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ド・ヴィルパンの反撃

 2007-09-30
大統領に選ばれたことで、左派だけでなく古参シラク派にも勝ったサルコジ。UMP内のシラク派対サルコジ派の構図は、「普通の人」となったジャック・シラクとドミニク・ド・ヴィルパンへの厳しい追及ぶりにもやはり現れているのだろうか…と思ってしまう今日この頃。

前首相、ドミニク・ド・ヴィルパンは、外相時内相時にクリアストリーム事件に関わったとされ、何度も尋問を受けています。このクリアストリーム事件で、現在注目されているのは、シラク派がサルコジをスキャンダルで追い落とそうと画策したのではないかということ。相手が大統領になってしまっただけに、追及も厳しくなっているのかなーと思ったり。
まあそういうわけで、首相辞任後のド・ヴィルパンは、疑いの対象という不名誉なイメージでマスコミに取り上げられていることが多い。

ところが、最近、ド・ヴィルパンが熱い。(っていうか、ド・ヴィルパンの記事を読んで私が熱くなっただけかもしれないが。)

サルコジに対する批判に積極的に乗り出した様子。クリアストリーム事件でやられてばかりではない。

3961659848-dominique-de-villepin-recommande-a-nicolas-sarkozy-plus-de-serenite.jpg先週の日曜(23日)付けのWEB版ル・モンドで伝えられた記事によると、ド・ヴィルパンはラジオ局ラジオJにて、ニコラ・サルコジ批判を展開したらしい。

まず、外交について。「今日、フランス政治において、ブッシュの政治のやり方のいくつかの点に対し、接近または時に同調とも思えるような方向への路線変更がある」と述べています。これは、イランに対し、クシュネール外相が「最悪の事態に対し心構えをしなければならない。最悪の事態とは戦争だ」と発言したことなどを踏まえています。イラク介入を想起しつつ、「私は心配しています(…)何故なら、それは滅びつつある政治のやり方だし、外交の面で多く間違ったものだからです」と警告。イランについては、「二元論的選択に閉じこもらず」に、国連によって「制裁を厳しくする」べきだとの意見です。
また、経済については、ヨーロッパ中央銀行と折り合いが悪くなりつつあるサルコジを「よく理解できる」としつつ、「それが物事を進展させるだろうか?」と懐疑的。「相手を間違ってはいけない。相手にするべきなのは各国家です。各国家が経済的戦略の明確化について理解しあわなければいけない。(…)非常にしばしば、ヨーロッパは私たちの批判や不満のスケープゴートになってきたのです」と述べています。
更に、家族呼び寄せビザ発給に際してDNA検査を導入する案については、「傷ついた」とのこと。「それは合憲的でないと思いますし、何より、我々の国の歴史と精神に合致しないと思います。(DNA検査をしている)他の国のことを考えてみましょう。英国は、我々と同じ歴史を歩んでいませんし、検挙〔ナチスによる学校内でのユダヤ人検挙〕を経験していません」と強調。「割り当て制にしろ、DNA検査にしろ、その分野での基準を満たすための警視庁の会合にしろ、それらは有益でない、必要ないと思います。私は、何より、そうしたことがフランス国民を分裂させるかもしれないと考えています」とのこと。
そして、「現在の熱狂から少し脱却するべきでしょう。(…)フランス国民は常に目まぐるしく変化する中で暮らすことはできません」「ニコラ・サルコジは野心をもっているが、彼はその野心をちょっと手なずけなければいけないし、平穏さに達するために自分自身を手なずけるべきだ」と厳しい進言。

いやあ、まさに正論(と私には聞こえる)。外相としてイラク介入に断固とした態度で反対して人気をあげた時のことが脳裏によみがえりました。あのときと同じくらい好感を持ってしまった。

ちなみに、家族呼び寄せビザ発給のDNA検査導入については、これから元老院で採決される予定ですが、UMP所属議員の中でも反対派がおり、削除される可能性が出てきています。ラファラン元首相も反対派の一人。家族の絆とは、遺伝子ではなく、親の子に対する愛と責任だと語っておりました。

そして一週間後の今日、テレビ局カナル・プリュスに出演したド・ヴィルパンは、またしてもサルコジ的方針に苦言を呈したとのこと。批判した点は、「オープン」を売りにした内閣構成、UMP議員の任務かけもち、UMPを率いるトップ不在と党の影が薄くなっていることなど。

任務かけもちは、私には本当によくわからない。今回、内閣に抜擢されたけれど選挙に出馬したことがない人たちの何人か(スポークスマンのローラン・ワォキエや移民相のブリス・オットフーなど)は、来年の市長選に立候補するるとかしないとか…。もともと市長をやっていて、その傍ら内閣に任命されるのならまだしも、その逆ってよくわからない。そんなにかけもちする必要があんのか?それとも、左派の地域を取り戻したいらしいので、知名度を武器に勝負に挑もうということなのか…。しかし、いくら知名度があるといっても、市民が、自分の市に住んでもいない候補者を市長に選ぶのかなあ…と疑問。
「私は、政治において、フル・タイムで打ち込むことしか申し分なくこなすことはできないと考える人間の一人」と、ド・ヴィルパン氏はかけもち反対派。同感。

なんだかクリアストリーム事件の追及が続いて、とうとうサルコジへの反撃も遠慮がなくなってきた感じ。
頑張れド・ヴィルパン!

参考:
Le Mondeより

Nouvel Obsより
「Dominique de Villepin fait feu de tout bois contre la majorite」
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