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Une longue resonnance des propos d'Alain Finkielkraut ~アラン・フィンケルクロート発言の長き余韻~

 2006-01-10
再びアラン・フィンケルクロートです。(ああ、本当はもういやなんだけど…。「サルコジ」という名に反応するように、「フィンケルクロート」という名に反応するアンテナが確立してしまったようだ。)

昨年暮れにリベラシオン紙に掲載されていたアラン・フィンケルクロートに関する記事を、chaosmosさんが翻訳しています。
イスラエルの新聞に載ったインタビューで世間を騒がせてからはや1ヶ月以上が経過した後も、メディアで知名度をあげた知識人だけに、当のメディアでその余韻は長く続いているようです。というか、さらっと流せない、見過ごせない問題を含んでいるのでしょう。

以前、コメント欄にリンクを貼ったのですが、2005年11月28日にFrance-Cultureというラジオ局で討論があり(もう聞けないようですが一応リンク)、フィンケルクロートはまたもや熱弁をふるっていました。
で、先日、それについての記事がル・モンドに掲載されていました。
Alain Finkielkraut en revelateur des passions, par Monique Dagnaud(ネットでは1月5日発表、1月6日付紙面掲載)
今になってなぜ?とちょっと疑問ではありますが、時間が経っても留意しておくべき問題なのかもしれません。

上記のル・モンド記事によると、問題のラジオ討論に対する意見が例外的に多数寄せられ(トータルで457通)、うち355通がアラン・フィンケルクロート自身や彼の発言に関するものだったそうです。
finkiel.jpgフィンケルクロートに関する意見はどのような内容のものであったか?筆者である社会学者のモニック・ダニョー女史の分析によると、267通(75%)がアラン・フィンケルクロートを強く支持、88通(25%)が彼を激しく批判した内容だとか。ところで、こういった意見を寄せた聴取者は、定期的にFrance-Cultureに周波数を合わせている人たちだったらしい。このラジオ局は文化的・知的な番組が多く、フィンケルクロートが出演した討論も、知識人層が多く耳を傾ける番組内において。つまり、反応を示した聴取者たちは、教育関係や社会活動、その他の知的職業に携わる人たちであったとのこと。また、彼らの多くは左派思想を持つ人、またはそれらしき人びと。そして、ここに逆説めいた分析が現れるのですが、彼らはフィンケルクロートが批判したところの「ボボ、社会学者、社会的な仕事に従事する人々」、「暴徒たちを差別によって許す観念で精神を曇らされた人々」であるわけです。
モニック・ダニョー女史は以下のように記事を結んでいます。

知的混乱の真っ只中で、教養のある層はソフト・ウェアを変えているところなのだろうか?公の場に介入しながら、彼らの変化と疑問の表現を大光の中に透かし見せるために、この討論の機会をつかんだのであろうか?今度は彼らの番として、既に十分定着した運動を膨らませて大きく見せるためにやってきたのであろうか?

アラン・フィンケルクロート周辺の聴取者の熱狂の説明は次の二つの間にある:ラジオの精神を象徴するプロデューサーに対する律儀さと敬意、そして教養ある層の多数意見の変化?延長、または知的な揺動?もし今回の件が後者であったのなら、メディアの情熱は美しい未来を約束されている。



うーん、なんとも…。
自分自身とフランスの一般知識層とのズレを感じずにはいられません。悩む。

しかしまあ、フィンケルクロートがメディアの討論に招待されるたび「ゲスト」の枠内に収まらず、何かにつけしゃしゃり出て喋り倒し、ちっとも討論にならないというのが定評になっているらしく、私自身も彼のそういった場面を目にし耳にしてイラつくのであり、個人的にはすでにそういうところで信用ならんというか。人の話を聞かず、自分の意見に同意させることだけを目的に叫び続ける、というヒステリックな人はねえ…。デモクラシーの市民とはなんぞや。

余談ですが、先週土曜日の「Tout le monde en parle」に、サルコジ内相から植民地法(海外植民地におけるフランスの積極的役割を教育プログラムにもりこむ主旨の法)の正当性の検討を任された弁護士、アルノー・クラルスフェルドが出演して、歴史家マックス・ギャロと討論になりましたが、彼のヒステリックな声と態度に、皮膚と脳がヒリヒリしてしまいました。ああいう人、私はちょっとダメ。ユーモリストのクリストフ・アルヴェックにもつっかかっていたし。クリストフはよく耐えたなあ。そ知らぬふりしてアンチ・サルコジ発言して反撃してて内心拍手でした。
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コメント
当然ですが、支持の手紙を送るのはファンとして聴いている人たちで、抗議の手紙を送るまでもなく辟易して単に彼の出るとき聴かない人も多いと思います。「はれものにさわるよう」と前に形容したことがありますが。この比率に世論調査的な意味はないでしょう。
【2006/01/11 01:13】 | fenestrae #S1xi4FKw | [edit]
そういえばまたまたすごいの(笑)があります。
www.desinfos.com/article.php?id_article=4145
相変わらず使いまわしですが、aristocratie と patrie いう新しいアイテムが加わっています。
【2006/01/11 01:17】 | fenestrae #S1xi4FKw | [edit]
うちの相棒に言わせると、フィンケルもフランス・キュルチュールも Je m'en fout completementだそうだ。私自身も、20年前にまだTVを持ってなかった仏語学生のころと、ラジオガイドで聞きたいドキュメントがあるとき以外はまずチューニングしない。仏文化の化石と思ってます。フィンケル・ファンはいるんだろうと思うし、そのなかに仏ジュイッシュの方も大身と思います。このラジオのディレクターは相変わらずアドレー女史なんだろうか。

あと昨日メトロでまたしてもブルックナーにすれ違ってしまいました。年とったなー、急に(とも兄だろうか)。68年世代も老けたんですよねえ。次は自分の番だが。

あとアルノー・クラスフェルドはイスラエルの国境警備で鍛えられてからガチガチマッチョになっちゃった。ありゃダメ。品がなさすぎ。ところでシャロン生き延びたですよ。立派だよ、ホント。
【2006/01/11 01:46】 | 猫屋 #- | [edit]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2006/01/11 22:35】 | # | [edit]
>fenestraeさん
>この比率に世論調査的な意味はないでしょう。
だといいのですが。
ル・モンドの記事の分析を読んで、また、朝の番組だったこともあり、習慣として聞いている人たちが反応したのかな~と思いました。
しかし、この社会学者の分析が依拠しているカテゴリーがもう古いということもありえるかな…と思ってみたり。
ま、どっちにしても、「教養のある層」とか、記事中にカテゴライズされている職業層に私自身が入るかというとそういうわけではないし、私の感覚とズレがあって当たり前といえばそうなのかもしれません。

イスラエル系サイトですか。なんだかまた新しいバージョン?
ソルドのおかげか、今夜は(も?)頭がパーでフランス語がもう読めないので、後日読んでみます。

>猫屋さん
私自身はラジオを聞く習慣が全くないのでわからないのですが(TVっ子)、フランス人で朝食を食べながら、又は通勤の車中で、習慣的にラジオを聞く人ってわりと多いのではないか、そしてそういう人たちはたいてい決まった局に合わせているだろうし、そういう人たちの中のインテリ左派層(というか、記事中でカテゴライズされているような層)がフランス・キュルチュールの忠実な聴取者であったりするのかな、と思いました。
ル・モンド記事の結びもちょっと判断しかねるというか。やっぱりあれ、アイロニー?

どちらにしても、フィンケルクロート本が平積みされている昨今、なんだか先行き不安でございます。

今日発売のCharlie Hebdoの1ページ目、「SANS CERVEAU…SHARON NE GOUVERNE PLUS… CHIRAC, SI !」。Vサインの陽気なシラクが微笑ましいです。
【2006/01/11 22:44】 | shiba #ni2T6odE | [edit]
>上のコメントをくださった方
メールいたしましたので宜しくお受け取りのほど。
【2006/01/11 23:20】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
結局のところ出版界もかなり他の業界と同じパターンになったってことじゃないかな。フィンク・ブーム。ウールベックが話題になったように、フィンクもある意味ブランドだから買うとかさ。まあ、過去にはサルトルやフーコーが“パンのように”売れたこともあったけど、買った人が全員読んで理解したって意味ではないし、、。(私もだけど)。化石ブランドを超える著者はいないんだろうか。ちなみにネグリもジジェクもフランスでは売れない。TVが紹介しないもん。英語からの翻訳だし。ピボーが金曜夜GTにアポストロフやってた時とは時代が変わったわけだ。
【2006/01/12 02:08】 | 猫屋 #- | [edit]
fenestraeさんが貼ってくださったリンク先の記事、読みました。
相変わらずラップとか歴史の授業のこととか、例が一緒ですね。これって同じことを何度も繰り返して使うことで、何か効果(無意識への刷り込みとか)を期待しているのでしょうか…。そうでなければ、なかなかにobsessionnelな気がします。

ちょっと他のことも考えながら読んでいたら泣けてきてしまいました。

>猫屋さん
あっ、こんなところにコメントが…。見落としておりました。すみません。
ジジェクはフランスにいたんだし、もうちょっと読まれてもよさそうなんですがね。
ネグリは、多分フランスでも一部では持ち上げられているんでしょうね。マルクス系としか受け取られていないとか?
【2006/01/16 02:08】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












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