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社会党候補者はセゴレンヌ・ロワイヤル

 2006-11-19
16日木曜の午後5時から10時の間、セゴレンヌ・ロワイヤル、ドミニク・ストロス-カーン、ローラン・ファビウスの中から大統領選候補者を選出する党内選挙が行われました。114655805.jpg前評判では、やはりロワイヤル女史が一番人気。しかし、選挙前討論でストロス-カーン氏が追い上げており、その支持者たちは二次選を期待していました。というのは、16日の選挙で過半数を超える候補者がいなかった場合は二次選が予定されていたからです。ところがふたを開けてみたら、セゴレンヌ・ロワイヤルがだんとつ1位、60%以上もの票を獲得して彼女に決定。DSKことドミニク・ストロス-カーンが20.57%、 ローラン・ファビウスが18.73% の得票率でした。

党内選挙直前にDSK支持の声が多く聞こえていた印象があったのですが、私が思っていたより彼の得票率は少なく、逆にファビウス氏が多くて、ちょっと意外でした。
地域別にみると、パリではロワイヤル女史は不人気で、過半数を割っています(約47%)。それでもDSK(37%)より多いそうですが。DSKは自らの選挙地盤地域(ヴァル・ドワーズ県)でも得票率で彼女に負けていたとのこと(DSK43%、セゴレンヌ・ロワイヤル45.1%)。ところが、前評判で支持率が一番少なかったローラン・ファビウスは、彼の守備地域(セーヌ・マリティム県)で61.5%を得ていたそうです。ロワイヤル女史はそこではたった24.1%。

さて、党唯一の候補者がこれで決定し、社会党は団結してセゴレンヌ・ロワイヤルを後援していく構えです。
昨日の敵は今日の友?ドミニク・ストロス-カーンは「これまでにないほど」社会党が大統領の座を占めるために貢献すると述べています。ローラン・ファビウスも同様。非ロワイヤル派だったその他の社会党政治家たちも、大統領選での党の勝利を目指して協力する意志を示しています。

しかし、左派の中でも、政治的傾向によってはセゴレンヌ・ロワイヤルを支持するかどうかは意見が分かれるところ。
緑の党のノエル・マメールは大統領二次選で社会党候補者を応援すると表明。
先日立候補を宣言したシュヴェヌマン氏は、PS候補者が誰になるかによって立候補を取り下げるかもしれないとほのめかしていましたが、とりあえず今はその気がないらしい。彼と立場の近いファビウス氏がPSの候補者なっていたら考え直していたでしょうが。ただ、以前、ロワイヤル女史が彼に「もし自分が社会党の候補者になったら後援して欲しい」と公表したことを受けて「彼女の言葉遣いは、私を利用することしか考えていない他の社会党員のものとは違う」とし、それについて感じるところがあるようです。フランソワ・オランド書記長もシュベヌマン氏に社会党候補者後援陣に加わるよう要請しており、彼の立候補が取り下げられる可能性はなきにしもあらず。
共産党は、セゴレンヌ・ロワイヤルの選出に対し、社会党が「憂慮すべき」方向へ向かっていると述べています。また、極左のLCRは、イギリスのトニー・ブレア首相を賞賛するロワイヤル女史の政治的方針に懸念を示し、社会党との連合を拒否、左派統一候補に応じないことを明言しました。
また、社会党の中でも、党がますます中道寄りになることに不安や不満を抱いている人たちは、ロワイヤル女史が予想ほどの票を獲得できないのではないかと疑念があるようです。

ところで、右派の最大政党UMPは、来年1月頃に候補者を決定する予定。候補者を確定したライバル社会党から一歩遅れをとっていると言えます。今のところ、サルコジ党首が候補者になることほぼ確実と言われていますが、現党首があまりお気に召さないシラク派の取り巻きもおり、他の候補者の名前が挙がってくる可能性もあります。
2971682459.jpgそんな分裂の気配もある中、先日のUMP党集会でアリオ-マリー防衛大臣がアファーマティブ・アクションについて批判的な発言をし、一部からブーイングを浴びました。アメリカ社会で取り入れられているアファーマティブ・アクション(フランス語では「ディスクリミナシオン・ポジティヴ」)は、サルコジ氏が積極的に提案しており、彼女の発言は反サルコジ的と受け取れ、サルコジ派からのブーイングとなったようです。後日、インタビューで「政治家である限り、闘いはしばしば厳しい。打撃を受けるものです。女性政治家は尚更、男性からの馬鹿にしたような態度や軽蔑的な態度にときとして直面しなければなりません」と答えています。大統領選立候補を否定はしていないミッシェル・アリオ-マリー。もうひとりの女性大統領選候補者、社会党のセゴレンヌ・ロワイヤルについて、「世論調査からただコピペするばかりでなく、自分の計画について説明しなければならないでしょう」との感想をもらしています。

参照:
Yahoo Franceより

「Une Segolene Royal triomphante lance sa campagne pour 2007」(Reuters)
「Michele Alliot-Marie affirme que personne ne la fera taire」(Reuters)
Le Mondeより




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コメント
初めて来ました。フランスの文化や社会に関心がある、大学4年です。
日本の新聞や雑誌ではわからない貴重な情報がたくさんあって驚きました。
フランスの政治は多様性があって面白いですね。左派右派ともに分裂して意見がいろいろ出て大統領選も盛り上がりそう
【2006/11/20 20:07】 | 男・岩鬼 #- | [edit]
ご来訪ありがとうございます。
日本の一般報道ではなかなか取り上げられないけれどフランスでは話題になっていることを、日本在住の方にも伝えたいという気持ちがあるので、そのような感想をいただけると非常にありがたいです。まあ、大概は、単に自分の興味ある問題を勝手気ままに綴っているだけ、なのですが…。
もうご存知かもしれませんが、他にも在仏日本人でブログから色々なフランス社会情報を発信している人たちがいるので、是非のぞいてみてください。

フランスの政治は右と左の色分けがはっきりしていてわかりやすいですね。これからニュースの主な話題は大統領選になっていきそうな感じです。
【2006/11/21 18:52】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
大統領選、社会党公認になったロワイヤルは「教師の就労時間を企業に合わせるべき」とか「不良には軍隊教育を」と発言したり、英のブレア氏の政策を賛美するなど、右派的な考えの持ち主ですが多様な思想のフランスでも与野党の考え方に違いがなくなってきたのでしょうか?日本の自民と民主のように。

こういった右派的なロワイヤルに賛同できない左派は少なからずいると思いますが、そういった人たちも容認していきそうですか?

それにしてもルペン、サルコジ、ロワイヤル・・・と右派orポピュリストが強いですよねえ。これも世界的な流れなんですかね。
【2006/11/21 20:54】 | 男・岩鬼 #- | [edit]
フランスの政治家というと巧みな外交というイメージが強いですが今回の主要候補はそういった印象は薄いですね。私自身フランスの外交に関心があって、外相として国際舞台で主張してきたドヴィルパン氏がいいのではないかと思っていたのですがCPEで撃沈・・・残念。
【2006/11/21 21:05】 | 男・岩鬼 #- | [edit]
社会党は以前から「中道寄りになりすぎている」という批判が外部だけでなく内部からもあがっているようです。そこからやや内部分裂気味なところがあり、例えば、昨年のEU憲法の国民投票のとき、党としては賛成を推していたにも関わらず、社会党の中から反対派が何人も出ました。
なので、党の幅を考えると、「違いがなくなってきた」とは私はあまり思いません。
私的な感想ですが、世論調査では左で勝てるのはロワイヤルだけということになっているので、彼女が一番無難だということで流れた社会党員たちもいるのではないかと思っています。例えばDSKが予備選挙後に「社会党のために尽力する」と言っているように、彼女自身を応援するというよりは、社会党が政権につくために代表となった彼女を応援するという人が多々あると思います。

言われてみれば、外交面で今まで目立った経歴をもつ人がたしかにいないですね~。でも、外交が必要な役についた人が少ないから仕方ないのではないかとも思いますが…。
最近はサルコジ内相がアメリカに行ったりアルジェリアを訪問したりと奮闘していますね。私は「内相のくせにでしゃばってるな」と思ってしまいますが。ロワイヤル女史はチリの大統領選のときにミッテラン追悼式を欠席してまでバチェレ応援に行きましたし、最近ではセネガル訪問もしています。外交が必要な役割についてないわりには頑張っている、と言えるのではないかと思います。
【2006/11/23 11:46】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












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