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「真実のセゴレンヌ」対「真実のサルコジ」

 2007-02-05
大統領選候補者のウェブ上の戦いの話です。

imasaruさんディスコ・サルコのことを取り上げていらっしゃって、これ、私も見たことがあるのですが、「あまりにもつまらん・くだらん」って思って、しかも作者の意図が読めないし(imasaruさんと同じく「アンチ・サルコジからのイメージダウン戦略?」とか、「サルコジを小バカにして笑おうってことかな?」とか思ったのですが、どうも逆のような気がしました)、このブログで扱う気になりませんでした。imasaruさんとこのコメントにも書きましたが(入力ミスったまま投稿してしまった)、あまりにスマートで長身なニコラ、ずいぶん実物とかけ離れているぢゃないか。もっと縦に縮めろ。
しかしimasaruさんのフォローによると、これもウェブ戦略のひとつだったようですね。どうやらメール・アドレス収拾作戦でもあるらしい。

それはそれとして、以前imasaruさんからの情報で見たカソヴィッツ・ブログの最新エントリー(といっても2006年10月)で取り上げられているアンチ・サルコジのクリップ「Le Vrai Sarkozy(真実のサルコジ)」のことが、ル・モンドの記事に載っていました。
この記事によると、問題のクリップの閲覧者はかなりの数にのぼるらしく、Dailymotion、You Tube、Google Videoで記録的な数字を更新中だとか。

そして、UMPメンバーの若手がこれに対抗して「Le Vrai Vrai Sarkozy(本当に真実のサルコジ)」というクリップを流したとのこと。こちらは、「Arret sur Images」という国営TV局France5の番組で放映されたルポルタージュの抜粋。この番組は、ニュースで流された映像をさまざまな角度から検証するもの(例えば、制作側の意図に沿うよう故意の編集によって作り上げられていないか、など)。2005年11月、アルジャントゥイユという郊外都市にサルコジ内相が訪問した際、「racaille(ごろつき、人間のクズ)」という言葉を使ったことで波紋を呼び、そこから事態の沈静化が困難なまでの騒ぎに発展したことは忘れられない大事件でしたが、「Le Vrai Vrai Sarkozy」のルポルタージュ映像では、この訪問の際、サルコジ内相は住民の声に熱心に耳を傾けてくれた、とか、実は住民の一人の女性がまず最初に「racailleを追い出してよ」と内相に語りかけたのであって、ニコラ・サルコジはそれに答えて同じ「racaille」という言葉を使ったのだ、とかいう証言が取り上げられています。
しかし、この対抗作戦は成功したとは言い難いようで、アンチ・サルコのクリップに比べ、その閲覧数は足元にも及ばない(UMP側のは3600あまり、アンチ・サルコのは150万!)。

20070205233803.jpgそして、今度は違った対抗クリップが。その名も「La Vraie Segolene(真実のセゴレンヌ)」。この製作者本人はUMP支持者ではないと主張しています。ただ、アンチ・サルコのクリップがあるのだからアンチ・セゴのクリップがあってもいいじゃないか、と思ったとのこと。また、製作者は、有権者が世論調査の統計とイメージに騙されてセゴレンヌ・ロワイヤルに投票することを危惧しているようです。
ちなみに内容は、セゴレンヌ・ロワイヤルがフランソワーズ・ド・パナフュー(UMP党員)にイスラエルのホテルですれ違ったとき、後者からの厳しい批判を受けた後だったので「あなたには挨拶しない」と断ったとか(政治レベルの話なのに個人関係に混同した)、「bravitude」という存在しない語を発したとか、ケベック独立の話とか、フランス所有の原子力潜水艦がひとつと答えた(正解は七つ)とか。
製作者は、「Le Vrai Sarkozy」とは名前と一部の音楽以外には全く類似性がないので比較しないでいただきたい、とコメントをつけています。そして「これは社会党に指導されたプロのチームが作ったものではない」とも。
このコメントからすると、「Le Vrai Sarkozy」は社会党が作ったということのようですが…その辺の真相はちょっとわかりません。
たしかに、「Le Vrai Sarkozy」と比べると「La Vraie Segolene」はかなり見劣りがする。かなりアマチュアっぽい。編集している映像も、アンチ・サルコ・クリップの仕事量に比べればかなり軽量。
まあ、気持ちはわかるけどねえ~。こういうのって、結局、見た人にどれだけ効果を与えるかっていうのは作り方が上手いか下手かってところもあるし。比較しないでくれっていうんなら、同じ音楽とか対抗的な名前とか使わなきゃいいのに。メディアの映像に騙されるなって言いつつ、もうメディアでさんざん騒がれて記憶に新しいことをその当のメディアからとってきてただ再録したってなあ…。

まあ、どちらかというとセゴレンヌを応援したい自分としては、こういうのを見せられると居心地悪いっていうのはあるとしても、ただ欠点とかヘマをあげつらってるだけって感じがどうもいただけない。
で、「Le Vrai Sarkozy」を見てると、悔しさというか怒りというか、何かが揺るがされて胸にせまってくる感じがするのですが、それは自分がアンチ・サルコジだからっていうのを引いても、やっぱり完成度が高いってことだと思うし、そこに作者の強い意志があるような気がします。

クリップの完成度からしても、どうも経験浅い未熟な若者が作ったと想像してしまうのだが、想像ついでに言うと、中国訪問したセゴレンヌ・ロワイヤルが「bravitude」発言した映像の後、「bravitudeは存在しない、そのうえ白は中国では喪服の色」というテロップをつけているところで、つまり白いコートを羽織っていたセゴレンヌ・ロワイヤルがかの国の常識に反した無礼者と言いたいのだろうけど、「本当に『失礼だ』と思っているのか、それともただセゴを非難したいだけなのか」と疑ってしまった。じゃああなたは、外国に行ったとき、その国の文化を注意深くちゃんと隅まで予習して失礼を全くおかさないんですか?ときいてみたい。こういう人に限って、見聞きしたステレオタイプで他国文化を判断したりするんちゃうんか、と。
という私も、フランス人が往々にして旅行先の礼儀などあまり気にしない傾向があるというステレオタイプが先行してそういう疑いをもってしまうのかもしれないけど。
たしかに、中国において白い服は葬儀の服。でも、ネットで調べてみた限りだと、最近は西洋文化も流入して結婚式のドレスでも白を着るようになった(伝統的には赤)という話もあるし、例えば日本でも黒い服はそんなに嫌がられなくなったし、フランスでも結婚式に参加するとき黒い服を着てくる人がいるし、当地の人はそれほど白い服に注意を払わなかったんじゃないか?という気がします。上から下まで真っ白でなければ。まあ、中国人に聞いてみないとわからないですけど。
人から聞いてきたこと(特にステレオタイプ)を鵜呑みにして話す、そのうえそれで他人を非難して喜ぶ、というのがとにかく嫌いなので、この辺がちょっと癇にさわってしまいました。

でも、ついでに言うと、中国で白って、「能力が足りない」とか「反動的」いうイメージもあるらしいです。
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コメント
どうもです。TB反映に時間がかかることがたまにあるみたいですね。
セレブ女史ドレスを「化粧まわし」呼ばわりすることが目的だったあんな記事に言及いただくなんてこっぱずかしいなー。サルコのは人の受け売りだし(いつもこれ)。でもありがとうございます。

「真実の重箱の隅つつき」シリーズはほっとくと際限なく続きそうでつきあいきれなくなりそう。
↓下のエントリーであがってた「誰に入れるか決めてない」人の投票行動を左右するほどのものでもないかもしれないし。いくら選対や草の根勝手連側は必死でも。

どうでもいいけど中国でセゴレンさんは単に防寒着を白しか持ってってなかったんじゃないでしょうかねえ。ますます私の中で田中真紀子(ネガティブな意味一辺倒ではない)的イメージが強まってきました。
【2007/02/06 01:14】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]
連投すみません
カソヴィッツのブログはコメント拒否ってるようなんですが、Newsの記事にはコメント付くんですよね。
http://
www.mathieukassovitz.com/blognews/

ただ"BLOGGER"の短所で過去コメの投稿日付が読み手には不明なのです。まあ私の場合、その前にフランス語がわからんのですが。
ところで新作、大丈夫だろうか…
【2007/02/06 02:45】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]
セゴレーヌ女史を田中真紀子みたいな下品な政治家と一緒にしないで。
【2007/02/06 14:40】 | Simone #pgwFRE.M | [edit]
ごめんなさい。
あくまでも私の中のイメージで共通する箇所を見出してるだけなので異論が出て当然だとは思っていましたが、説明もなしに不適切な書き方だったかもしれません。以後気をつけます。
【2007/02/06 23:07】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]
>imasaruさん
TB受け付け、ありがとうございました。
あはは、ほんとあれは「化粧まわし」でしたね。ライスのやつは誰が着たがるのかと小一時間(ry

カソヴィッツ、新作を撮ってるんですね。またまた情報、ありがとうございます。あのニュースについてるコメントは、キャスティングを誉めたりけなしたり、でもとにかく監督を信頼してるよ、とか、そういう話でした。若手らしい俳優、私は知らない人だったのですけど。

いやあ~、「真実のセゴレンヌ」を見た後でimasaruさんにそういわれると、気の強いところ、政治レベルでなく個人関係で攻撃してしまう肩肘はってるところが、田中真紀子に通じるかもな~と納得。って、田中真紀子のこともよく知らないですが。

>Simoneさん
まあ、imasaruさんはセゴレンヌ・ロワイヤルと田中真紀子を一緒くたにしてるわけでなく、似てるところがあるといっているだけですから…ね。
【2007/02/07 16:40】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












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