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移民法案国民議会を通過後、サルコジ内相がマリを訪問

 2006-05-18
昨日(5月17日)、国民議会でサルコジ内相による移民法案の最終審議が行われ、367対164で可決されました。

サルコジ内相はこの審議を終え、その日のうちに、マリの首都バマコへ向けて出発。マリとベナンを訪問予定です。
しかし、かの地では、サルコジ内相の移民法に対する反発があり、あまり好意的に迎えられなさそうな雰囲気。

mali_sarkozy.jpgサルコジ内相訪問前に、カイエ(マリ北西部)では21名の議員がこの訪問を取り消すよう要請したというマリでは、「サルコジ、レイシスト」「サルコジ、マリではペルソナ・ノン・グラータ〔好ましくない人物〕」などといったスローガンを掲げたデモが行われたそうです。ただし、デモの動員数は数百人といったところで、政府寄りのマリの新聞(L'Essor)は「デモの動員少なし」という見出しをつける予定。
また、サルコジ内相が最初の訪問先に選んだフランス領事館前で百人ほどのデモがありました(彼が訪問した際には警官が建物を取り囲んで警護)。

このマリ訪問は、だいぶ前から決まっており、たまたま移民法案が国会を通過した直後に重なったとのこと。
サルコジ内相は、マリのウスマン・イスフィ・マイガ 首相、続いてアマドゥ・トゥマニ・トゥーレ大統領と会見し、「私は誤解をとくために、説明するために来た」と説明。「私たちの政治は、単純なもので、合法的立場にいるマリ人たちにもっと権利を、非合法立場にいるマリ人たちを少なくすることです。法治国家であるどんな国も、この政治について私たちを非難することはできない」と述べました。
マリからフランスへ、闇組織を介した不法入国者が多いとされており、サルコジ内相はその取り締まりをマリ政府に要請したそうです。

ベナンでもサルコジ内相の訪問は反感を買っている様子で、一部の人びとはそれを露わにしているとのこと。NGO団体Transparency International-Beninのロジェ・グベニョンヴィ(読み方にあまり自信なし、でフランス語読みしました。アルファベット表記はRoger Gbegnonvi)によれば「彼はベナンで、そしてアフリカのどこへいっても歓迎されるということがないだろう」という見解。

wade.jpgサルコジ内相のアフリカ訪問に先立つ火曜日、セネガルのアブドゥライ・ワッド大統領は、平和賞を受けるためパリのユネスコ本部を訪れ、「私はフランスを発展させるために人々を養成するのではない」と、サルコジ内相の移民法方針を批判。その日の夜、これに応え、内相はTV(France 2)で「発展途上の国のエリートたちを盗用しようということではなく、仕事がある人々をフランスに迎えようということです」と弁明。そしてそのことをマリとベナン訪問の際に説明する意向を明かしました。

ところで、このマリ訪問直前、サルコジ内相はマリ人女性とその子供二人の強制送還取り消し、土曜日にマリに送り返されたこの家族の呼び戻しを指示しました。
強制送還されたのは、マリアム・シラ(Mariam Sylla)さんと、彼女の二人の子供、モハメッド君(5歳半)とアイサタちゃん(3歳)。マリアム・シラさんは7年前からフランスに滞在。彼女はかなり若いときに結婚しましたが、夫の暴力によりほぼ耳が聞こえない状態になっているとのこと。
彼女は、ロワレ県で国外退去差し止めの手続きの途中だったそうですが、ウール県で召喚されて帰国させられました。しかもこの強制送還は、2005年10月31日のサルコジ内相の通達、「学年度が終わるまで生徒の親の退去を停止する」という通達に反して行われたもの。
(蛇足ですが、新しいサルコジ法でも、ドメスティック・ヴァイオレンスが原因で離婚した場合、その被害となった外国人は滞在身分を取り上げられないことになっています。)
「国境なき教育ネットワーク」(RESF)はマリアム・シラさんに対する措置を喜びつつも、その代表者の一人、リシャール・モワヨンさんは「サルコジ氏は移民に対する煽動的な演説をし、国外退去を増加させて、選挙運動をしたがっているが、マリを訪問しなければならないときには彼の部下たちが間違いを犯していることに気付くのだ」と批判的。「警察や留置センターで日々犯されている酷い行為について、また、移民という項目に関してアフリカ人たちや移民国の人たちの目に映るフランスのイメージを、このような国外退去で壊しているという事実について、彼の眼が開かれることを願います」とのこと。
それにしても、今回の措置は、マリアム・シラさんにとって喜ばしいことであったと感じる反面、マリの反発を和らげるための宣伝行為と思えてなりません。

参照:
Yahoo Franceより

「Le projet de loi sur l'immigration adopte par 367 deputes contre 164」(EuroNews)
「Nicolas Sarkozy defend au Mali sa loi sur l'immigration」(Reuters)
「Au Mali, Sarkozy defend une immigration "choisie" et un partenariat "renove"」(AFP)
「Nicolas Sarkozy annule l'expulsion d'une Malienne et de ses deux enfants」(AP)
「Immigration: les mesures clés du projet Sarkozy II」(AP)
Le Mondeより
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コメント
>>ドメスティック・ヴァイオレンスが原因で離婚した場合、その被害となった外国人は滞在身分を取り上げられないことになっています。

ということはフランスでもドメスティック・ヴァイオレンスが深刻な問題となっているということでしょうか。
最近みたテレビ番組ではいま「デートDV」というのが広がっているらしく、被害にあった女性の証言などがとりあげられていました。
で、おもったのですが、確かに女性に暴力をふるうのは許されないことだとおもうのですが、その一方で男性に対する女性の側からの精神的暴力(昔ならカカア天下のひとことで済まされていたのかもしれませんが)というものも潜に広がっているのではないかと。
どう表現すればいいのかわからないのですが、「飲む、打つ、買う」に走ることなくまじめに働いているふつうの男性が家に帰ると一方的に妻から責めたてられる、という具合でしょうか。わたしのまわりではそういう例が増えているような気がします。
もしそういう男性が口下手で妻に対する反論がうまくできず、ストレスが溜まっていたばあいに暴力にはしってしまうケースがあるのかもしれません。
はたしてDVの問題が女性の側からの視点だけで解決できるのか甚だ疑問に感じています。
【2006/05/19 02:49】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
そうですね、フランスでもDVは結構問題になっているようです。以前、DVで耐えられず家を出た女性のための施設の紹介などをTVで見ました。

ただ、DVが話題になるとき、必ず「暴力の被害にあう『女性』」と言われるのが気になります(というかすごくイヤ)。夫が妻に暴力をふるわれる場合もあると思うので。
たしか日本の新聞だったと思いますが、DV被害にあった男性が相談に来たというアメリカの例を読んだことがあります。男性が女性に暴力をふるうのはいけないこと、という一般認識があるという一方で、暴力で女性に負ける男性は情けないとも思われる可能性が高く、被害にあった男性は女性の場合よりもひとに相談しにくいのではないか、ということでした。

妻に責めたてられ…というのは、本人にはすごいストレスになってても、たしかに一般には「尻にしかれている」で終わってしまいそうですよね。それでも、やっぱり暴力行為に出た方の負けなのではないでしょうか。「口下手で妻に対する反論がうまくできず…暴力にはしってしまう」、それって「キレる」ってことですよねえ。日本で「キレて」犯罪につながる例が多いことってかなり問題だと思うのですが、DVの原因はなんなのか考えると、根本には同じものがあるんじゃないかな…という気がします。
【2006/05/21 22:52】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
たとえば戦前の日本の家庭でも「妻に手を上げる夫」はけっこうな数になっていたと思うのですが、そのばあいの暴力と現在問題となっているDVは同質のものなのか、それともそれは何か異質なものなのか、そのあたりから問題にしていかなければならないように思われます。
というのもDV夫のインタビューで「妻を殴るとなにか仕事を成し遂げたような達成感がある」と言っていたのが印象的で、はたして戦前の男性はこんなことを感じていたのかな?と、疑問におもったので。
「権力の歴史」と同様に「暴力の歴史」が書かれる必要があるのかもしれません。
【2006/05/22 06:30】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
むむ、達成感…。教育的指導をした気にでもなるのでしょうか??

戦前は、やっぱり男尊女卑とか家長制とかが強かったというのが、妻に手を上げることに関係しているのではないかと思いますが…どうなんでしょうね。

何年か前、私が「SPA!」でデートDVに関する記事を読んだ時は、彼女に暴力をふるう男性は、イライラの解消になるとか、自分が強いと実感できるとか、そんなことを言ってました。自分より力が弱いものを足蹴にして自分の上位を確認する…という傾向が最近の日本に広まっているのではないか、という気がしました。
【2006/05/22 22:07】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












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