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シモーヌ・ヴェイユの牙

 2007-03-18
先日、ニコラ・サルコジ支持を表明したシモーヌ・ヴェイユですが、サルコジ候補が発表した「移民と国民性省」に渋面を表しています。(「移民と国民性省」とは、原語では「le ministere de l'immigration et de l'identite nationale」ですが、公式にどのような語が当てられるのかわからないので、とりあえず私の勝手訳です。)

simone.jpgシモーヌ・ヴェイユは、土曜発売の週刊誌「マリアンヌ」のインタビューの中で、「非常に曖昧なああいう表現は全く好きではない。移民と統合省という言い方のほうが好ましいと思う」と述べています。意見の違いについて、「なかなか連絡がつかない」サルコジ氏本人とは直接話し合っていないが、機会があれば自分の考えを伝えたい、とも。

これに対してニコラ・サルコジは「各人各様の意見がある」との答え。サルコジ候補のスポークスマン、ラシーダ・ダティによれば、サルコジ氏とヴェイユ女史の間の関係悪化などはない、とのこと。また、ヴェイユ女史提案の「統合省」については、「国民性という語の中に統合も含まれている」、「成功する移民政策がなければ統合の達成はない」と説明しています。

こうした多少の意見の不一致があっても、シモーヌ・ヴェイユには「ニコラ・サルコジがもっとも大統領に適している」と見ています。「時に彼の考え方、というより彼の態度について、必ずしも同意しないとしても」、彼女が支持するのはやはりサルコジ氏。特に、郊外の問題について「ケルヒャー(フランス語読みではカルシェール)」「ごろつき(racaille)」などの言葉を使用した内相を「不用意」と評したヴェイユ女史ですが、「完璧な人などいないのだから」と寛容(?)。

しかし、フランソワ・バイルーに対しては相変わらず辛辣。バイルー候補の「あらゆる過去と繰り返された裏切り行為」を知っているヴェイユ女史にとっては、バイルー候補は「誰にもまして最悪」とのこと。彼は教育相を務めている間「全く何もしなかった」し、彼の教育政策に対し「百万もの人がデモを行った」ことを想起。

それにしても「最悪」まで言わなくても…。じゃ、ジャン‐マリー・ル・ペンとかフィリップ・ド・ヴィリエはどうなの?とも思いますが、最近の世論調査で人気を上げてきているバイルー候補に対する牽制なのでしょう。とはいえ、そこはかとなく敵意と恨み・憎しみを感じる…。

フランソワ・バイルーも言われてばかりではありません。彼は、シモーヌ・ヴェイユについて、「彼女に、そして彼女の経歴に、というより彼女の伝説的な面に敬意を感じています」としながらも、「人は時がたつにつれてその伝説からかけ離れていくことがあります」と述べ、かつて抱いていたシモーヌ・ヴェイユのイメージから彼女が遠ざかっているのを多くのフランス人が感じている、という見解を示しています。
バイルー候補のスポークスマン、ジャン‐クリストフ・ラガルドは「政治活動を早々に終えるべきときがある」と述べ、シモーヌ・ヴェイユはとっとと引退しろと言いたげ。

サルコジ陣営がこれに応戦。フランソワ・フィヨンは「彼女は少なくとも伝説ですよね、フランソワ・バイルーはそうではありませんが」 と皮肉っぽいコメント。 「シモーヌ・ヴェイユがあのように言ったのは、彼のことをよく知っているからです」と、ヴェイユ女史の発言の信憑性を強調。また、「フランソワ・バイルーの後援についていないからといって、彼女をあのように侮辱するなどとんでもない」と批判しています。

ところで、中道右派のシモーヌ・ヴェイユにとって、「最悪」の敵は、いまや右か左か区別できなくなった「まったくの中道」(彼女はバイルー候補を中道とは認めていませんが)ということで、左派ではないわけね。
中道左派であるPSの候補者、セゴレーヌ・ロワイヤルについては、「この闘いに身を投じた活力と勇気」を賞賛しています。

参照:
Yahoo Franceより
「Simone Veil "n'a pas du tout aime la formule tres ambigue" du ministere de l'Immigration et de l'Identite nationale」(AP)
「Simone Veil: "Bayrou, c'est le pire de tous"」(AFP)
「Simone Veil ne correspond plus à sa legende, dit François Bayrou」(Reuters)
Le Mondeより
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