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「型紙とジャポニズム」展

 2007-01-21
katagami-ten.jpg昨日で終わってしまった「型紙とジャポニズム」展。
例によってギリギリに駆け込み閲覧(10月からやってたのにね)。先日、「ノクチューン」開館時間延長の木曜日、仕事の後に行ってきました。
そして例によって展覧会を終わってからのご紹介…(あいすみません)。

最初、「型紙」と聞いたときには、着物を作るときの型紙?と思いましたが、着物などに使う布を染めるときの模様の型なのですね。染めの型って、紙で出来ているとは知りませんでした。

今まで、着物や風呂敷で何気なく目にしていた和風柄ですが、こうして型紙をじっくり見ると、その細かさに驚かされます。katagami.jpg上下左右の対称性、幾何学性は、デザインとしてかなり高度なのでは。しかし同時に、計算されたその緻密さが神経症的に感じられました。そういえば精神科医の中井久夫が、ベトナムにおける強迫的なまでの幾何学性(例えば、ベトナム戦争において民兵が戦車が通れないように刻み込んだ道路破壊や、露天商の物の並ベ方に見られる)について指摘していたなあ、などと思い出しました。

展覧会入り口前に、型紙を使って染められた柄入りの着物とエミール・ガレの花器が並んで置いてあり、すでに19世紀末から20世紀初めにかけて西欧に与えたジャポニズムの影響が想起させられていたこともあるだろうけれど、一つの型紙に描かれた流水の模様を見て「これってマッキントッシュ(アップル社コンピューターじゃないですよ)」と思いました。
その後、第二展示コーナーに行くと、型紙に見られる和柄が西洋美術に与えた影響の比較展示がなされていて、なるほどーと感心。ほんの一時ではあるけれど、アール・ヌーボーについて勉強したことがある私にとっては馴染みのある特徴を兼ね備えた作品群。フランスの印象派画家もそうだし、19世紀末以降、特に1867年と1900年にパリで開かれた万国博覧会を機にフランス美術がジャポニズムの影響を受けたことは知っていました。しかし、比較展示によってこれだけ如実に見せつけらると衝撃的。

展示コーナーは、ウィーン、ドイツ、イギリス、フランスといった、各国の美術と型紙の対比になっていたのですが、「アール・ヌーボー」という一つの運動としてまとめられてしまいがちな美術様式が、各国でやっぱり違うなということを感じました。ウィーン、ドイツには幾何学性と繊細さ、イギリスには自然(植物)というモティーフ、フランスには優美さが、それぞれ日本美術から取り入れられたような気がしました。勿論、作家による違いはありますが。うーん、でも、これって各国文化に対する固定観念のせいもあるかな?

アール・ヌーボー大好きなのって、はっきり気づいていなかったけど、やっぱりそこに日本的なものがあったからなのかなー。
それに、アール・ヌーボーに惹かれた当時、感じやすいお年頃だった私は神経症的なものが好きだったのかも。特に好きだったのは、「サロメ」の挿絵画家ビアズレーやクリムトだし…。エクトール・ギマールやエミール・ガレも、前から好きだったけど、今だったらどちらかというとそっちかな。
でも相変わらずルネ・ラリックは好きになれない。エログロな感じが。

会場を出て、地階で上映されていた型紙の作り方を数分間ほど立ち見。「きり彫り」という技術を見ましたが、本当に細かい。気が遠くなりそう。やっぱりちょっと神経症的だよね、と思いました。
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