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Bracelet electronique

 2005-09-28
折りしも先日、管理社会について拙く思いを馳せたところでしたが、Le Mondeを開けてみたらBracelet electroniqueについての記事が。
コレ、なんて訳すんでしょう。直訳すると電気腕輪だが。わからんのでそのまま。

この電気腕輪は、先日の記事に書いた人体埋め込みチップと同様、GPS(全地球測位システム)を使って、装着している人の居場所がわかるような仕組みになっている。おお管理社会。パノプティコン装置。

で、なぜこれが話題になったかというと、性犯罪の再犯が問題となっており、それを防ぐための手段として、刑期5年以上を受けた性犯罪の前科者にこれをつけさせるという法案を法務大臣が発表。が、これが憲法に抵触する可能性があるということで問題になっているそうです。

クレマン法務大臣の発言にも問題があったらしいですが(憲法評議会に目をつぶってもらってでも新法を成立させるべき、とかなんとか)、違憲の可能性はどこにあるのかが気になりました。それは過去の犯罪に対する遡及性の問題なのだそうです。
法務大臣は、この電気腕輪を、刑罰の代替としてだけでなく、出所してからもつけさせるという案を盛り込んでおり、つまり刑務を終えた前科者に腕輪をつける義務を課すわけで、その点に強い反発が起きているようです。
しかし、法務大臣によると「電気腕輪の装着は刑罰ではない。出所者に伴うことができる措置、安全性への措置である。よって犯罪遡及性については私が意図したところのものではない。」とのこと。
つまり、GPSでいつでも居場所を確認されることが刑罰であるかどうか、が焦点になるような気がします。
どうなんだろ。

とりあえず、神が死に、父親の権威が崩壊して厳格な超自我も形成しなくなった時代にあっては、「いつも監視されている」ということの効果はあるのかも…。あるのかな…?あまりないような気もする…。

参照:Liberationより
Pascal Clement defend le port du bracelet electronique
   Le Mondeより
「Bracelet electronique : la question du respect de la Constitution souleve une vive polemique」
   Yahoo Franceより
「Delits sexuels: Pascal Clement veut rendre le bracelet electronique retroactif」(AFP)
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コメント
難しい問題ですね。日本でも最近性犯罪者の再犯が問題となっていて、こういった人々の犯罪歴をデータ・ベース化して犯罪捜査や防止に利用しようという動きがでてきています。さすがにまだ腕輪つけさせるという話は聞きませんが、欧米でこのシステムが成功すれば日本でも導入されるかもしれません。この手のシステムが要請されるもうひとつの理由は刑務所の定員オーバーということにあるようです。アメリカでは監視の腕輪だか足輪だかをつけて自宅で刑に服する(?)ということも行われているようです。
しかしそれよりなによりわたしが最近もっとも驚いたのは日本の刑務所で若い受刑者に引きこもりの波が押し寄せていて、独居房を希望する受刑者が激増しているということです。なるほど子供の頃から集団生活を拒否して生きてきた人が刑務所にはいって急に集団生活ができるはずがありません。それにしてもいずれ刑務所ではこの種の若い受刑者に集団生活をおくるためのカウンセリングを行わなければならなくなるかもしれません。集団で何かをやることができなければ職業訓練も意味がないですからね。そしてわたしの予測ではそう遠くない将来、職にもつけない家族もいない家もない老人の受刑者が激増することでしょう。そして受刑中にアルツハイマー患者が大量に発生して他の元気な受刑者がそれを介護するという「介護刑」なんてのもあらわれるかもしれません。それを逃れるためにアルツハイマーになったフリをする受刑者も現れるかもしれません。いずれにしても花輪和一が「刑務所の中」で描いたような刑務所がノスタルジーの対象になってしまう日がやってくることでしょう。
【2005/09/29 03:46】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
そうそう、もう刑務所が一杯で定員オーバーっていうのはフランスも同じです。

刑罰を課することと、集団生活と職業訓練、規律への従順を覚えさせることが同じだとすると、フーコーが規律的社会における精神病院と刑務所の類似点を指摘したことを思い出し、妙に納得してしまいます。
フーコーは精神病と呼ばれる行動のタイプにその社会の性質が現れると言いましたが、同じように罪とされる行動とそれに与えられる刑罰のタイプにもその社会の一面が現わされているのではないかと思いました。
【2005/09/30 01:01】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]












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