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「レバノン政治界におけるヒズボラ」その1

 2006-08-19
昨日の午前中、ル・モンドのサイト上でレバノン特派員記者と読者の間でヒズボラに関するチャットが行われ、その後、それをまとめたものが掲載されています。
訳し始めたのですが、3ページと長いので、1ページずつ区切って載せていきたいと思います。

チャットに参加している読者も状況に詳しい人ばかりではないし、自分とは違った角度からの見方で質問する人などもいて、結構面白かったです。


「レバノン政治界におけるヒズボラ」(1ページ目)

2006年8月18日金曜日に行われた、ル・モンドのレバノン特派員、ムゥナ・ナイムとの討論の総括です。

ユーリ:その無分別な行為によってレバノンを破壊した責任者であるとして、ヒズボラを非難しようとしている他の党派は、ヒズボラが苦境に陥るのを待ち構えていたのでしょうか?
ムゥナ・ナイム:まさにそのような状況だ、とはいえません。他の党派は、仕返しに身を投じるつもりはありません。こうなってしまった今となっては、他の党派は――彼らはすでにそう述べていますが――、ヒズボラが今後決定的に国家の旗の下におかれること、とにもかくにもヒズボラの武装分枝団が軍に統合されること、また、ヒズボラの一方的な決断により陥っている現在の大惨事を国に招いた状況、つまり国家の中に小国家が存在するという状況が今後ないようにすることなどを望んでいます。

ジャメル:ヒズボラは政党になるために武装解除をするでしょうか?もしそうでなかったら、なぜ安全保障理事会は、このようにデリケートな状況を解決するために一時しのぎの措置(またしても)に留まっているのでしょうか?
ムゥナ・ナイム:ヒズボラは既に一政党です。国会議員がいますし、内閣には二人の大臣が選出されていて、シーア派コミュニティの中で多大な民衆による基盤がある政党です。しかし、ヒズボラには「武装分枝」と認められるグループがありますし、イスラム的抵抗と呼ばれる面がある。1701号決議はヒズボラの武装解除を求めていますが、それは、2004年9月に採択された1559号という、レバノン民間軍と非レバノン民間軍、つまりヒズボラとパレスチナ人たちが武装解除することを求めた別の決議の実行の要求に基づいています。しかしそれは最終段階の目標です。現在のところ、1701号決議の中で課題となっているのは、ヒズボラ又はヒズボラの武装分枝がリタニ川からイスラエルとの国境にかけて作られるべき緩衝地帯に残留しないことです。

ダヴィッドx:ヒズボラは、レバノンでムスリムと特にシーア派コミュニティ以外から正当性と支持を得ているのでしょうか?ヒズボラのシンパ又はメンバーはレバノンで何%くらいと推定されているのでしょうか?
ムウナ・ナイム:私には、正当性が何を意味しているかわかりません。ヒズボラは、シーア派コミュニティの非常に代表的な一政党であり、非シーア派政党と同盟していますが、基盤がどれくらいかを数で示すのは困難です。なぜなら、この国では全ての政党がどれくらいのメンバーがいると主張できるか誰もわからないのです。

アリアン:ヒズボラは、戦争や平和、再建の決裁権力といった国家の特権すべてを横領して、国家なき国でクーデターを実現したのではないですか?なぜそれが広く話されないのでしょうか?
ムゥナ・ナイム:クーデターは、政権の打倒を意味します。ところが、今回はその事例に当てはまりません。ヒズボラが国家に報告せず一方的な決定をしたとしても、です。それは深刻な事態ですが、レバノン政権が極度に弱いものであるとしても、だからといってクーデターではありません。

コーベ:ヒズボラをレバノン軍へ統合することについてどう思いますか?
ムゥナ・ナイム:
私はジャーナリストで、自分の意見を述べる立場にいません。他の党派がどう考えているかについてなら話すことができます。それに関して言うと、レバノンの現多数派政党たちは皆、とにかくヒズボラの武装分枝がレバノン軍に統合されること(その形式は見つけなければなりませんが)、国家権力のみが全域において支配的になることを望んでいます。

タバルジャ:ヒズボラは、自らの軍事的勝利宣言からどんな政治的利益を引き出せるのですか?
ムゥナ・ナイム:
それは私も疑問に思っていることです。難しい問題です。他の組織やコミュニティを犠牲にしたこの勝利を収益的なものだとは絶対に考えない、とヒズボラは彼らの偉大なる神に誓っています。しかし、いつかは、彼らもその政治的な目的を明確に現わさなければならないでしょう。

ポール・S:現実的に、レバノン政府又は他のあらゆる権力機関がヒズボラを武装解除するだけの力があると思いますか?もしそうなら、どういった条件で?
ムゥナ・ナイム:
状況は極端に複雑であり、レバノンは――既に使い古され濫用された表現を使わせてもらうなら――コミュニティの寄せ集めなので、力ずくでヒズボラの武装解除を実行することは、レバノンにおいてはどうあっても問題外です。なぜなら、国が何かしらのかたちで市民戦争に再び陥る危険が大きい。シーア派コミュニティの中でのヒズボラの代表性が関わっています。レバノン政府が――そして他の政党も同じですが――模索していること、それはヒズボラとの対話による解決に到ることです。

アベルド:いかにしてヒズボラは、主権国の古典的国家の政治的構造の一部をなし、自らのほぼ非合法の組織を維持することができるのでしょうか?
ムゥナ・ナイム:
まったくそこが問題なのです。また、ちょうどそのために、政府や他の集団は現状が終わることを望んでいるのです。

アルニー:レバノン軍の数多くの高官がヒズボラのメンバーであるというのは本当でしょうか?もしそうなら、レバノン軍がヒズボラを武装解除することを期待できると考えられますか?
ムゥナ・ナイム:
いいえ、レバノン軍の高官がヒズボラのメンバーであるという話がどこから出たのか知りません。そういった話は一度も聞いたことがありません。そして、その話に真実味があるようには全く思えません。反対に、レバノン軍の中に、特に一兵卒クラスで、ヒズボラが代表するもの、すなわち、1970年代以降レバノンを苦しめている国に対する抵抗――この場合はイスラエルですが――へのシンパはいるかもしれません。なぜなら、多数のイスラエルの侵攻、多数のイスラエルの占領、何百人もの命を奪った多数の軍事介入があったのですから。
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