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Gay pride

 2006-06-26
土曜日、パリでゲイ・プライドというデモがあり、日本から遊びに来ているギュウちゃんとランチを兼ねつつサン・ミッシェルへ見学に出かけました。

デモは13時30分にモンパルナス広場を出発、そこからサン・ミッシェルを通り、スュリー橋を渡ってバスチーユ広場へ向かう、という道順。私たちは、日本人に有名なミラマという中華料理店でゆっくり昼食をとり(勿論えびワンタンを注文)、15時近くにサン・ジェルマン大通り沿道へ。

私たちの待つ辺りへデモが到着したのは15時30分頃。出発に時間がかかったのだろうし、ということは、かなりの参加者数なことが伺えます。

以前はパリに住んでいたギュウちゃんによると、ここ数年はゲイ・プライドの道順が同じらしいのですが、昔はナシオン広場終点というときもあったはず。私が初めてゲイ・プライドに遭遇した10年前は、オデオン広場前出発でした。そのとき、ゲイ・プライドのことを知らずにオデオン広場を通りかかり、カメラの前でポーズをとるキメキメのドラッグ・クイーンを見かけて、つい後をついて歩いていったのでした(ハメルンの笛吹きか…)。そのときは現在ほどの大きさではありませんでした。回を重ねるにつれ、参加者数が膨れ上がってきているようです。
主催者によると、今年は少なくとも80万人が参加したとのことで、去年より10万人多い(ホントかよ!)。警察からの参加人数の発表は無し。数えてなかったみたいです。

今年のゲイ・プライドは「2007年には平等を」というスローガンのもと、ホモセクシュアル、バイセクシュアル、ヘテロセクシュアルが集まりました。
ゲイ・プライド、すなわち「同性愛の誇り」を示すデモ。とはいえ、同性愛者に限られたものではなく、数年前から異性愛者の参加も重要視されています。ゲイ・プライドは、ホモ・バイ・ヘテロが一緒に平等の権利を主張するもの。

同性愛者の結婚の合法化は、ずいぶん前から政治的な話題としてのぼっているものの、ヨーロッパの他国(オランダ、ベルギー、スペイン)と違い、フランスでは法制化に到っていません。但し、フランスには1999年に可決されたPACS(「パックス」=民事連帯契約法)があり、これにより同性同士がカップルとして法的に認められることが可能になっています。しかし、PACSでは、相続権がない、養子縁組が不可能など、婚姻よりも権利が制限されています。

フランス人の間では、同性の結婚について「PACSで充分」「結婚を法的に認める必要はない」と考える人も多いようです。
それでも、世論は少しずつ同性愛に対して開かれてきており、ホモセクシュアルの結婚に反対だった右派も、この頃は態度を軟化、結婚の合法化に傾いてきています。

6月20日に発表された世論調査によると、61%が同性結婚に賛成、37%が反対しているとのこと。この数字では、国民の多数が認めている、と判断可能。因みに、同性カップルの養子縁組については、44%が賛成、55%が反対と、否定的意見が上回っています。(参照:Yahoo Franceより「Sondage: 61% des Francais favorables au mariage des couples homosexuels」
ところが、6月23日に公にされた別の調査では、51%が同性結婚に反対だという結果が出ています。(参照:Nouvel Observateurより「51% des Francais contre le mariage gay」
また、前者では、左派の政治家(特に社会党のジャック・ラング)が同性結婚の合法化に適役と期待されているのに対し、後者の調査では左派・緑の党の支持者の中で、同性愛結婚に賛成と答えたひとは半数を下回る49%。
なんだか世論も混乱している印象。どちらにしても、現在では意見が半々のようです。

ヨーロッパ全体の流れをみても、近い将来、フランスで同性結婚を合法化する案、または、婚姻関係と同じだけの権利が認められるようなPACSの改正案が提出されるのではないかと思われます。

060624181739.zujlw3ed2_francois-hollande--d---bertrand-delano---2ed---domb.jpgというわけで、政治関係者も今回のゲイ・プライドに多く参加したようです。ニュースでみると、社会党書記長フランソワ・オランドやパリ市長ベルトラン・ドラノエ(市長は自身が同性愛者であるとカミング・アウトしている)、緑の党のドミニック・ヴォワネなどが参加していたみたいですが、私は全然見かけなかったなあ。

ただ、共産党、社会党、緑の党、労働組合のCFDT(フランス民主労働同盟)など、政治団体の山車(トラックですが)が目立ちました。
そして今回は、右派UMPは関連団体GayLibが、またUDFもEntr'egauxとして参加したそうです。

出掛けに雨がぽつぽつと降ってきて心配した空模様は、段々と雲が切れて、デモの間は晴天。久々の夏の日差し。という中、デモは大盛況でした。
参加者は、10代の若い子が多かったようでしたが、ドラッグ・クイーンやHG系スタイルの派手なお兄さん・お姉さんもあり、山車はガンガンと音楽を流し、楽しげなお祭りムード。
ハッピーだー!

でも、デモが大きすぎて長すぎて全部見てられなかったです。途中から二人でアイスクリームを食べに行ってしまいました。

写真を沢山撮ったのですが、PC不調により取り込めず…。残念。

ここでデモの様子がちょっと見られます↓
「Succes pour la Gay Pride a Paris」(AFP via Yahoo France)
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コメント
最近ぼんやりとおもうのですが、フェミニズムや同性愛の問題が政治の俎上にのぼり、なんらかのかたちで社会が変容していく。しかし運動の主体である人々もそれを肯定的に捉える人々も30年後、50年後にこの運動の結果がどのようになるのか誰も予測できていない。ホモサピエンスが現れて何万年このかた続いてきたシステムがわずか数十年でものすごい変容を遂げるということに高速道路を何百キロというスピードで突っ走る自動車の怖さに似たものを感じるきょうこのごろです。
【2006/06/27 02:00】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
>ホモサピエンスが現れて何万年このかた続いてきたシステム
ってどんなシステムのことをいってるの?
【2006/06/27 22:53】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
家族(男女のあいだに子供のいる)ですかね。
【2006/06/28 02:08】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
家族の形態が男1+女1+子供複数、っていうのが多くて、他に男1+女複数+子供複数っていうのもあったりするし、それじゃあ家族ってなんなんだ?といったら…私は一言で定義できないですけど。生物学的な性だけで構成されるものじゃないと思うので。
それに、家族のシステムっていつでもどこでも一定ってわけじゃないし、逆に常々流動的に変化していると思うし、そんなにものすごい変容だとは思いませんけれどね。

同性結婚が認められてきたのは、急にそうなったのではなくて、それがあまり知られていなかったから最近になって現れたことのように感じられるということじゃないでしょうか。ずっと以前から同性カップルはひっそり暮らしてきたんじゃないかと思います。子供を育てていた同性カップルもいますよ。
フーコーのコレージュ・ド・フランスの「異常者」という講義でも、レズビアンカップル、または男装していた女性が、精神異常または犯罪者として裁判された記録が紹介されています。何世紀の話だったか忘れたけど。
【2006/06/29 22:35】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
おそらくそのような家族形態が昔から密かに存在していたのでしょう。ただそれがおおやけに同性結婚として認められることとのあいだには大きな違いがあるようにおもわれます。このことの背景にはそもそも伝統的家族の崩壊=家族概念の相対化があるのかもしれません。
それにしても人間とはどういう生物(存在)なのか?ますます謎は深まるばかりです。
【2006/06/30 07:47】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
考えてみれば、異性間の結婚だってずいぶん変化があったんじゃないですか?宗教的な約束の取り交わしだったのが、今じゃ国家の制度になっているわけだし。同性結婚が公に認められることが、今まで密かに存在していたことと大きく違うのであれば、異性結婚の制度の変化も同じくらい大きな違いだったといえると思いますよ。で、私たちは今の制度に何の違和感も持ってなくて、それが当たり前で伝統的だと感じられますけどね。逆に戸籍上、結婚してないけど同居して子供をもうけているカップルが不思議がられる時代なわけです。そういうカップルというのが今話題のセゴレンヌ・ロワイヤルとPS書記長のフランソワ・オランドですが、ロワイヤル氏はゲイ雑誌のインタビューで「同性愛者がブルジョワ的制度である結婚の権利を要求するのね」と面白がっていたそうです。

たしかにこの1世紀半くらいの間に「家族」の概念が大きく変化したということは言えますよね。ということに同意。
【2006/07/01 23:13】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
同性結婚と異性結婚のシステムの最大の違いは、子孫を残すシステムかそうじゃないかということにある、とも考えたのですが、それもいまや代理母出産でクリアできる問題なのかもしれないですね。
生物としての人間の特徴は食物連鎖から外れてしまったということと自然選択によらず、自分自身と周囲の環境を変容させることができるということに集約できるのかもしれません。
しかしそれがどういう意味をもつのかは百年二百年という単位でみていかないとなかなかわからないことのようにおもわれます。
【2006/07/03 04:59】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]












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