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TVA sociale案、その後

 2007-06-15
社会消費税「TVA sociale」に対して、フィヨンがそれを口にして以来、批判的な反応が目立っていました。総選挙決戦投票を前にして、議席数を一つでも多く勝ち取りたい左派からは特にですが、それ以外に、一般市民の間からも不安を表す声が多くあったようです。明日のル・パリジャン紙で公表される世論調査によると、60%のフランス人が「TVA sociale」に反対だということです。

まあ総選挙が終わるのを待たずにこれに触れてしまったのは、社会党書記長のフランソワ・オランドにさんざん「TVAが上がるぞ」と宣伝されて、シラをきれなくなったフィヨンの負けかな。

結局、フィヨンは有権者を前にして「『TVA sociale』というより『TVA anti-delocalisations(国外移転に対抗する消費税)』だ」と言い換えてみたり、来年はTVAを上げないと約束してみたり…と腰が引けてきた。

そして今日、総選挙の決選投票まであと3日とドンづまってきたせいか、とうとう御大のお出まし。ニコラ・サルコジは「購買力を低下させる結果をもたらすような、現在の形での消費税率引き上げには合意しない」と発表。内閣補佐のエリック・ベッソン(le secretaire d'Etat charge de la rospective et de l'Evaluation des politiques publiquesという長ったらしい名前の役職がついているのですが、何と訳されているのか分かりません)と経済相のジャン-ルイ・ボルローが、フィヨン首相からTVA socialeに関する研究報告書作成の依頼を受けており、それが提出されるまではいかなる決定も下さない、とサルコジが約束。

ところで、前回、輸入品が消費税率引き上げの影響を受けて高くなること、国内生産力の競争力向上が見込まれていること、また、フランスの貿易相手国がEU圏内であることなどにちょっとだけ触れましたが、この点について、OFCE(経済研究センター)の予測・分析学部長、イグザビエ・タンボーが、ル・モンドのサイト上でのチャットで言及していました。
タンボー氏によると、社会消費税は、「〔導入した国の経済の〕競争力を上げるが、代わりに隣国の競争力を下げる」ものだそうです。この効果が典型的に現われているのがドイツ。ドイツがEU諸国の中でも輸出が好調な国であるのは、社会消費税の導入により、国産品の競争力が回復したため。しかし、反対に、フランスをはじめ、スペインやイタリアは、対外貿易で弱体化しています。それはドイツからの影響と考えられます。また、ドイツの輸出量は、EU圏外の市場でシェアが減っているのに対し、EU圏内では増えているそうです。
つまり、もしフランスがドイツに対抗して社会消費税を導入し、国内競争力を上げると、その結果、ドイツからのしわ寄せを打ち消すことができるが、帳消しにしかならないということ。そして、競争力をつけたフランスが、イタリアやスペインへの輸出量を拡大することができたとしても、彼らが同じように社会消費税を導入したら、元の木阿弥なのでは…。結局、社会消費税によって期待できる競争力は、一時的なものにすぎないということ?

それから、同じチャットの中で、社会消費税がうまく機能すれば物価上昇はないだろうが、消費税率引き上げにより外国製品の価格が高くなるので購買力は少なからず落ちるだろう、と予見されています。

購買力の上昇は、サルコジ経済政策案の要。これをはずしたら赤字が膨らむだけ。
大統領選のとき、多くの市民が「サルコジが大統領になった方が経済的に良い」とか思っていたらしいけど、本当に根拠があって確信してそう言っていた人はどれくらいいたのかね…。

参照:
Yahoo France ACTUALITESより

「60% des Francais contre la TVA "sociale", selon un sondage CSA」(Reuters)
「Pas d'augmentation du taux de TVA en 2008, assure Fillon」(AP)
「Sarkozy hostile a une hausse de la TVA dans sa forme actuelle」(Reuters)
Le Mondeより
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コメント
>大統領選のとき、多くの市民が
>「サルコジが大統領になった方が経済的に良い」
>とか思っていたらしいけど、
>本当に根拠があって確信してそう言っていた人はどれくらいいたのかね…。
(投票券は無いけど)これ私です。
少なくともSego女史よりかは よっぽどマシ。
仮にセゴ女史が政権を取ったとしても、
財源をどこかに求めなければならないのは同じこと。
この辺は各論になるので、詳細は省きますが、
概して 誰が政権を取ろうが 突っ込みどころとその方法は 不変で普遍であると思いますけれど。
【2007/06/15 03:34】 | Simon #NwqzF3Bo | [edit]
あら?Simonさんは根拠があって、確信してというかconvaincuでサルコがいいと言っていると思ってました…。

ま、セゴも財政赤字を速攻で解消するのはムリぽな政策案だったとは思います。
でも、不思議なのは、大統領選前にセゴの経済政策は説得力に欠けると一般に言われ、その反対に、サルコのは「travailler plus pour gagner plus」に焦点絞られてやたら期待されていて、「サルコの政策で赤字が膨らむ」と心配する声があまり聞かれなかったことです。サルコのやり方では、もしかしたら赤字がPIB3%を越えるかも、とか今ごろになって言い出すなよ(特にメディア)って感じです。

おかげさまでサルコが大統領になったので、思う存分サルコを非難させてもらおうと思ってます。私ってサド。うふ。
【2007/06/15 23:40】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
おっと 説明が少し足りなかったようです。
1.確信があってサルコの方がいい と思ってました。
2.選択において 何かを追えば 何かをあきらめなければいけません。
私は仏の将来は、優秀な人材の招致が一つの鍵であると考えています。
その視点から鑑みた時、サルコの政策が他よりもまし、ということで 彼を支持します。

3.政治家の批判は それを行うべきだと思います。
ただ、他のサイトでも散見されますが
その能力と資質において疑問を呈するのは真っ当ですが、
容姿等を指摘するのは 児戯に等しいと思います。
【2007/06/16 04:37】 | Simon #NwqzF3Bo | [edit]
>1.確信があってサルコの方がいい と思ってました。
ということなら、
>大統領選のとき、多くの市民が
>「サルコジが大統領になった方が経済的に良い」
>とか思っていたらしいけど、
>本当に根拠があって確信してそう言っていた人はどれくらいいたのかね…。
はSimonさんは対象外ですね。
逆に、根拠もなくそう言っていた人がどれほど多くいただろうか、ということです。

ところで、「後出し」になってしまいますが、実は、TVA socialeは例え一時的な効果しか生まないとしても、活性剤になる可能性があるし、その導入は一考に値すると思っています。
問題は、先に取り上げられている経済政策です。ご存知の通り、税金控除に関する政策で赤字が膨らむと懸念され、EU圏内他国に眉をひそめられているという状況を背景にした流れの中で、TVA sociale導入という話となると、中流以下の多くの一般市民から反感を買うのも当然かなあ、と。
で、EUから警告されていることとか、経済学者も危惧していることとか、書きたいなと思いつつ、ちょっと面倒くさくなってしまってまだ手をつけていません。
そういうわけで、裏話みたいになっていやらしいかもしれませんが、「購買力の上昇は、サルコジ経済政策案の要。これをはずしたら赤字が膨らむだけ。」というのは、次に続けるつもりの一文でした。

他の多くのアンチ・サルコな人々と同じく、私はサルコジの価値観、ものの考え方、彼の論理に全く反対だということが基本にあります。だから、何が問題であるかという認識が一致していても(実際、セゴとサルコはその点で多くの共通点があったのはご存知の通り)、解決方法や手段について賛成できないのです。主にこれから個々の政策についての批判になるでしょうが、根本的には「政治方針の批判」(「政治家の批判」というよりは)をしていくつもりです。

容姿については、それを攻撃の的にするのは容易に過ぎるともいえますが、個人の趣味もありますので、どういう文脈でどういう範囲でどういう場でそれに触れるかはその人の責任として、それはその人の自由かなと私は思います。
【2007/06/16 14:19】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












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