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Ariel Sharon en France

 2005-07-26
050726215055.zop8bc2i1b.jpg今日からイスラエルのアリエル・シャロン首相がフランスを訪れています。3日間の予定だそうです。

ここ数年、フランスとイスラエルの関係は決して良いとは言えませんでした。
シャロン首相は2004年7月、「同朋ユダヤ人たちは、フランスのような反ユダヤ主義が強い国からさっさと脱出して、早くイスラエルに移住するように」というようなことを言ったので、フランスからえらいヒンシュクをかったことがありました。
また、故アラファト議長は危篤状態に陥る直前にフランス入りし、パリ郊外の病院で治療を受け、そのままフランスで亡くなったわけですが、そういった事情を顧みると、どちらかというとフランスはパレスチナ寄りだという印象をもつ人が少なくなくてもおかしくない気がします。2002年の大統領選の頃だったと思いますが、イスラエル-パレスチナ問題について言及されたとき、シャロン首相をリーダーとした政治が強硬であるという批判をラグィエ女史がしていた記憶があります。たしか有権者との討論のような形で、ユダヤ人の青年が「フランスはパレスチナの肩をもつのか」というようなことを不満顔で言っていたような、ぼんやりとした記憶も…。

しかし、アラファト議長が亡くなり穏健派が後継者となったパレスチナと、ガザからのユダヤ人入植者の撤退を決めたイスラエル。少しずつ事態が変わっていくなか、今回のシャロン首相訪仏によりフランスとイスラエルの関係の良好化、イスラエル-パレスチナ問題へのフランスの助力が期待されます。

ところで、実際問題として、反ユダヤ主義がフランス社会に根強く残っていることは否定できません。(まあ、ユダヤ人に対する差別に限らず、様々な人種・民族に対する差別は日常で多く見受けられるわけですが。)ユダヤ人学校に通う子供たちは、学校を出るときに差別的発言を投げかけられたり、暴力を振るわれたりするので、なるべく単独で行動するのを避けるという話を聞いたこともあります。折りしも、この間の土曜日の午後、パリ18区にあるユダヤ人学校に塩酸の入ったボトル3本が投げ込まれるという事件がありました。爆発する危険性があったこと、ユダヤ人学校であったことから、政府は事態を重く受け止め、サルコジ内相は「人種差別的犯罪に対して"tolérance zéro"(寛容度ゼロ)」を強調。

今月7日のロンドンでの爆破テロ、G8開催日だったこともありますが、あの日のあの時間にイスラエルの経済相が出席する会議があったということも、テロの標的にされた原因と考えられました。シャロン首相がフランスに滞在中、パリ市内の警備態勢はかなり厳しくなるとは思いますが……何もないといいね。

参考:Le Mondeの記事
   Yahoo Franceの記事


050726182438.h1d4cxzw0b.jpgところで、シャロン首相を出迎えに行ったのがルノー・デュトゥレイユ(?)中小企業大臣。…って、え~そんな省があったんだ?とびっくり。調べてみたら、正確にはMinistre des PME, du Commerce, de l'Artisanat et des Professions libéralesというらしいです。(なげぇ名前…。)しかし、大統領でも首相でも外務大臣でもなく、なぜそんな大臣が……?誰も予定が空けられなかったのだろうか。そんなに象徴的な来訪じゃないのかなぁ~。

参考:Gouvernement Dominique de Villepin
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コメント
メールマンというアメリカの研究者がフランスの知識人における反ユダヤ主義というテーマで研究書をだしていて、だいぶまえに話題になったことがあります。その研究書の冒頭にブランショの名があがっていて、当時日本のブランショ研究者の間でも物議をかもしていました。ブランショは戦前から戦中にかけて積極的に右翼運動に関わった過去があり、その当時書いた反ユダヤ的文書がとりあげられています。ただしブランショがハイデガーとちがうのは自分の過去を真剣に悔い、消し去ることのできないものとして忘却することがなかったことでしょう。それにしてもニーチェといいブランショといい、どういうわけかわたしは右翼と左翼の両陣営に跨る思想家に惚れるようです。
【2005/07/27 02:01】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
ブランショはそんな過去があったのですか。知りませんでした。でもレヴィナスと仲が良かったのではなかったっけ。
フランスはアメリカについで世界で三番目にユダヤ人コミュニティが多い国だそうです。ユダヤ人のいないところには反ユダヤ主義もないだろうし、やっぱりフランスではデリケートで重要な問題なのでしょうね。
【2005/07/27 22:44】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
たしかにレヴィナスとは学生時代からの親友で、その友情は死ぬまで変わりませんでした。このへんがフランスの知識人の面白いところで、メールマンは件の本を出したときレヴィナスやデリダと険悪な関係に陥った書いています。そういえばファリアスの本が出たときにもデリダは積極的にハイデガーを擁護して、ファリアスを批判していましたね。フランスの思想界には「罪を憎んで思想を憎まず」という土壌でもあるんでしょうかね。
【2005/07/28 01:35】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
木田元さんも、ハイデガーのナチス問題やらなんやらについて「彼の卑小なパーソナリティに由来するものであって、別に理解してやる必要はない」とバッサリですね。しかしリオタールの主張に同意して彼の哲学は素晴らしく、重要だったと言ってました。(参考:「ハイデガーの思想」岩波新書)

まあ、ご当地ドイツではナチス問題はとてもデリケートな問題だから触れにくいでしょうが、反面、フランスがその議論の場になるのではないでしょうか。
【2005/07/28 23:19】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
木田先生も面白い人で、あれだけハイデガーに惚れているにもかかわらず、ドイツ訪問のおりハイデガーに会わせてやるというボルノーの申し出を断ったという話を聞きました。同行していた三島憲一が「僕は会いたかったですよ」木田先生に文句を言ったそうです。
【2005/07/29 10:19】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]












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