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自分のいる場所

 2006-09-17
今日は、日系アメリカ人の友人(父と同じくらいの世代のおじ様)と一年ぶりの再会、中華街で一緒に昼食。今回は、定年退職された奥様、バンコクとロサンゼルス(だったかな?)に住む彼の二人の息子も遊びに来ていて、私の同居人も交え、総勢6人で13区へ。
一度この友人を連れて行ったら気に入ったらしく、そのレストランにはもう何度か一緒に行っている。蒸し鳥がスペシャリテ、他のものも安くてなかなか美味しい。いつも混んでいる。

ところで、友人は両親が日本人、家族は太平洋戦争直前にアメリカに移住し、彼自身はアメリカ生まれ。日本で英語教師をしたこともあり、日本語はペラペラ。私が最初に通ったフランス語学校で知り合ったので、フランス語もできるけど、話すのはあまり得意ではないみたい。
彼の奥様も日系アメリカ人。でも、日本語での会話理解力は6~7割くらいらしい。フランス語を学び始めたところ。
息子たちは、二人ともフランスに留学していたことがあり、フランス語がペラペラ。しかし、日本語は全くわからない。
私と私の同居人は、日本語とフランス語はできるけど、英語の会話は無理。

というシチュエーション。何語で話したらいいのか、ちょっと戸惑ってしまった。
友人が構わず日本語で話している傍ら、息子たちとはフランス語で会話。
とはいえ、昼食しながらだし、会話は途切れがち。

そんななか、息子の一人に、CPEについてどう思うかと質問された。
私は、「まあ経済のために新しい措置が必要と思うけど、どちらかというと反対」と答えた。
息子さんのリアクションは…ちょっと驚いた様子。
それで経済が遅れてもいいのか?と、冗談ぽく返された。
「わからなけど、グローバリゼーションより他の道があるんじゃないかと思う」と言ったら、理解できないという苦笑を浮かべられてしまった。
そうだった、相手がアメリカ人でMBA取得者だということを忘れていた…。
その後、彼が母親になにやら説明していたけど、英語だったのであまりわからなかった。でも、「(CPEが通らなかったせいでフランスは)15年遅れた」と言っていたように思う。……(ノー・コメント)。

友人とはいつも日本語で話すし、彼は日本での生活経験もあるし、あまり違和感を感じないのだけど、このときばかりは、彼の息子さんとは「アメリカ」と「フランス」の立ち位置の違いを痛感。うーむ。

先日、日本から来た方をシアンス・ポーに案内する機会があったのだが、シアンス・ポーの人が「ここでは国籍を越えて政治を学ぶ」と言っていて、まあそれはなかなかいいことのように聞こえたけど、大講堂での講義タイトルについての話で、その内容が具体的にどんなことかを聞き、つい「フランスの政治学?」と尋ねてしまったら「いやいや、フランスとか国に関係なく、政治」と言われて、なんとなく納得いかなかったことを思い出してしまった。この人たちはよもや「政治一般(政治とは何かについての抽象的な思弁的政治学ではなく)」というものがあると無意識に信じているのではあるまいな?フランスのエリート学校、第一級の政治学の教育機関がそんなふうに無意識に信じているのではあるまいな?と疑問に思ってしまって、もしそうなら、「西欧の傲慢」と言われるような面がいつまでも残っているのかもしれない、とくさった気分になってしまった。まあ、国際的に門戸を開き、留学生もかなりの数にのぼり、議論を第一に尊重するパリ政治学院なのだからそんなことはない、と思いたい。

自分のいる位置を、意識して自覚しなければ、と時々思う。
(そして相手の位置も。)

さて、彼らと別れてから、うちに帰って本を読んで昼寝。
夜はポークのフィレ・ミニョンとコット・プルミエを焼いて、マッシュルームを醤油とにんにくとバターと赤ワインで味付けしたソースをかけ、バスマティ米とじゃがいものローストを添えた夕食。ワインはボジョレー、自然派フィリップ・ジャンボンの「バルタイユ」。ラベルにはヴィンテージ表記がなかったけれど、コルクには2003という刻印。シードルのようなリンゴ酸のさわやかさ。冷やしていたこともあって、とにかく酸が際立っていて、渋みは感じず。口あたりは軽め。アルコール度は12.5%あったけど。ウマイ~。

なんとなく飲み足りなくて、食後にカフェ・カルヴァ。どうもワインがリンゴ味に感じられて止まなかったので、食後酒にカルヴァドスが飲みたくなってしまった。エスプレッソの横に古いカルヴァドス。リンゴの後味。

数年前、ペールラシェーズ墓地を出てすぐ横のカフェで、同級生がカフェ・カルヴァを飲んでいたことを思い出す。5月のまだ寒い日、葬儀の後の物憂い雰囲気の中、「墓堀人の飲み物だ」と笑っていた。
なんとなく、カフェ・カルヴァはフランス土着の飲み物(それも地方の)というイメージがある。
そんなカフェ・カルヴァを初めて飲んだ。

フランスに暮らし始めて10年以上経ってしまった。
上述の日系アメリカ人の友人は、会うたびに「日本に帰る気はあるのかね?」と質問してきたが、最近は訊かなくなった。
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