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「生きる」

 2005-07-16
同居人は小旅行中で不在、TVはつまらん、ということで、夕食のお供に何かないかな~と探したところ、袋に入ったままのDVDの存在を思い出しました。友人づてに帰国売りで譲ってもらったもの。
そういえば、人から借りたDVDを1年(かそれ以上)くらい放置した挙句、ついに見ないで返してしまった。何なんだろう、私。(こういうことを書くと誰からも貸してもらえなくなりそうです。)

で、夕食のお供にするにはちょっと重いなあと思いつつも黒澤明監督の「生きる」です。
簡潔に言うと、胃癌で余命半年くらいと知った市役所勤めのおじさんのショックと立ち直りの話です。
内容は大体知っていたのですが、いやあ涙腺の弱い私はうるうるしっぱなしでした。
「自分の地位を確保するためには何もしないのがいちばん」という役所で淡々と働く職員達。それを「退屈で死にそう!」と言い、工場へ転職していく若い女性。この対照的な態度、ちょっと感じるところがありました。社会主義的態度対資本主義的態度かな、って。

概して社会主義的といわれるフランス。高校生がなりたい職業トップは公務員。それに労働者の権利が強いので私的資本企業でも公務員みたいな感じ。だから支持率が減ったとはいえ共産党やLCRのような政党がしっかり現存している。
しかし私が最近驚いたことは、大企業で働く人や工場労働者だけではなく、零細企業においても、被雇用者が公務員または偏ったマルクス主義のようなことを言う。利益が前年に比べてどれくらい上がっているのか(っていうか上がっていないか)下っ端でもわかりそうな小さな会社でも。つぶれたらどうする気だ。(と同居人に話したら「失業手当がもらえるから喜ぶんじゃない?」と言われた。そりゃそうだ…。)まあ、それだけそういった考えが浸透しているのですな。資本主義システムって学校で勉強しないのかな。
まあ、安月給で雇われ、毎日の仕事に疲れ、権利と要求を主張する労働者の気持ちはわからなくもない。が、彼らからは何か仕事に対する活気が伝わってこない場合が多い。なんでこんなに無愛想に、不機嫌そうに仕事をする人が多いのだろう。
それに引き換え、結婚式のマネージメントをする会社を起し奮闘している若い女性たちをTVで見たのですが、生き生きしているように感じました。
というわけで、退屈そうな社会主義的態度対頑張っている資本主義的態度の構図が頭に浮かんだわけです。超単純化。

仕事のために生きろとは言いません。
でも自分で選んだ仕事なら少しは仕事を好きになってほしいし、せめて無気力な態度で仕事をすることが不毛だということに気付いてほしいなあと思う。
「営業スマイル」という観念がないこの国で、自然に笑顔で仕事ができるということは、その人の人柄がよいということだと思う。できないってことはその人はつまんない人なんだ、と思う。

「生きる」では、主人公の渡辺さんが、自分の活力を注ぐ対象を見つけ、最期までそれに打ち込むのですが、それが公務員の仕事の延長線上にある。
仕事はただ賃金をもらうための労働の提供ではないと思う。仕事だって自分の生活の一部なんだし、仕事によって他人と接するのは「自分」以外の何者でもないのだから。仕事はいつも誰かと関係がある。おもちゃ工場に転職した彼女は「これを作り始めてから、日本中の赤ちゃんと友達になったような気がするの」と言う。仕事をするなら、私はつながってる誰かに対してリスペクトを忘れないでいたい。それは自分自身に対するリスペクトでもある。例えそれが給料に関係しないとしても。それは、「生きている」自分という人間の問題なんだと思う。
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コメント
その通り。好きか嫌いかは、抜きにして仕事をしてる時間はあまりに長い。会社で一緒に働いている人の方が、自分の家族と接している時間よりも長いのだから。ある程度は、好きにならないと、消極的な奴隷みたいになるもんね。
【2005/07/17 11:41】 | yoshimatt2 #- | [edit]
おぉ「消極的な奴隷」!
そうそう、奴隷にはなりたくないっすねー!
【2005/07/18 08:52】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
いまの職場はあまりさきの保証がないことを除けば、そんなにわるくないです。なにしろ仕事場は読書室であり、執筆の場だからです。データ化された「失われた時を求めて」と「ユリシーズ」は仕事の傍ら読み終わりました。会社とはさみは使いようです。
【2005/07/19 02:01】 | pianoman in Matsudo #- | [edit]
いい会社に勤めてらっしゃる(笑)
【2005/07/19 15:32】 | shiba #h/1ZVhMA | [edit]
こんばんは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「生きる」もとりあげています。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
【2007/06/24 11:50】 | kemukemu #- | [edit]












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