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「アドルフ」といえば…

 2006-11-23
このところ気力がなかったりやることがあったり体調が悪かったりで、気になるニュース(ジョルジュ・フレッシュのフランス・サッカー・チームについての発言とか、サルコジの未成年犯罪法改変とか、フィリップ・ド・ヴィリエの息子が強姦罪容疑で出頭を命じられたこととか)はあるのですが、ついていけてません。なんだろうね。そんな忙しいわけじゃないんだけど。時流に遅れすぎにならなければ、いくつかについては手をつけたいと思っています。

フランスに関するニュースではないけれど、今朝ル・モンドで目をひいたもの↓
Adolf, star du Web
LEMONDE.FR | 22.11.06

© Le Monde.fr
アドルフがドイツのWEB界で一躍スターとなり物議をかもしているらしい。

アドルフ?アドルフっていうと…チョビ髭のあの人?と思ったら、やっぱりそうでした。(世界中のアドルフさんには非常に失礼な話かもしれませんが…。手塚治虫の「アドルフに告ぐ」が念頭に焼きついておりますもので。ちなみに、2002年大統領一次選挙の後、「自分の名前に耐えられない」と言ったジャン-マリーさんがいたっけ。)

h_4_ill_836688_im_bonker.jpgアドルフは裸ん坊で、犬のブロンディを相棒にたった一人、掩蔽壕に隠れている、という設定。ドイツ人のイラストレーター、Walter Moers(読み方がわからない…ヴァルター・モエルス?)が制作したもので、「降伏しなよ」と誘う幻影に、チャーチルに恨み言を言いながらアドルフが「絶対に降伏しないぞ!」と子供じみた叫び声をあげる、というレゲエ調のミュージック・ビデオ。
(You Tubeにてオリジナルドイツ語版はもちろん、フランス語ヴァージョン英語ヴァージョンも見られます。)

ナチスのトラウマが残る国に生きた経験がない身としては、特別どうという感想もないのですが…ル・モンドの記事によれば、ドイツでヒトラーを題材にすることは今でもデリケートな問題を抱えているとのこと。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督の「ヒトラー ~最期の12日間~」(フランス語タイトルは「La Chute」)がドイツで大変な反響を巻き起こしたそうですが、この映画では既成のヒトラー像とは違った、彼の人間味のある部分を描いていることろが問題になったようです(私は未見)。「アドルフ、掩蔽壕でボクはひとりぼっち」というこのビデオの中で、トイレに座ったりお風呂に入ったり犬に話し掛けたりと、総統はかなり人間くささを押し出しており、そのうえユーモアたっぷりに仕上げられています。それにしても、ヒトラーを笑いのネタにしていいものかどうか?
ドイツのユダヤ系の作家、ラルフ・ジョルダノは、ベルリンの新聞(Berliner Kurier)に「ホロコーストの責任者をこんな風に表現することはできない」と反感を述べています。また、いくつかのTV局は、アドルフのキャラクター商品や携帯電話の着信音など、それに関するCMの放送は流さない方針。
イラストレーター本人は、「ナチスを馬鹿にしていいものか?」という問いに「いいや!ナチスを馬鹿にしなければならないんだ!」とのお答え。なぜなら、彼にとって、諷刺画とは共感させるものではないからだ、とのこと。実は彼がアドルフを世に出したのはこのビデオが初めてではなく、1997年にドイツの風刺新聞でアドルフを描いているのだそうです。その後、ベルリンの地下水道で生き延びたアドルフという設定で、女装したゲーリングとマイケル・ジャクソンを登場させた漫画を発表。すでに3巻まで出版されており、ドイツで最も売れている漫画のひとつ。アドルフという人物の選択については、「現在、ドイツで国際的に通用するポップな聖像は二つだけだ。それは法王とアドルフ・ヒトラー。法王はカトリック教会がライセンスを握ってるけど、ヒトラーを使う権利は自由だからね!」と単純明快に説明。

ところで、敗戦国として暗い影をひくドイツと日本。似ているようで似ていないし、似ていないようで似ている。それは特にナチスの国か天皇の国かというところでずいぶん違いが出てしまうのだろうけど、国民が継承した傷は似ていると思う。今、あの戦争に対する世論の反応は両国で似ているのだろうか、似ていないのだろうか。
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コメント
おっしゃるとおりドイツと日本では事情がちがい、一概に論じることはできないのですが、「あの時代」についてタブーにとらわれずに再検討しようという雰囲気が両国に醸成されているのは単なる偶然ではないようにおもわれます。で、日本の状況ですが、最近の世論調査では60%の国民が憲法改正に賛成しているようで、安倍総理も自分の任期中に改正を実現させたいと明言しています(ひょっとすると今度帰国されるときには憲法九条が消えているかもしれません)。このような状況の中ではもはや憲法改正に対して「軍国主義の復活」といった従来の左翼の主張が単なるセンチメンタリズムに聞こえてしまうのはやむをえないのでしょう。いいかえるとこれまでの左翼陣営は九条のアクチュアリティーについて理論武装することを怠ってきたということになります。大江健三郎や小田実らが発足した「九条の会」もかつての左翼知識人が同窓会で昔を懐かしんでいるようにみえるのは単なる気のせいでしょうか?
【2006/11/24 08:51】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
お久しぶりです。お元気ですか?

左翼派の理論武装が弱いということですが、そうなると右派の理論武装はしっかりしているということなのでしょうか?
どなたかのブログ(失念)によると、世間は保守派・右派に傾いているように見えるけれども、実際そういう人たちがどれだけ理論的に説明できるか見てみると、ひどいときにはまともな議論ができなかったり(感情的になったり人格攻撃になったり)、そうでなければ大体はどこかで既に聞いたことの受け売りを繰り返すだけ、というのですね。(あれ?そういえばpianomanさんも同じことを仰ってましたっけ?)そういう話を聞くと、右派の理論はどれだけ掘り下げられているのだろう?と考えてしまうのですが、どうなのでしょうか。

そうでなければ、左翼派理論が古ぼけすぎているため右派は武装しなくても簡単にまさってしまうということなのでしょうか?

あと、問題なのは「このような状況」とpianomanさんが仰る状況、つまり6割以上が憲法改正に賛成している状況がどのように作られているのか、ということですよね。

う~む、ほんとに帰れなくなりそう(色んな意味で)…。
【2006/11/25 14:08】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
どうも、わたしはなんとか生きています。
保守派の理論がしっかりしたものなのかといえば疑問なのですが、外的要因(9・11テロやイラク戦争、北朝鮮の核武装など)はあきらかに彼らに有利にはたらいています。つまり理論以前に状況に迫られて物事が動いているといった感じでしょうか。そういう状況だからこそ左翼はより説得的な形で理論を形成しなければいけないのに、彼らはあまりにも鈍感にこれまでの主張を繰り返しているにすぎません。つまり彼らは前の戦争の遺産によって食いつないできたにすぎず、経済的にもイデオロギー的にも戦後が終った状況のなかで、その遺産を完全に食いつぶしてしまったことにまだ気づいていないのです。中沢新一と爆笑問題の太田光(なんという顔合わせ!)が「憲法九条を世界遺産に」という共著(わたしはまだ未読ですが題名がちょっと過去の遺物みたいに聞こえてしまうのが難点です)を出していて、こういうヴェクトルの動きがもっと活性化されるといいのではないかと個人的にはおもっています。
【2006/11/27 02:34】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
う~む、やっぱりそうですか。なんか改憲賛成の人たちは「雰囲気に流されてる」感じですよね、それって。前のコメントで「問題は…憲法改正に賛成している状況がどのように作られているのか」と言ったことは、ずばりそのことの危惧なんですが。「雰囲気に流される」っていうのは、プロパガンダにも流されやすいってことでしょう。

ところで、コスタリカには軍隊がないそうですね。憲法九条を守る派のサイトを2、3読んだのですが、コスタリカの人たちに「どこかの国が攻めてきたらどうするのですか?」と聞くと「どこの国が攻めてくるというのですか?」と聞き返される、と書いてありました。そのために周囲の国との協力、外交に力を注いでいるそうで。その後、「日本も、どこからも攻められる心配はない」「だから日本も軍隊は必要ない」と強調されてるんですが…これっていつ書かれたものなの?と確認すると、2002年とかだったりするんですよ。今それを言ったら、即「北朝鮮が攻めてくるかもしれないだろ!」って言われるよ~と思いました。
でも実際、本当の本当に北朝鮮が攻めてくるだろうか?だとしたら何故攻めてくるのだろうか?という問いは軽視されているような気がします。
あと、その論理で言えば、日本はもっと外交に力をいれるべきですね。まあ、改憲にしか目が向いてない政治家が、そういう目標で外交に努力してくれるとは思えませんが…。

教育基本法についてなにやら騒がれていますが、それに関連したことが書かれているブログを読んでいて、暗澹たる気持と恐ろしさが腹の底に渦巻いて、それがじりじり燃えました。
ほんとに日本はどうなってしまうんだ~。

中沢新一と太田光の共著、以前kazz.さんがブログで取り上げていらっしゃいましたね。面白そうです。パリのブック・オフに売ってないかなあ~。
【2006/11/27 14:47】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












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