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Le referendum : oui ou non? その2

 2005-05-28
国民投票開始まで24時間を切りました。
賛成派・反対派、双方の宣伝活動は既に昨夜、終了しています。
結果が出る前に、ヨーロッパ憲法に対する国民投票について、いくつか書き添えておきたいと思います。

まず、今週の目玉。
chirac.jpg
シラク大統領が最後にもう一度、20時のニュースでエリゼ宮から国民へ呼びかけ。その中で、29日の投票後、首相交代を示唆。
現在のラファラン首相は、地方選挙で右派が大敗したときでさえ据え置きにされていたけど、支持率は下がる一方だったようだし。
で、これに対して、目についた反応は二つ。
一つは、現在の内閣のやり方に反対する意味で「non」に投票する人たち(後述)へ訴えたのだろうという見方。つまり、どんな結果が出てもどのみち内閣を変えるんだからね、反対しても制裁の意味をなさないよ、と。srcozyetdevillepin.jpg
そしてもう一つは、さあ、じゃあ次の首相は誰?という推測。サルコジUMP党首か、ド・ヴィルパン内務大臣か、アリオ・マリー国防省大臣か…。(まあ、サルコジはありえなくて、ド・ヴィルパンかな。)
さて、先に触れた「内閣への不満による制裁的意味を帯びた反対票」ですが、国内の政治とヨーロッパ憲法って直接関係がなさそうなのでちょっと「?」です。
しかし、近年の選挙を振り返ってみると、現行政府への不満票・批判票が目立つようです。(2002年の大統領選、2004年の地方選が良い例。)そういった傾向からみると、なんとなく納得できます。
そこで賛成派は「ヨーロッパ憲法は10年ほど前から起草されており、今の国内政治とは関係がない」、「賛成・反対には右も左もない」と何度も強調しています。

ところで、右派に先導されるフランスが自由主義経済へと傾いていることへの懸念が、特に極左にみられ、LCR(共産革命連盟)のブザンスノ氏やPC(共産党)のビュッフェ女史が盛んに「ウルトラ・リベラリズム(超自由主義)」という言葉を口にし、それを批判します。
そして、彼らはヨーロッパ憲法は経済を自由主義へと導くことを許すものと見なしていて、反対しています。
そこで、国民投票で「oui」が勝つと、現行政府が更に経済の自由主義化を進めるのではと危惧する人は少なくありません。


もう一つ、私が気になるのは「ライシテ(非宗教性)」の問題です。
フランスでは昨年、公立の学校で宗教的なものを身に付けることを禁止する法律ができました。これは数年前から無視できない問題となってきた、イスラム教女生徒のスカーフが標的にされたものと言われています。
フランスの「ライシテ」は、歴史的な側面もあったりして簡単ではないので、ここで深入りはしません(※)が、この法律が起案されたとき、論争が巻き起こりました。
この法律に対して、フランス人の多くは賛成しているようです。(どこかでアンケート調査の結果を見たと思うのですが、ソース失念。)
しかし、ヨーロッパ憲法には「全ての人は公の場においてその人が信仰する宗教を表現する権利をもつ」という項が盛り込まれています。これはフランスの法律と全く矛盾します。
もしフランスがヨーロッパ憲法に「oui」という答えを出したら、イスラム教女生徒は堂々とスカーフを巻いて登校できるようになるのでしょうか…。もちろん、そう簡単にはいかないでしょう。なので、この問題が復活すること必至と思われます。

さてさて、いよいよ明日です。
もし私が投票権をもっていたら、どちらに投票するでしょうか…。今のところ、時々「oui」・時々「non」なので、かなり悩むと思います。自分でもまだわかりません。

※ライシテについては、三浦信孝氏のサイトでわかりやすく説明されていますので、ご参照ください。
3月に日本人会で同氏の講演会があったのですが、フランス現代社会について説明してくださり、興味深いお話が聞けて面白かったです。
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