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訃報:ダニエル・ベンサイド

 2010-01-13
今朝、RUE89を見ていて思わず「えっ」と声をあげてしまいました。
ダニエル・ベンサイドが亡くなった、と…。

長い病気の末だとか。
そういえば、もうずいぶん前にベンサイドの講義を受けたことがあるけど、あの頃から何となく体が悪そうだったなあ…。もしかしたら、ここ数年、ずっと病気がちだったのではないだろうか。
とはいえ、去年の2月にはオリヴィエ・ブザンスノの新しい政党(NPA)を一緒に立ち上げているし、RUE89にリンクが貼ってあるインタビューを見ると、なんとなく元気そうだったのに。
そして、一昨年だっけ、アラン・バディウのサルコジ批判本が大ブレイクしたあと、同じ出版社の同じシリーズからベンサイドの本も出ていて、「なんかみんな最近頑張ってるなぁ」(しかし他人事)と感心したものだけど。

朝、出勤前の短い時間で拾い読みした感じでは、どちらかというと「極左政党のブレーン」という風に紹介されています。日本だと、もうちょっと哲学者よりのイメージだと思うのですが。
バリバリにトロツキスト、マルクスとウォルター・ベンヤミン専門家で、彼の書物が翻訳されて日本に伝わると、やっぱりそうなるのでしょうが、フランスでは政治活動に積極的に参加していた面にスポットが当たっているようです。ル・モンドのジャーナリストの短いインタビューの中で、「政治活動に参加した最後の知識人たちのうちの一人」と言っていますが、頷いてしまいました。

ところで先月、「エレーヌ・ベールの日記」を一冊いただいて、時間のあるときにちょっとずつ読んでいるのですが、鋭い考察の部分などがあって、ふと、「ベンサイドなどが提起してきたのも根底で共通しているものではないか」と思い、そして「こういうことを肌で感じて一生懸命に考えたり、真剣にこういう問題に取り組もうという人は段々いなくなってしまうのかもしれないな…」と考えてしまいました。そして、そういう人がいなくなったときにまた、人間の大きな過ちが繰り返されるのかもしれません。
(「エレーヌ・ベールの日記」については、後日また改めて書きたいと思います。)

それから、折しも、フランスの郵政省、LA POSTEの資本体制が変わること(公共株式?)が決まったとかいうニュース。
でも、そういうことに一番敏感に反応するのは、多分、オリヴィエ・ブザンスノ(自身も郵便局員だし)なんだろうな、そしてダニエル・ベンサイドもそうだっただろうな…そういう極左の人たちなんだろうな、そして一般の人たちは段々そういうことがどうでもよくなってきていて、それが普通の流れのように感じるのだろうな…なんて考えました。
こういう「時代の流れ」みたいなものを、本当にすんなりそのまま受け止めていいのだろうか?それが当然のように?
そして、「流されて」しまったら、どこかで何かを見落として、気がついたらまた「どこかで間違ってしまった」という社会にならないだろうか…?
ちょっと経済回復の萌しが見えたら、もう「資本主義は存続可能か?」なんて言っていた人たちの姿が消えてしまう。
「これからは反資本主義に可能性があるかもしれない」なんてアンチキャピタリストを持ち上げていた人たちはどこへ行ってしまったんだ!?

…などと、つらつらと色々考えてしまう今日この頃。

といって、私はベンサイドの本は読んだことないんだけどね…。

それにしても新年明けて2つ目のブログ記事が訃報とは。
お昼に会社で日本の新聞めくってたら、エリック・ロメール監督の訃報が出てて、これまたびっくりしました。
なんだか訃報が続きますねえ。やっぱり寒さが厳しいからな…なんて思ったり。

灰色の冬のパリ、さようならダニエル・ベンサイド…。
20080219bensaid1.jpg
(写真はRUE89から借用)

(以下、リンク先はすぐに読めなくなってしまうかもしれませんが、とにかく羅列します。)
Le Mondeより
Daniel Bensaïd, intellectuel engagé, est mort
Daniel Bensaïd, philosophe, cofondateur de la Ligue communiste révolutionnaire
Liberationより
Le théoricien de la LCR, Daniel Bensaïd, est mort
RUE89より
Mort de Bensaïd, référence intellectuelle de l'extrême gauche
L'Humaniteより
Daniel Bensaïd, philosophe et
militant, un intellectuel marxiste rare
(↑このユマの記事はさっき見つけたばっかりでまだ読んでない。これからゆっくり読もうと思う。)
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