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Les caricatures sur l'Holocauste ? ~今度はホロコーストの風刺画か?~

 2006-02-08
なんですか、もう、ユランズ・ポステンの文化面編集長フレミング・ローズ氏という人、理解に苦しみます。
フレミング・ローズ氏は、現在騒ぎが大きくなっているムハマンドの風刺画を掲載したユランズ・ポステン紙の記者なわけですが、今度はホロコーストについての風刺画を掲載する準備があると、CNNに明かしたそうです。このホロコーストはナチスによって行われたユダヤ人虐殺を指しており、イランの新聞と提携しての計画らしい。

昨日(火曜日)、イランの大手新聞「Hamshahri」が、ホロコーストについての風刺画コンクールを催すと発表。これはムハマンドの風刺画と同様にユダヤ人虐殺についてもヨーロッパが出版の自由の原則を適用するかどうかをみるため、とのこと。共同通信によると、この新聞はテヘラン市の所有で、アハマディネジャド大統領支持者によって牛耳られているらしい。
イランのアハマディネジャド大統領といえば、昨年10月「イスラエルは世界地図から抹消されるべき」と発言したことで物議を醸した人。この発言については、たまたま本日のル・フィガロに掲載されたマックス・ギャロの寄稿文(ネットで無料閲覧できる期間短し)でもちょっとだけ言及されていました。ギャロ曰く「こうした暴力〔註:ムハマンドの風刺画に対するデモ〕は、個人の基本的な権利が尊重されていない国家内で特に多く起こっている。〔中略〕間違った『シオン賢者の議定書』を主題にした本やテレビドラマが伝播されているところである。ユダヤ人は子供を殺害する者とか世界の主という風に描かれている。こうした国々で、『地図からイスラエルを抹消』すべきであり自国に原子火力を供給すべきであると明言する国家元首が賞賛されているのだ。」ギャロの文章自体には深入りしませんが、このさわりの部分でイランとイランに同調している国ではメディアによる印象操作が顕著であると示唆されていることがわかります。

で、フレミング・ローズ氏はなんでイランのそんな話にのっちゃうんでしょうか。
バランスをとりたいのだろうか?にしても、そんなヘンなバランスのとりかたをしなくても…。秤に錘を加えても負担が増すだけだと思うのですが。
それとも、ただの「祭り」好き?とすると、ムハマンドの風刺画もやっぱり最初から荒らし目的だったとか?

ローズ氏は、ムハマンドの風刺画を掲載したことについて後悔していないときっぱり。曰く「それは強姦の被害者に、金曜の夜のディスコへミニスカートをはいていったことを後悔しているかと訊ねるようなもんだ。」「その観点からいうと、私たちの文化では、ミニスカートをはくことは、必ずしも全ての人を性的関係に誘っているという意味ではない。今回の風刺画の場合も同じで、風刺をやったからといって、また、宗教をネタに笑わせたからといって、そして宗教的な人物をネタに笑わせたからといって、ある宗教を侮辱したとか社会から疎外したとかいうことにはならない。」

苦しい言い訳だと思います。
大体、「強姦の被害者」とか「ミニスカート」とかいう比喩を使う時点で挑発的だと思います。

この騒ぎ、まだ続きそうな予感…。

ちなみにフランスでは、シラク大統領が感情を煽るようなすべての挑発を批判。政府はメディアに挑発的な表現を自粛するよう呼びかけています。
20060209002021.jpg他方、風刺週刊紙「Charlie Hebdo(シャルリー・エブド)」がデンマークの風刺画を掲載。一面は「C'est dur d'etre aime par des cons(アホどもに愛されるのは辛い)」というコメント入りムハマンドのイラスト。

参照:Yahoo Franceより「Le journal danois pret a publier les caricatures sur l'Holocauste」(from New York)(AP)
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コメント
諷刺画を掲載している人の「表現の自由」を試す勇気は、電波少年レヴェルのものなのでしょう。
それにしてもホロコーストの諷刺画とはなかなか意味慎重です(もちろん掲載する人はなにも考えていないのでしょうが)。というのもホロコーストという出来事がムハンマドの肖像と同じように、あるいは違った意味で表現不可能なものに属しているからです。
ヨーロッパ人がホロコーストの諷刺画の愚かさに気がつけば、ムハンマドの諷刺画の愚かさにも気付くかもしれません。
【2006/02/09 02:29】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
こんにちは。リンク先(とその先)も含めて記事を興味深く拝読しました。
で、コメント欄に色々書いみては消したりしているうちに今日の記事、はぁ?>ポステン紙編集長 ですね。
私に言わせればこの編集長、そもそもムハンマドを描かせるということの意図も釈然としなかったうえに、特に問題とされたテロリストと結びつけるようなイラストには風刺というより馬鹿げた偏見(のあることを平然と公言する)の意味しかないと思っていたのですが、あえてしたのならやはり挑発的行為だと言われてもしょうがないでしょう。今記事に紹介されたアイデアも「ただのセンスの悪い人」という気がします。
もう少し書いてしまうと、私見ですが、フランスの雑誌などの転載・引用などは最初の論点からどんどんずれていってるような印象です。表現の自由というより報道の自由を標榜する出版側のエゴのようなものはそこにないのでしょうか。的外れかもしれませんが。ただし、皮肉なことにと言うか、騒動後に派生的に新たに掲載されたカトゥーン(この騒ぎを揶揄している)はそれ自体は結構笑えるものだったりする、、、のかな?
怒っている人々に対しては…Be coolと、言っても無駄な言葉しかうかんでこない。
日本での報道のされ方はフランス・ソワールの一件とそれを受けてのル・モンドの反応以来一気に注目度が上がったことからも推し量れますが、中東やイスラム国家・地域での反応にヨーロッパのメディアの対応を並列することで、やはり「文明の衝突」めいたニュアンスを付加しているような気がします。その態度はいつもの傍観者ですね(私も含まれるのですが)。
かくいう私自身は風刺精神は不可欠なものだと思ってるんですけど。今回は出発点からして間違ってた。でももう出発点に戻っても解決しないような事態になってる、という感じでしょうか。
よくわからんのにしゃしゃり出てすみません。
【2006/02/09 02:36】 | imasaru #6ilpfs42 | [edit]
TBしました。
shibaさんのそちら現地ならではの諷刺画関連の記事、感謝です。
日本とヨーロッパの受け取り方の温度差はあるのですがしばらく注視したいと思います。どうぞこれからもよろしくお願いします。
【2006/02/10 00:13】 | Emmaus #9enIUaYc | [edit]
>pianomanさん
イランの挑戦的な意図を感じずにはいられませんが、それでも、ヨーロッパでは反ユダヤ主義を罰する法律があるのに反イスラムに対しての保護はないという不満をヨーロッパに気付かせるきっかけになるかもしれないなあとも思います。

>imasaruさん
センスはよくなさそうですよねー、フレミング・ローズという人は。
私も、とにかく、ターバンが爆弾の絵はひどいと思いました。
>でももう出発点に戻っても解決しないような事態になってる
そうですよね。対立を深めたりただ怒りを静めようとするだけでなく、ヨーロッパでも話し合いがもたれるといいなと思います。

>Emmausさん
日本とフランスでは報道のされ方、やはりちょっと違うのですね。
ところで、TBが届かなかったようです。最近FC2でTBに関する規制がもうけられたので不具合があったかもしれません。
お手数とは存じますが、よろしければもう一度送ってみていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
【2006/02/10 00:57】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
端的にいえば、自分たちの「自由」の観念が全世界共通だと思えるヨーロッパ人はほんとに無邪気だなあ、というところでしょうか。
大陸の対応に対して、この諷刺画を掲載しないことを決めたイギリス(諷刺画が過激なことで有名な)のマスコミをみると、やはりイギリスは「大人の近代社会」なのだとおもいます(もちろん自国のイスラム教徒の多さも考慮してのことでしょうが)。
「表現の自由のどこがいけないのか」というヨーロッパ人の口調は、「自国の戦死者を追悼することがなぜいけないのか」と叫ぶ某国の首相同様、他者感覚に欠けたものなのではないでしょうか。
【2006/02/10 02:07】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
shibaさん>>
そちらにTB送ろうとトライしましたが送れないようです。
http://hibinoawa.blog10.fc2.com/blog-date-20060208.html へのトラックバックに失敗しました。」

【2006/02/10 07:56】 | Emmaus #9enIUaYc | [edit]
>Emmausさん
制限を解除してみたのですが、ダメだったようですね。どちらにしても、宣伝TB除けの制限なので、EmmausさんのTBが届かない原因にはならないはずだったのですが。
ご迷惑おかけしてすみませんでした。
EmmausのURLを貼っていただき、ありがとうございました。拝読させていただきます。
【2006/02/11 00:59】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
shibaさん>>
あららshibaさんもウィリアム・クライン関心おありなんですね。いやいやウィリアム・クラインいいですね。たしかバウハウスなんかいろいろな変遷があったりして、写真展昨年日本でもありましたよ。いつでも一つの枠に収まらないプラスアルファの「自由」を感じこちらも開放されます。shibaさん、また美術系の情報、これからも期待してま~す。
【2006/02/11 07:06】 | Emmaus #9enIUaYc | [edit]
>Emmausさん
展覧会、たまたま立て続けに出かけたのですが、何年も行ってませんでした。このブログ内に映画と美術のカテゴリーを作ったものの、なかなか関連エントリーが増えなさそうな生活です…。
ウィリアム・クラインは、だいぶ昔から好きなアーティストで、今回の展覧会はとてもよかったし、なんだかスイッチ入ってしまって、このブログにたくさん書いてしまいました。
またパリでやっている面白そうな展覧会のお知らせなどができれば、と思います。
【2006/02/12 23:20】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












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