どうせ私には無関係。(ヌイイ市には絶対住めないし、住まないし、住みたくないし。)どっちも立候補するに正当な立場だと思うし、フロマンタンもトゥレもどんどんやれ~!

参照:
Le Mondeより

Le Figaroより
「Fromantin : «Je garde mon equipe et ma liberte»」
「Teulle justifie son maintien par sa fidelite a Sarkozy」
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