スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

よく分からない

 2007-07-08
サルコジが「ouverture」と言ってオープン・マインドなところを見せようとしていて、左派の政治家を内閣側近に引っ張ってきたりしていますが、最近はそれに留まらず、最近、制度改革のための委員会議長に、社会党の人気政治家で元文化相のジャック・ラングに声をかけたり、IMFのトップの座に、同じく社会党の有名政治家で元経済相のドミニク・ストロス-カーン(略してDSK)を推薦しようとしていたり…社会党は「党の不安定化を狙っている」と非難しているけれど、正直なところ、この「ouverture」をどう判断すればよいのか、よく分からない。

制度改革を考えるための委員会といえば、それはもともと大統領選のときにセゴレーヌ及びバイルーがあげた提案に基づいているのでは。だったら、左派からトップを引き抜かれるのは悪いことではないような気もする…けれど、実際、「分裂しない一つのフランス」のイメージを提示するためにそこまでやって、内実はその後ぐちゃぐちゃに崩壊する危険性も否めない。ま、「普遍的存在」となった大統領が、最後には最高権力を行使するつもりなのでしょうが。

IMFの専務理事の人事については、サルコジ曰くDSKが最適だということですが、これは国内政治を越えた問題であるから、対立を越えて純粋に能力を買ったとも考えれられるけれども、そう考えた場合は、つまり自党陣営にはDSKと並ぶかそれ以上の人材がいない、と、そういうわけなのですよね。ということは、グローバリゼーションの只中にある現在、経済的には右派の言説の方が信憑性があるという一般的評価を自負しているであろうUMPの中には、推薦できる人がいないということ?ふーん。で、素直にそれを認めちゃっていいのかしら。

しかし実際、現在のUMP内にはサルコジをおびやかすほど対等に渡り合えるだけの人がいないみたいな気はします。そして、彼自身がそう思っている節がある(というか、権力を手中に収めておきたい彼としては、そうでなくては困るのだろうが)。普通、首相は大統領の次に政治的に地位が高いものと思われているけれど、「大事な口頭試験」と言われた国民議会での首相の初声明で、フィヨンがいかにサルコジの掲げた政策を忠実に実行するつもりであるかが示され、首相の影が薄いとも指摘を受けました。これは、シラクが12年間率いてきた政治とだいぶ異なります。今までは、最終決定権があったとはいえ、大統領は政策の方向性を指示する程度に留まり、実際の政策を提示するのは内閣であったはず。それが、サルコジは政策の具体的内部まで踏み込んできていて、大統領の権限を拡大しようとしているように見えるのです。これが今のところ賛否両論。しかし、見方を変えれば、それを可能にしているのは、サルコジと肩を並べるほど頭角をあらわしている政治家が同じ陣営にいないためとも考えられるのでは。

明日の月曜、ユーロ圏の経済会議があるのですが、これにサルコジが出席するとのこと。普通は、各国の経済相が出席するもので、首相、ましてや大統領が顔を出すのはものすごく異例。ロイター通信の記事によれば、今まで、ベルル-スコーニ首相が出席した例はあるものの、それは経済相が辞任していた為。大統領がしゃしゃり出るとは、それだけユーロ圏内でフランスの立場がヤバイということですな。先月初旬にも報じられていたけれど、ヨーロッパ他国からのサルコジ経済政策に対する風当たりと疑念は強い。それにしても、経済相一人に任せておけないっていうのはどうなのでしょうか。経済相の力量を信用していないとも見えるんだけどなあ。
(ところで、ロイター発信記事の中で「大統領が参加するのは『rarissime(極めて稀)』」と書いてあって、この単語に衝撃を受けました。今まで聞いたことがなかった単語だけど、語幹から、「稀」以上に本当に事例が少ないことなんだなあ、とつくづく感じて、そんなになかなか有り得ないようなことをやってるのかサルコジは…というショック。)

なんだか、これから第5共和制がどうなっていくのか、この変化を国民がどう思っているのか、よく分からない。
スポンサーサイト
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://hibinoawa.blog10.fc2.com/tb.php/582-4ced489b
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。