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アルメニア人虐殺の事実に関する法律

 2006-10-15
10月12日木曜日、フランスの国民議会で、アルメニア人虐殺の歴史的事実を否認する言動を罰する法案が通過。

この法案は、2001年に採択された「フランスは1915年のアルメニア人虐殺の事実を公的に認める」という法律を補足するもの。否認行為を罰する効力はなかったのですが、今回の採択でその点が強化されることになります。

しかし、社会党から提出されたこの法案に、現内閣は反対していました。今回の国会承認は、実は5月18日に審議が始まっていたもの。その日は、他の議題が長引いたため、アルメニア人虐殺に関する法案の議論の開始が遅れ、時間の都合上、ジャン-ルイ・ドゥブレ議長により決議の延期が申し渡されました。またこの日、ドスト-ブラジー外相は国会で、トルコとの友好関係に悪い影響を及ぼす心配があるとして、この法案への反対を表明しており、決議延期には作為的な部分もあったのかもしれません。
12日の決議では、右派左派入り乱れた賛成票が106、反対票が19(うち17票がUMP)でしたが、与党UMPの議員の殆んどは無投票でした。

フランスにはアルメニア系移民とその子孫は多く、こうした法を待っていたようです。12日の決議には、地方からはるばる国会に見学にやってきた人たちもいました。

しかし、翌日の多くの新聞の論調は、この法律が本当に必要かどうか懐疑的でした。2001年の法だけでは不十分なのか?

続く疑問は、トルコに対する配慮という点で強調されたものがあります。つまり、EUに加盟したいトルコに、アルメニア人虐殺を認める条件を課しただけでは不十分なのか?虐殺の事実を否認しつづけてきたトルコの中にも真実の究明を始めた学者たちがいる現在、そうした傾向に悪影響を与えることにならないか?…
最後の点に関しては、特に、先日ノーベル文学賞を受賞したトルコ人作家、オルハン・パムクが、国からの処罰を恐れずに、「トルコはアルメニア人虐殺の事実を認めるべきだ」と公言していることが挙げられています。
また、トルコは、この法律が可決されればフランスに対して経済的制裁を与えることを仄めかしており、関係悪化を懸念する声もあり。

外交関係とは別に、フランス自身に対する疑問点も。
それは、またしても法律が歴史を決定するのか?という疑問。植民地におけるフランスの肯定的役割を認める法律について議論が巻き起こった際にも問題になったことです。
それから、表現の自由に対する疑問。この法律は表現の自由を狭めるものだという考えもあるようです。

この法案の国民議会通過を受けて、トルコは不満顔。トルコの首相は、シラク大統領から「遺憾」の念を伝える電話を受けたと発表しています。それによると、シラク大統領はこの法案が可決されないようにすると約束したとのこと。
ちなみに、シラク大統領は9月末にアルメニアを訪問し、トルコが虐殺の事実を認める努力をするべきであると発言しており、トルコとアルメニアのどちらかの肩をもつつもりではないことを示しています。

国民議会を通過したこの法案は、次に元老院で討議されます。

参照:
Nouvel Obsより

「Les deputes francais adoptent la loi punissant la negation du genocide armenien --par Emmanuel Georges-Picot--」 (AP)
「REVUE DE PRESSE:La loi sur le genocide en Armenie」
Yahoo Franceより
「Genocide Armenie: larmes, applaudissements, securite en alerte a l'Assemblee」 (AFP)
「Genocide armenien: Jacques Chirac a exprime ses regrets, selon le Premier ministre turc」(AP)
Le Mondeより
L'Arménie en otage
LE MONDE | 11.10.06

© Le Monde.fr

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