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Velib'始動

 2007-07-15
1593765934-paris-en-selle.jpg今日からパリのレンタサイクルシステム、Velib'(ヴェリブ)の利用が始まりました。この一ヶ月、パリ市内の色々なところで、設置のための工事や、設置済みで利用開始を待つスタンドなどを目にし、「あ、ここにあるんだー」なんてチェックしながら心待ちにしていました。更に、各メディアでも取り上げていて、私が実際に読んだ中では、フィガロ・スコープ(日刊紙ル・フィガロ付録)や週刊誌レクスプレスなどが紙面を割いていました。そこでは、システムの利用方法、自転車の特徴などが説明されており、同時に、様々な角度から、このシステムに対する疑問点や問題点などが取り上げられていて興味深かったです。まさに利用開始直前の昨日、ル・モンドに「ヴェリブの限界」と題した社説が掲載され、WEB版上では読者からのコメントで、ヴェリブ賛否両論の意見(並びにこの社説への賛否両論)が繰り広げられてます。(個人的には、この社説には嫌気がさしてため息が出ました。後退的で否定的すぎる。)

Les limites de Vélib'
LE MONDE | 14.07.07

© Le Monde.fr


疑問点としては、本当に自動車利用者が減るのだろうか?ということ。このシステム導入の先駆者、リヨン市では、自動車交通量が実際に激減したわけではないらしい。どちらかというと、もともとバスや地下鉄を利用していた市民がレンタサイクルシステムに切り替えた率の方が多いのでは。その意味では、目的を達成するための手段として相応しいかどうかは、長い目で見て結果が出てから(出ないかも?)ですね。
また、自転車利用者が急激に増えて、パリ市内の交通に混乱をきたすのではないか?ということ。これは、後述の点につながるのですが、それとは別に、「2万人」(自転車愛好協会の人の言。「Le velo en libre-service debarque a Paris」参照)も一気にに自転車利用者が増えるとは思えない。とはいえ、車を運転する人は多少なりとも自転車が増加したら神経質になるのかな。

Velib'に批判的な意見の多くは、「パリで自転車を運転するのは危険」ということ。この点で、車を運転する人と自転車を運転する人で、問題点についての意見が分かれるところ。特に、車を運転する側からの自転車利用者に対する批判の方が多いようです。フランスの交通規則では、自転車が歩道を走るのは厳禁。自転車専用道路、またはバスレーン、それがなければ車道を走ることになっています。速度も大きさも違う無防備な乗り物が脇を走っているのだから、車から見れば、ひっかけてしまわないかとひやひやするだろうし、邪魔に思えるのでしょう。そしてこの点で、先にふれた「交通の混乱」が危惧されるようです。

また、もう一つ、「交通の混乱」に関して心配されるのは、マナーの悪い自転車が増えて迷惑するのではないか、ということ。たしかに、平気で歩道に乗り上げて走る自転車もたまに見かけます。また、自転車は、車道と同じく一方通行は守らなければなりません。一方通行の道がやたら多いパリでは、ちょっとの距離なのに遠回りさせられたりして、うんざりします。小回りのきく自転車では、そのルールを違反して逆走しているケースもあるようです。これらは明らかに自転車利用者の交通規則違反。

それから、パリの大気汚染はひどいため、自転車を乗ればそれだけ悪い空気を吸うことになる、という意見も。つまり、健康に関する「危険」がある、ということです。

しかし、私はまず、これらの自転車を乗る人に関するイメージが最初から否定的なことにびっくりしました。数年前、まだ私が自転車を持っていて、パリ市内を自転車で移動していたときのことを思い起こしてみれば、交通規則を守るのは当たり前でした。狭い道では、こちらも車が怖かったし向こうもひやひやしただろうなと思うのですが、こちらとしては車がスピードを落として気をつけてくれるのでありがたかったし、同時になるべく端っこによけていました。もし、車の方で「追い抜けない」「危ない」と思えばクラクションを鳴らしてくれるでしょうし、そうしたらこちらも脇に寄って止まるなどすればいいのでは。…って、これって当たり前ですよね?と私は思っていたのですが、これってずいぶんナイーブな考え方だったのかも?私は、車対自転車がそんなに激しい対立だとは知らず、今回のVelib'論争で数々の相互批判を読み、驚いてしまったのでした。

とにかくまず間違っているんじゃないかと思うのは、車対自転車という構図。まあ、実際の道路上ではそうなるのかもしれないけど、この対立では「車を乗る人は絶対自転車に乗らない」という前提があるみたいです。そうとも限らないだろうになあ。個人的には、パリの車の運転マナーの悪さにほとほと頭にきているので、そういう人たちが自転車に乗れば、そりゃあマナーが悪い自転車が多くて危険度が増えるだろうよ、と思います。なんつーか、車対自転車という以上に、フランス人のマナー遵守、他人への気遣いの問題だと思うんですが…。

もっと自転車を乗る人が増えて、事故ではなく、お互いの配慮が増えればいいなあと思います。(ソレ、楽観的すぎるだろうな。)

それにしても、「自分は自転車を乗るのは好きで、いつもトランクに折りたたみ式を入れていて、森の中でサイクリングを楽しむけれど、大気汚染がすごいからパリで自転車に乗るべきではない、だから自分は市内では車に乗る」という人(ミッシェル・ドリュッケール)…なんちゅう自己中心主義。そういうあなたが大気汚染を増やしてます。
ところで、先ほど、早速Velib'を利用してきました。超ストレスでした。
何がストレスって、
*スタンドに自転車がない!(単純に足りないのね。)
*自転車があるのに、使用可能の表示が出てこない!(結局使えず。)
*返却できる…と思ったら、自転車を留める部分が使用できないようブロックされていて返却できない!(現在、利用可能な自転車台数が少ないため?)
*スタンドに設置されているオートメーション通信システムの機械が壊れていて、自転車が借りれない!
などなど…。

結局、スタンド三つ目にしてやっと借りることができました。しかし、その後が大変。さっさと返却してから気づいたのですが、そのスタンドの機械が壊れていて、ちゃんと返却したことになったかどうか不明。別のスタンドで試したら、一応返したことになっていたけれど、いつ返却を受け付けてくれたのやら…。もしかしたら30分以内に返したのに超過料金をとられるかも…。
スタンドを見つけて、自分の返却確認をしようとしていたとき、自転車を返したいのに留める部分がブロックされていて返せず、慌て気味のお兄さんが。そのうえ、そのスタンドの通信機が使用不可になっていたため、おまけでつけてもらえるはずの15分も彼はもらえなかったよう…(スタンドに返却キャパシティがなかった場合、契約番号を入力すれば、更に15分が無料になります)。今日は珍しく真夏日(太陽光線強く、日中30℃)だったので、そのお兄さん、汗をかきかき(冷や汗?)別のスタンドを目指して行きました。
もっとひどい目にあったのは、一緒に出かけた同居人。彼が自転車を留めたところは、システムとの接続が壊れていたようで、後で確認したら返却していないことになっていました。最初にヤバイ感じがしたので、すぐ自転車を引き取ろうとしたのだけれど、もうしっかりブロックされてしまって、どうにもならない。インフォメーションに電話したけれど、全然でない…。下手したら保証金150ユーロをとられる可能性も。うんざり。やっぱりフランスの機械だねえ~~~。早くシステム面のセキュリティ整備とその強化をして欲しいです。仕方ないので帰りはメトロ。あまりにフランス機械に対する信用をなくしたため、メトロの駅のエレベーターに乗るとき、ちょっと不安になってしまいました(笑)。
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コメント
Lyonと同じくこちらもJC.Decauxがかんでいるのかしら?
【2007/07/16 00:35】 | Simon #NwqzF3Bo | [edit]
自転車そのものの乗り心地、漕ぎ心地はいかがでしたか?
【2007/07/17 10:37】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]
>Simonさん
そうです、JCDecauxが運営してます。
ただ、パリ市が実際にVelib'に着手する直前、運営参入に名乗りをあげていたアメリカのClearchannelが、最初にJCDecauxよりお得な提案を出していたのに負けたのは手続き上の不正があった、として訴えていました。結局、司法上、問題がないということでGOサインが出ました。
リヨンでは、おかげで広告公害が増えた、と言う人もいますね。

>imasaruさん
使いやすかったですよー。ペダルも軽かったですし。一応、三段変速です。
ただ、サドルがプラスチックの固いやつで、あんまり長く乗っていたらお尻が痛くなりそうです。
前カゴがついているので、荷物も入れられるのは便利なのですが、私はひったくりが怖いので、自転車に乗っている間もバッグはしょってます。
【2007/07/17 21:25】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












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