スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

移民入国にDNA鑑定?

 2007-09-16
次の火曜から移民法修正案が討議される予定。その中に、家族呼び寄せビザ(regroupement familial)発給に関し、子供のDNA鑑定を盛り込む案が出ており、野党及び人権保護団体などから批判が上がっています。

DNA鑑定が提案されたのは、特にアフリカ大陸の国において戸籍が曖昧なケースが多いことから、呼び寄せようという子供が家族であることを証明する必要性が問われたため、と説明されています。

しかし、家族って遺伝子なわけ??とものすごく疑問。
養子縁組はどうなの?

で、この週末、これについてWEB版ル・モンドで読者アンケート実施中。「家族呼び寄せのためにDNA鑑定を許可する移民法修正案について、どう思うか」という質問に、答えとして「同意できる。偽造証明防止のため、他の国でも採用されている手段だから」「同意できない。差別的な措置だから」「無関心」という選択肢があり、現在のところ「同意できる」が54%を超えてダントツ。「同意できない」が42%、「無関心」は4%弱。ル・モンドでこの回答…結構ショックです。

っていうか、答えの理由として「他の国でも…」っていうのがひっかかる。そのうち「『他の国でも採用されているから』死刑制度復活に同意」とか言うんじゃないだろうか。

この「他の国では○○なのに、何故フランスだけが××なのか(だからフランスも○○を採用してもいいではないか)」というのは、サルコジの口からよく聞く言葉。前回、内相のときに選抜的移民法に修正したときも、「他の国がやっているから…」と言って、そういう方針を正当化しようとしていたし。実際、サルコジはこの件について、ヨーロッパではこうしたDNA鑑定を行う国が11カ国あることを挙げ、「何が問題なのか」と言ったらしい。

とにかく、サルコジの移民についての政策方針は問題アリアリだと思ってます。

brice-hortefeux-veut-etre-pleinement-le-ministre-de-l-asile.jpg先日、移民・国民アイデンティティー・統合相のブリス・オットフーは、不法移民の検挙数が目標に達していない県の警察署長を呼び出して注意勧告したとのこと。検挙目標数ねぇ…。
しかしそうは言っても、警察にとっては、不法移民の取り締まりよりも、市民に直接的危害が及ぶ危険性のある犯罪の取り締まりの方が優先課題のはず。
大体、移民管理を内務省から独立させて移民・国民アイデンティティー・統合省をつくったはいいが、現実に動いているのは相変わらず警察なわけで、つまり警察には内務省と移民省という二つの頭があるわけで、それもどんなもんかと思う。しかし、サルコジは移民管理局を別に設けるつもりはないそうです。

ところで、外国人学生の労働許可証に関する法律も変更され、それまでは学生自身が申請していましたが、7月から雇用者が警察に届けることになりました。届け先の警察というのは、学生が滞在許可証を取得している管轄地区の警察。これで、滞在許可証と労働許可証の一括管理になったということです。滞在許可証と労働許可証のダブル申請の手間が省けて、学生にとっては楽になったといえるかもしれませんが、雇用側が管理することになった面と、警察による管理が強化された面に、サルコジ的「監視・管理」路線を感じます。

それにしても、2003年、2006年に続き、2007年にも移民法を修正するとは…サルコジ元内相の政策がうまくいかなかった証拠なんじゃないのかなあー。

参照:
Yahoo Franceより

「Immigration: Brice Hortefeux attendu de pied ferme a l'Assemblee」(AP)
スポンサーサイト
コメント
サルコジはヤバイね。外相が、場合によっては、イランへの武力行使もあるなんて言ってるんでしょ?

日本の首相もお粗末だったけど(苦笑)。
【2007/09/17 09:43】 | ヨシヒロ #- | [edit]
その後、外相は「マスコミが操作した」として、自分の発言が歪曲して伝えられたと言っていますが…まあ、サルコジ政権だったらブッシュ路線に乗るってことはありえそうな話だし。
日本の次の首相はどうなるんでしょうね。
【2007/09/18 22:41】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
>しかし、家族って遺伝子なわけ??とものすごく疑問。
養子縁組はどうなの?

DNA鑑定をもって、血縁の無い親子を切り捨てるなんてことをこの法律は言ってません。何処をどう読んだらそういう解釈が出るのでしょうか?それよりも、この法律の最大の問題点はDNA鑑定の意味をよく理解していないことです。血のつながりの有無しか判定できないのであって、親子なのか、いとこ、はとこなのかわかりません。つまり、一族郎党全員親子だと主張されてしまう危険があるわけです。それから、女性(母親)だけで男性は要求すらできないので、男女平等に反します。
【2007/10/19 19:13】 | qrm #sTSi41/s | [edit]
エントリーの日付を見ていただければわかると思いますが、この時点で出されていた最初の改定案では、「志願者のみが鑑定を受ける」と明記されていませんでした。戸籍証明に信頼性がないとみなされればDNA鑑定を受けなければならない、と受け止められていました。(後述のエントリーを読んでいただければ書いてありますが、「志願者のみが受ける」とは、内閣が慌てて後から付け加えたのです。)そこで、戸籍が怪しいと見なされた家庭は全て、(血縁関係のある親子であるかどうかに関わらず)自動的に受けるDNA鑑定の結果で「家族」であるかどうかが判断される可能性もあったわけです。

あと、後述のエントリーで、私も間違っていた点があります。というのは、この法案はまだ完全に決まったわけではありません。国民議会と元老院の議員で構成される共同委員会によって、DNA鑑定導入について、元老院を通過した案が認められ、今度の火曜日(10月23日)に国民議会、元老院で最終決議がなされます。母親だけでなく、母親との合意があった場合、または母親が死去している場合などは、父親もDNA鑑定を要求できるようにするという修正案も出ています。
【2007/10/21 16:09】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
よくフォローされておられます。恐れ入りました。貴殿なら、横槍入れるまでも無く、DNAという魔法のような言葉に踊らされることも無いだろうと、そんな若い人がいてくれて、ちょっとうれしくなりました。

移民問題の議論はほとんどすべて偽物の議論だと思って間違いないでしょう。家族呼び寄せ制度の制限も然りです。確かに過去において移民流入の圧倒的な原因であったわけですが、現在では年間3万人程度に過ぎず、鼻くそ程度です。(これを聞いて、移民を鼻くそ呼ばわりしたと噛み付く人は、間違いなくポリティカリ・コレクトに毒されています)。今日の合法移民流入の“ドル箱”(50%以上)は、外国人との婚姻です。もっとも、偽装結婚が大半なんて訳は無いのであって、その検査を強化すると言ったとしても、これまた偽物の議論に過ぎません。かと言って、愛し合う男女を引き裂くわけにも行かないので、まあフランス人男女がもっと魅力的になって、外国人に彼氏彼女を取られないように頑張るしかないでしょう。(笑)

っと、外国人の流入に目を向けてしまいましたが、実はこれもまた偽物の議論でしたね。今日の移民問題の核心は、新規流入ではないからです。むしろ(多くはフランス国籍にさせてしまったがためにフランス人である筈となってしまった)二世、三世の同化失敗でしょう。(外国人でいれば同化云々は問題とならない…)そして、途中でいくらか成功する例があったとしても、圧倒的多数は、本来のフランスのアイデンティティを吸収しないまま、次の世代を爆発的に増やして行きます。フランスの危機は、戸口まで来ているのではなくて、既に壁の内側にいるのです。まあ、2042年(INSEE等によると、この辺りでムスリム人口が過半数となる予定)辺りで選ばれる大統領が、アッラーアクバルなんて言ってるのを聞いて、まあそれもまたフランスだ、なんて思える人にとっては危機ではないのでしょうけど。
【2007/10/22 16:52】 | qrm #sTSi41/s | [edit]
>よくフォローされておられます。
どうもありがとうございます。
しかし若くないので、なんか申し訳ない気がしますが…。
【2007/10/24 22:19】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://hibinoawa.blog10.fc2.com/tb.php/607-5dc923f8
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。