スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

「Les Triplettes de Belleville」

 2005-12-23
affiche_triplettes.jpg昨夜9時頃、何の気なしにTVのチャンネルを変えていたら、France3でたまたま映画が始まった。なんだか古い映画のようだけど、タイトル前クレジットに出る会社名から推測するとどうも最近の映画っぽい。「catoon」という文字に「あ、アニメかな?」と思いながら見ているとやっとタイトル「Les Triplettes de Belleville」(邦題は「ベルヴィル・ランデブー」)。やっぱりアニメ、でも友人(半アニヲタフランス人)が「なかなかよかった」と言っていたし、公開当時のポスターでなんとなく興味があったのでチャンネル固定。

(以下、ネタバレ含みますのでご注意。)

始まりは白黒。ミュージック・ホールのシーンなのですが、レトロ調で映像に傷のような縦線が入っている。三人娘が「スゥインギン・ベルヴィル・ランデヴゥゥゥ~」と唄い、黒人ダンサーがバナナを腰巻にして出てくると、マダムのお尻に敷かれていたムッシュウたちが舞台めがけて飛び出してくる…。どことなくオカルトなところが手塚治虫漫画っぽい。そして人物の動きはディズニーアニメっぽい。
0008.jpg

やがてギターの名手登場、ってそれジャンゴ・ラインハルト!?
0004.jpg
音楽がいかしてるじゃありませんか~。

しかしこの映画のストーリーはミュージック・ホールで展開しない。
主人公は、ミュージック・ホールのショーをTVで見ていたマダム・スーザとその愛孫シャンピオン君。
0013.jpg大人しいシャンピオンを気遣うマダム・スーザは、ある日シャンピオンが自転車競技の写真を切り抜いて集めていることに気付き、自転車をプレゼントする。大喜びで小さな庭の中を乗り回すシャンピオン。
やがて時が過ぎ、田舎の一軒家だったマダム・スーザの家の横には電車の高架線が通り、大きくなった愛犬ブリューノは走り過ぎる車両に向かって吼えるのが日課に。0018.jpgそしてシャンピオンとマダム・スーザは全仏をまわる自転車競技、ツール・ド・フランスへ向けて特訓の日々。シャンピオンは相変わらず寡黙にメニューをこなし、マダム・スーザは笛を吹きながら監督。
とうとうツール・ド・フランスの日。急勾配を上る苦しいレースで、シャンピオンの後ろについた救護車から笛を吹いて応援するマダム・スーザ。しかしそこに黒い影が…。マダム・スーザと愛犬ブリューノの乗る車がパンク。その隙に長方形の男が二人、偽装した救護車でリタイアした選手を回収していく。シャンピオンもそのニセ救護車へ乗ってしまう。
シャンピオンの姿を見失ったマダム・スーザはブリューノの鼻を頼りに消息を追い、港にある長細くて巨大な船に辿り着く。まさに乗りこまんとしたときに船は舫をといて出港。マダム・スーザとブリューノは荒波もものともせず小船で必死に追いかける。やがて船はある街へ到着。そこはBellevilleだった。(っていうかニューヨークでしょう、それ。)
0044.jpgしかしその後、黒い男たちの車の行方を追うことが出来ず、一文無しのマダム・スーザは、ブリューノと共に高架線の下で焚き火をしながら、捨て置かれていた自転車の車輪を鉄琴のようにして音楽を奏で始める。音楽に導かれるように現れたのは三人の老婆。このおばあさんたち、リズミカルなステップを踏んでノリノリ。
マダム・スーザとブリューノは彼女らのアパートでお世話になることに。彼女らのうちの壁には「Les Triplettes」のちらし。彼女たちこそミュージック・ホールの看板三人娘、Les Triplettesだったのだ!
しかし、彼女らも裕福ではない?沼で一風変わった釣りをして食料を調達している。そして冷蔵庫と掃除機と新聞を偏愛する彼女たち。最初は理解困難ながら、マダム・スーザは彼女たちと共にミュージック・ショーに出演することに。
そしてショーの最中、レストランが丁重に扱っている客にブリューノが突然吠え出すというアクシデントが。それは四角い男二人に、ボスである小さな赤鼻の男が揃い、三位一体の客だった。メートル・ドテルはへなへなへなと平謝りに謝るが、それというのもその客はフレンチ・マフィアなのだ。直感を得たマダム・スーザはこの三位一体のマフィアがシャンピオン誘拐に関係していると気付き、ブリューノ、三人の老婆の助けを借りてシャンピオン救出へ向かう…。
というお話。(長かったかな?)

この映画の中で秀逸だと思ったシーンは、愛犬ブリューノの悪夢。夢独特の視点の入れ違い、そして「何か」の的を射ている。「何か」って何?と言われるとちょっとわからないんだけども…。悪夢のなかでは往々にして、現実の自分がそうであると信じているそのまんまの立場と違う立場にいて、それ故不安にさせられて、だから悪夢なんだけども。という悪夢の本質が見事に現わされていたと思います。

そして登場人物たちはみなデフォルメされていて、ちょっと怖い。ちょっとキモい。それもまた悪夢っぽかったりして。
それから「そんなことあるわけねーだろっ!」と思わずつっこみを入れたくなるシュールな面もあり。大体、マダム・スーザもトリプレットも、いい加減おばあさんなのに力が強過ぎ。

でも、靴下止め(ガーターベルトっていうか…靴下止め)に手榴弾を常に携帯、リズム感抜群のトリプレットみたいなおばあさん、かっこいいなあ。
カエルばっかり食べていたらああなるんだろうか…。)

トリプレット老婆バージョン+マダム・スーザのショーのシーン、同居人が傍らで「赤天みたい」。あははっ、そうかも。

とにかく音楽がとってもよい。
夢のような世界の中で、まったりとモノトーンにならないのは音楽が生きているから。
サントラもよさそう。

そういえば、トリプレットがベッドに入ってきゃっきゃ笑いながら見ていたTV、ジャック・タチの「Jour de fete」じゃないかなあ。あんまり自信ないけど。タチ映画も音楽がよい。

あと、ディズニーにもオマージュを捧げているかな?という気が。
0069.jpg←なんとなくディズニーランドのシンデレラ城(パリのディズニーランドでは眠りの森の姫城だけど)に花火…って感じに見えてしまった。
それに、マフィアの下で働いている男、ねずみっぽいなーと思っていたらディズニーランドへ遊びに行ってたようだし。

そう、なかなかユーモアあふれる映画でした。

ところで、タイトルに入っている「Belleville(ベルヴィル)」、パリにその名で呼ばれる地区があるので、実際の場所に関係があるのかと思っていたら、全然そんなことはなかった。マダム・スーザとシャンピオンが住んでいたのは「21区」だったみたい。(特訓中、21区市役所前行きのバスを追い越すので。)

※今回の画像は全部、クリックすると大きくなります。
スポンサーサイト
コメント
何だこのレジメの勢いは(笑)。勝手にネタバレまで自己突っ込みなのね。残念ながら昨日この時間帯は料理・食べて・皿洗いの頃。
クリスマスとか夏休み時のテレビって案外面白いです。従業員ほぼ休みに入ってるからでしょう。
で、ギターの名手のキャラ、シンプソンっぽくないですか?
【2005/12/24 02:51】 | 猫屋 #- | [edit]
で、これって100%仏製マイナーアニメだったと気がついた。玄人筋が買ってたな、確か。批評だけ読んだ記憶があります。
冒頭の3人娘ってマクベスの3魔女っぽい、ほら“キレイが汚い、汚いがキレイ”。
来年はアナロジーの復活にかけたい猫屋でした。そしてメリー・クリスマス!!
【2005/12/24 03:03】 | 猫屋 #- | [edit]
ええ、今日(25日)夜のTVの映画はどっちにしようか(18 ans apres かle peuple migrateur)迷う。でも客人が来るので見られないみたい…。ビデオに撮ろうかな。
映画ばっかりなのは、やっぱり人手が要らないからでしょうね~。

シンプソン、指が4本しかないんでしたっけ。あれで問題になったんですよね。このギター弾きも微妙にヘンは手をしてますが。

メリー・クリスマス!猫屋さんも楽しいクリスマスを。(…ってもう終わってるかな…。)
【2005/12/25 13:35】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://hibinoawa.blog10.fc2.com/tb.php/238-c31f2f91
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。