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植物性オイルの燃料

 2006-04-20
石油の値段が急上昇中らしいですが。

先週のEnvoye specialというルポルタージュ番組で、植物性の油がガソリン自動車燃料として使えるという話をやっていました。
フランスの南部(正確にどこだったか忘れましたがLot-et-Garonne)では、菜種油ひまわりの種から抽出した油を自動車用ガソリン燃料として精製して売っている農家の人がいるそうです。この農家の人は、自動車燃料売買にかかる税金を払えとTTIPという石油製品にかかる内国税(la taxe interieure sur les produits petroliers)が未払いであると、国から請求されているらしいですが、「自分は植物油を売っているだけ」と断固拒否。
菜種ひまわり油だと排気ガスの問題が殆どなく、環境にいいらしい。そのうえ、石油ガソリンより格段に安い。ということで、この農家の人が住んでいるところの自治団体がゴミ収集車の燃料として採用しているとか。
ただ、こうした植物油だけで自動車を動かそうとすると、モーターがいかれてしまう危険性があるそうです。推奨されているのは、ひまわり油30%に従来のガソリン70%という混合燃料。上記のひまわり油を燃料に使用した車は、それだけで動かしているわけではありません。ところで、100%植物性オイルひまわりの種や菜種から抽出した植物油だけで稼動するモーターを開発して売り出している小企業があるそうですが、実際には、その会社の車がモーターの故障で修理に出されているということが判明。まだ限界があるようです。
しかし、自然の植物油では限界があるものの、植物性オイルの開発は進んでいます。フランスでは、植物性のdiesterというオイルが、大統領及び公共交通機関の車やバスに使われています。とはいえ、使用燃料の30%に限られている上、一般には入手できません。いわば特別扱いの待遇で使われています。
隣国ドイツでは同じdiesterが100%、ガソリンに代わる燃料としてここ数年でかなり普及、Bio Desel(バイオ・ディーゼル)という植物性ガソリン燃料が一般に流通しており、大人気。何より従来の石油ガソリンより安い、また、植物性であることから収穫に限りがあるとあって、ガソリンスタンドでのストック切れも頻発しているほど。
また、ブラジルでは砂糖きびから抽出したガソリン植物性燃料が広まっているとか。ただ、あまりに人気が出たため、砂糖きび畑での労働が苛酷になるという二次的な弊害が浮き上がってきているらしい。収穫量につきいくら、という歩合制賃金なので、貧しい労働者が一日10時間以上働くという。

でもやっぱり、地球環境の将来とか心配だしなあ。フランスも植物性油のガソリンを認めればいいのに~と思いました。

以下余談。昔友人に借りて読んだ「ゴルゴ13」に、水素で動く自動車がどーのこーのというエピソードがありました。ホンダとおぼしき日本の優秀な自動車会社から独立した日本人技師が、水素を原動力とした自動車を開発してフランスの自動車会社から発表しようとするという話。ところが、アメリカのメジャーが石油に絡んだ利益を保持するため、ゴルゴ13に頼んで試験車を狙撃させ、水素爆発に見せかけて計画をおじゃんにさせる…というオチでした。
このエピソードで、フォードが自動車普及を目論んで鉄道開発を阻止したという話を初めて知りました。サンフランシスコに住む友人(といっても還暦過ぎのおじさま)によると、たしかに昔は鉄道が走っていたのが、いつの間にか廃線になった、とのこと。アメリカが京都議定書に署名しなかったとき、妙に納得してしまいました。

石油消費量が激減したら世界のパワーバランスもまた変わってくるんだろうなあ…なんて考えたり。

※4月30日 加筆・訂正しました。
コメント欄のSimonさんの説明が詳しいので、興味のある方はそちらをご覧ください。
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コメント
オーストラリアではずいぶん以前から廃油になった植物油を車の燃料に使っているようですよ。欠点は揚げ物のにおいがすることだそうです。古い映画ですが確かマッドマックスの中でこの廃油、つまりテンプラなんかに使った後の植物油を使うシーンがあったような。
【2006/04/21 07:46】 | temjinus #- | [edit]
ああ!私はその「ゴルゴ13」の水素の車のネタを、落合信彦の小説で読んだことあります。水素で走る車を開発した研究者たちがまずアメリカ政府に殺され、その事実を知った日本人が中国に情報を売るとかなんとか言って、どす黒いストーリーが始まるという。ストーリーの流れは違いますけど、ネタは一緒ですねー!
【2006/04/21 15:38】 | sakura #- | [edit]
>temjinusさん
オーストラリアもですか~!
そうそう、揚げ物のにおいなんですってねー。においは強いのかしら。街じゅう揚げ物のにおい…。うーん。ちょっとしんどいかもなあ。あとは慣れでしょうかね。
マッドマックス、気がつきませんでした。っていうか、見たことあったっけ、私?

>sakuraさん
へー、結構現実味のあるネタなんでしょうかねー。
ん、しかしゴルゴ13と落合信彦…読んでるものの差が出るなあ(苦笑)。
【2006/04/22 23:45】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
もーしもし。エネルギー関連ル・モンド記事訳出いたしました。けどやっぱTBできません。と言うことで業務URLであります。
http://neshiki.typepad.jp/nekoyanagi/2006/04/__3179.html
【2006/04/23 00:36】 | 猫屋 #- | [edit]
お~!訳出、お疲れさまです!
業務連絡、ありがとうございました。
エネルギーの問題は、ほんと、開発していかないといけない重要問題ですね。
【2006/04/23 01:29】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
こっちにもお久しぶりでこんにちは。
この前BBCだったかで紹介していたように記憶するのですが、英国(かアイルランド)でフィッシュ&チップスの廃油を回収して燃料にしているという取り組みがあるようです。
日本でも料亭の天ぷら油の残りを漉して(?)その地域で走る低燃料自動車か何かに利用するっていうのをやっていたように思います。なかなか広がりがないみたいですけどね。
無限に再利用可能なエネルギー資源ってのがあるとどんなにいいかと思うんですけど、再利用されると都合が悪い人々というのもいるんでしょうね。

つけたし:
再利用と言っても、排出ガスのことを考えたら何でもいいわけじゃないんでしたね。
あと、ブッシュ大統領が『水素電池は未来の燃料』とスピーチしたそうです。環境じゃなくてガソリン価格の高騰が気になるんでしょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060423-00000033-jij-int

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/04/22/AR2006042201174_pf.html

リンクできてるか心配ですが貼っときます。
【2006/04/23 03:37】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]
オヒサです~!
んー、なるほど~。そういえば、インターネットで検索すると、日本のサイトで植物油をガソリンにする術なんてのっているらしいですね。実際にみたことはないけど。
ドイツやブラジルみたいにガソリンスタンドで給油できるまでに普及するといいのですが。
そ~いや、ドイツでは猫ガソリンを研究した人がいるとか、新聞で読みました。でも、かなりの量の猫を絞らないといけないらしく実現はほぼ不可能らしいですが(っていうか、どこでそんなに猫の死体を集めるんだ…と考えると恐ろしい)。

へええ~!ブッシュ大統領が水素電池をねえ~~~。すっごく意外。両方とも、リンクはちゃんとつながってました。でも、英語は弱いので全部はわかんなかったです…。
【2006/04/24 14:40】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
ひぇー。なんで猫なんでしょうか~。猫って脂肪分が好きだから体脂肪がいっぱい貯まってるのか?合法的な手段で死後もお役に立てるのなら猫たちも本望でしょうが(嘘だ、猫に限って)、むごいのは勘弁してくだされ。アブラムシとかじゃ駄目?いずれにせよ動物性のはビジュアル想像しちゃいけませんね。

フィッシュ&チップスつながりで、天ぷらに限らず日本の外食産業及びコンビニ食などで出る廃油も相当な量のはずだから、うまく使えば地域通貨みたいな発想にもつながるわけですよね。精製がコスト高なのかな?あまり走らない車、というコンセプトの方が重要かも。(猫屋さんの所でShibaさんにパリ自転車化計画への横レスしてますー)

ポストの記事はソースの一つとして貼ったんですが、私もこういう英語ニュースはもっぱら素読(粗読ともいう)でして、長文になると泣きます。
【2006/04/25 02:10】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]
ううう。猫屋を燃やさないでください。残念ながら肉ブトン系ではありません。食べるところもほとんどありませんし。
【2006/04/25 22:50】 | 猫屋 #- | [edit]
>imasaruさん
あっ、猫好きの方にはデリケートな話題でしたね…スミマセン!
うーん、なんで猫なんでしょうね…。最初「猫ガソリン」っていうタイトルを見たとき、猫が一生懸命走ったりして(リスがくるくるまわす車輪のようなやつを想像)発電…とか一瞬考えてしまいましたが、そんな微笑ましいものじゃなくて、私もビックリしました。
アブラムシ!あはは!ウケました。あれってほんとに油っぽいんですよねー。指でつぶすと指先が緑色になりますね。
猫屋さんのところのコメント、読みました。またコメントを…と思ったのですが、ちょっと時間が経ってしまったので遠慮しちゃいました。
新聞ってネットに載らない読み物があるんですよねえ。読めなくてほんと残念です。

>猫屋さん
いや、燃やすっていうか、まず絞るでしょ。(もっとひどい。)
【2006/04/26 22:46】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
Simonです。
このログについて、コメントしたかったのですが、
忙しくて情報源確認が出来なかったので、
遅くなりましたが、訂正追記を加えて今コメントを行ないます。

まず訂正
1.単語と定義について
>植物性の油がガソリンとして使えるという話をやっていました。
全体の表記について、
この植物由来の燃料が、フランス語でどのように表現されているか気になっていました。
France2のWebサイトで確認を取ると (Envoye Special 6 Avril 2006 なんとビデオも見ることが出来ます。便利な時代になったものだ(T-T))
<http://envoye-special.france2.fr/emissions/19817438-fr.php>
Carburantとなっておりました。確かにこの単語は燃料の総称となりますので、
日本語の対応するのはバイオディーゼルとなります。
(補足 フランスではBiodiesel、Biogazole、Diesterとなります。番組内ではDiesterで統一しておりました。
定義はここに詳しい。<http://fr.wikipedia.org/wiki/Diester>)

ちなみにガソリンの定義は
'沸点範囲がセ氏25~200度の石油龍文及び石油製品の略称。-以下略'(広辞苑)
【2006/04/30 11:20】 | Simon #jhU2H7Mw | [edit]
2.技術的な話
今回の番組では
植物油(ひまわり油)、エタノール、ジエステル≒バイオディーゼル(てんぷら油)
の順番で述べられておりました。
この順番に精製コストが大きくなり、かつ現在の燃焼機関への対応が容易になります。

植物油
番組内では、例として南仏の栽培家のひまわりの種を圧搾及び精製(ここではフィルタリング)することで得られます。
長所は 精製の容易さ、ミニスケールにおける経済性
短所は 低温時 粘性が高まることで起こる導管内梗塞、凝固した成分による目詰まり

エタノール
仏では甜菜から糖分によるエタノール、ブラジルではさとうきび内の糖分によるエタノールを
例として紹介しておりました。
元来エタノールを燃料として使用するためには 燃焼機関側の対応が必要ですが
今はディーゼル:エタノールハイブリッドができた と報じられておりますが
4年ほど前は、市販されてはいても普及はしていなかったことを鑑みると 隔世の感があります。
長所は 精製の容易さ、LCA環境負荷の低さ
短所は 高コスト(しかし4年目は)

ジエステル
番組内では 植物油を直接使用したときの弊害を説明するべく 
プジョーの研究所にて戦略担当部門の人が組成説明を交えて行なっておりました。
そして純正植物油の炭素鎖を切ることでできるのがジエステルであります。
フランスではあまり使われておりませんが、
市販に先行して国内でJacqueのみが乗っているシトロエンのC6 は
そのディーゼル燃料の20%がジエステルです。
日本では京都市が市バスとごみ収集車の燃料として 市内のてんぷら油から精製されたバイオディーゼルを使用しております。
長所は 植物由来であることからLCA負荷が低い 潤滑性がディーゼルより高い
短所は 精製のためのコストが高い 精製のための環境負荷が高い
(ただし4,5年ほど前の試算では エタノールはガソリンの2倍という価格が出ていたため
燃やすより飲んだ方がマシ、という裁定が多かったのですが、
今はその価格が'2倍'となってしまいブラジルにおいてはエタノール車の普及の強力な追い風となったようです。
もともと多かったこともありますが。)


フランスの政策決定により、
植物由来燃料(エタノール及び)を16の新しい工場で精製開始と、最後で述べられておりました。
【2006/04/30 11:21】 | Simon #jhU2H7Mw | [edit]
3.備考
A.自家精製の植物油にまつわる税金と その法規にまつわる議論では、
環境を汚染していない 石油税を払う義務はない よって違法ではない と述べておりましたが、
石油税の中には、使用時の環境負担のみならず 精製時の環境負担に対する税金
自動車を走らせる、という行為に含まれる環境負担に対する税金も含まれているわけで
いわば強弁であります。
しかしながら、簡単には権威に屈しないというところに 
フランス人の強引さと力強さを感じてしまうしだいです。

B.最初の植物油自家栽培の舞台となったのは、フランスの南部Lot-et-Garonneです。
<http://www.maporama.com/share/Map.asp?SESSIONID={6D39DC4B-AA16-4F0E-A3A7-C379314B6F8A}&ZoomSet=11>
ピレネーよりの地域です。
もうちょっとスペインによると、ハンガーストライキで有名になった議員(市長)さんのいるピレネー アトランティックです。


C. この地域のごみ収集車では30%の植物油混成燃料を使用しております。
100%植物由来油ではありません。

D.C6のディーゼル30%がバイオディーゼルである、ということについて、
Jacque がリヨンの菜種油由来のバイオディーゼル研究所訪問をしている場面が写っていましたが、
普段も
'Le diestere ...................... Que je_mis_dans_ma_voituure, c'est ca?'
とテレビ演説の時と同じように話しているので 笑いました。
あと手振りも同じ。

ちょうど、植物由来燃料の調査をしていたところでしたので、いい現状理解のきっかけとなりました。
いいログを挙げていただき、ありがとうございます。
【2006/04/30 11:23】 | Simon #jhU2H7Mw | [edit]
>Simonさん
どうも、お久しぶりです。
前の放送分、ネットで再見できないものと思っていました。ぼんやり見ていた記憶そのまま、単語とかもはっきり覚えてなくて、いい加減に書いてしまいました。植物性ガソリンってのもヘンな語だな?と思いながらそのまま。相変わらず詰めが甘いです。言葉を適当に使用して申し訳ないです。
自分の記憶では、最初の農家の人のはcolzaだと思っていました。ひまわり油でしたか。
あと、ちゃんと書いたつもりだったんですけど、読み直してみたら、この書き方だと最初の農家の人が精製して売っているのも、ゴミ収集車が使っているのも、100%植物油の燃料という誤解を生みそうですね。
後で訂正とか加筆しておきます。
ありがとうございました。
【2006/04/30 14:12】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
またSimonです。

ちょっと重箱の隅をつつくような訂正となりますが、
一応補足。

>imasaru様
>ブッシュ大統領が『水素電池は未来の燃料』とスピーチしたそうです。
まず訂正 Hydrogen Fuel Cellは水素燃料電池となります。
燃料電池にもエタノール系水素系と色々あります。

そもそも現政権に変わってから、エネルギー政策は次世代に向けての投資を控えておりましたが、
(環境配慮、技術開発よりむしろ現状の維持)
原油価格の高騰と技術面での地盤沈下対策として
唱えております。
ただ、その燃料と成る水素って
今は天然ガスからとるのがメインで、
化石燃料由来の状況にあまり変わりは無いのですけれどね。
【2006/05/01 01:28】 | Simon #jhU2H7Mw | [edit]
やっぱりソドクはいけません。いや、それ以前に日本語記事見出しから自分が「燃料」を勝手に省略したような気がしてきました。もう元記事リンク切れてますが。

Simon様、ありがとうございました。アンド皆様ごめんなさい。
【2006/05/02 07:49】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]












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