スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

植物性の自動車燃料開発計画

 2006-06-12
ル・モンドで見つけた記事。
以下、記事の流れに沿って、記事の内容をおおまかな訳で紹介。

6月7日、ティエリー・ブルトン経済・財務・産業相とドミニック・ビュスロー農業相により「フレックス・フュール2010」という名の特定任務グループが発足されました。そのリーダーは元F1レーサーのアラン・プロスト。農業、石油産業、自動車産業に携わる人たちと消費者代表を集め、フランスでのバイオエタノール発展計画を準備することが目的(バイオエタノールについての日本語ウィキペディア項目はこちら)。

グループ発足に先立つ事5月15日、ドミニック・ド・ヴィルパン首相は、2010年までに自動車の燃料として植物性のものをフランスで広く使用できるようになることを目指したい、と発表。これは石油価格高騰対策として生じた計画のようです。

以前にもちょっと触れたことがありますが、エタノール生産量世界第一位のブラジルでは、販売されている自動車のうちの4分の3はガソリンとエタノール、どちらも使用可能。

また、エタノール生産量第2位のアメリカ合衆国では、ブッシュ大統領が1月末に、これ以上中東からの石油の「中毒」にならないよう、エタノールの使用を増やす旨を宣言。フランス政府はこれに足並みを揃えたかたちです。

ところで、植物性燃料とは何か?それは、エンジンにおいて燃焼可能な燃料で、砂糖または植物性油から転換されたもの。二つの原料により二つのタイプがあり、一つは砂糖または澱粉(砂糖きびやビート、小麦など)を原料に作られたアルコール(エタノール)で、ガソリン・エンジンに使用できます。もう一つは、油(菜種、ひまわり、椰子)で、ディーゼル・エンジン向け。これはバイオディーゼルと呼ばれます。

こうした「植物性」の燃料は、実は新しいものではなく、1920年から1960年にかけては、ガソリンを補足するものとしてエタノールが普及していたとか。その時代、国産の農産物が使用されたため、植物性燃料は農業での雇用促進に貢献。また、石油燃料よりも温暖化ガスや粒子物質の排出量が少ないことも利点。バイオディーゼルでは60%、エタノールでは70%も、排出される二酸化炭素がガソリンより少ないそうです。

しかし、政府の目標は実現可能なのか?2003年、EUは植物性燃料消費率の指標をたてており、それによれば、2005年には使用燃料全体の2%、2010年には5.75%、2015年には7%を目指しています。ヴィルパン内閣はそれよりも早く進めて、2008年には5.75%、2010年には7%を目標にするとのこと。

植物性燃料のための農産物生産について、農地面積的には問題なし。
ただし、植物を燃料に変えるための工場が、いまだ建設途中か計画中という段階。

石油業者は、エタノールよりはバイオディーゼルの方を推しており、ガソリンまたは軽油における植物性燃料含有率(現在、5%から、最大でE85の85%)を上げることには渋っているようです。

ところで、植物性燃料で利益がでるのか?補助金が全くおりなくなったブラジル以外では、採算が合わない見通し。植物性燃料の全体または一部を免税したり、適合する自動車を買う人の税金を控除したり、植物性燃料精製工場に資金援助したりと、政府の負う経済的義務が大きいようです。例えば、フランスでは2005年の免税額が2億ユーロに及んでいます。また、消費者にとってもあまり楽観視できず、例えばスウェーデンでは、エタノール含有ガソリンE85が一般のガソリンより約40%安いのに対し、前者だと後者の30から40%多く使用することになるそうで、結局は「トントン」。

これは、消費者が経済的な面でガソリンと植物性燃料を比較するとなると、原油価格の変動によって植物性燃料が有利になったり不利になったりするということ。農業に携わる人々も、株式市場の変動に左右されるようになるということです。

では、環境面で本当に効果的なのか?排気ガスが少なく、地球温暖化には効果的といえます。しかし生産過程で石油によるエネルギーを使用するので、どのように生産されたかによる、とのこと。

また、原料となる種子やビートの成育促進のために使われる肥料が、炭酸ガスより3倍も有害な窒素酸化物を発散するおそれがあります。

植物性燃料として最も環境保護に適しているのは、蒸留の際に茎が燃焼可能な砂糖きびと、ブッシュ政権によりその発展が推奨された木質繊維物(木、わら、草など)だそうです。
スポンサーサイト
コメント
GJ!!

今日は 18時台の地下鉄に乗っている人が 妙に多い。
みな日本-豪州戦に向けて帰るのでありましょう。
【2006/06/12 12:38】 | Simon #jhU2H7Mw | [edit]
どうもどうもです。
前回はSimonさんにご教示頂き、本当にありがとうございました。
今回は自分自身に対するリベンジ(というのか?)も兼ねての記事紹介です。といいつつ、ちょっとわからなかったところは微妙にすっとばしてます…。

こちらは、土曜日にローラン・ギャロスの女子決勝+ワールド・カップのイングランド対パラグアイ、日曜日に男子決勝+セルビア・モンテネグロ対オランダ、というわけで、街は人が少なかったようです。

サッカーは、日本だと時差があるので見づらい時間帯ですね。
明日の18時からはフランスの初めての試合。やっぱりみんな早く帰るんだろうなー。
【2006/06/12 23:33】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
こんにちは。私もリベンジ参加?(いや、冗談です)
ご紹介のウィキにもあるし、一昨日の朝日新聞にもとりあげられたので気になったポイントなんですが、植物が吸収したCO2を再排出する量はカウントされない。よって京都議定書の目標数値達成に繋がる(だからアメリカも力を入れてるという話も別の筋から聞いてて)という説。今ひとつ納得しにくいんですがいいんですかね。
また墓穴掘ってるかな?>自分
【2006/06/14 01:30】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]
あー、ほんとだー、気付きませんでした>再排出する量はカウントされない。
差し引きゼロになるくらい植物のCO2吸収量ってすごいんですかねー。あんまり考えたことなかったです…。
うち、植物を育ててるからCO2減少に貢献してるかなあ?(笑)
あ、でも肥料を使ってるからだめかな…。
【2006/06/14 19:05】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
貢献してると思いますよ~。
ただ、カーボ・ニュートラルの合理性はわかるんですけど、カウントしなくていいというのが何か腑に落ちないのです…
Wカップ、フランスではドメニク監督が嫌われてるから国民まったくノッてないってホンマですか~(とここでも無理矢理サッカーネタ)
【2006/06/14 23:57】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]
うーん、吸収量と排出量、両方ともカウントして、ちゃんと計算してほしいような。
農地の少ない日本は不利?

ドメニク監督、嫌われているかな?どうなんだろう。
監督とジダンは仲が悪そうですが。
でも、フランス人もかなりサッカーが好きですから、やっぱりワールド・カップは見てますよー。
郊外に住む同僚は、この間のスイス-フランス戦の日、帰宅途中に試合が終了したとき、電車で結果が車内放送されたと言ってて笑いました。車内では、「あー、残念」「でも負けるよりいいわよね」とか、乗客同士でそんな会話がされていたそうです。
【2006/06/18 22:20】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://hibinoawa.blog10.fc2.com/tb.php/338-2108a97a
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。