FC2ブログ

フランス国立美術館ストライキ

 2009-12-06
ニュースをネットで見ていても全然気が付かなかったのですが、国立美術館がストライキをしているそうな。
日本人観光客に聞いて初めて知った。
テレビのニュースを見ていたら知っていたかな?

で、今日、RUE89にその関係記事が出ていて詳細を知った次第。ポンピゥーセンターの国立現代美術館、ルーヴル美術館、オルセー美術館、ロダン美術館、ヴェルサイユ宮殿、凱旋門、コンシェルジュリー、アゼルリドー城などが全面的または部分的に閉鎖されているらしい。雇用削減に反対してのストということです。政府は、50歳以上の雇用を減らし(定年退職した人の後の補充をしないということかな?)、監視員の代わりに監視カメラを使うなどして、美術館の人員を削減していく方針。

今日のル・フィガロの一面には、世界的に芸術作品の盗難や紛失、その後の密売などが増えていて、芸術界で問題になっているので、関係者の委員会みたいな集まりがあるとかっていう話が載ってたけど…美術館監視員の削減ってそういう時勢に反しているような気がする。

最近ニュースに疎い私は、「文化相って(『薄型テレビと同じくらいの値段なんだから現代アートを買おう』とか言ってアート商業活性化をはかろうとしてた)アルバネルだっけ」とあのおかっぱ頭のマダムを思い浮かべてちゃって、なんだかんだで話題にのぼっていたのに、内閣改造でミッテラン(甥)になってたことをすっかり忘れていました。ミッテラン(甥)って、文化相っていうか、ただのお飾りっぽいもんで(言い訳)。ああ、あのオッサンじゃあ、ますますダメっぽい。なんか頼りないんだよねー。言ってることに一貫性が感じられないし、ポリシーなさそう。

で、知り合いにポンピドゥーセンターの監視員をやっている人がいるのですが、短期契約(CDD)で2年ほど更新して、やっと念願かなって無期限契約(CDI)になって、仕事に不満はないし、雰囲気もいいし…ってとても喜んでいるので、「雇用削減」とか聞くと身近に感じてしまいます。彼女のポストは定年退職者の後釜だったから、もうちょっと遅かったらそのポストも削減されていたかもしれない。

実際、自分が観光客だったらどうだろう…と想像すると、美術館まわりを楽しみにしていたら、滅多にない機会なのだから、本当にがっかりするだろうし、ストライキの美術館員に対してむかつくかもしれない、と思います。
実際、美術館側もパリ在住者だけでなく、世界中から訪問者が集まってくるわけで、その入場料がかなりの金額になるはずだから、ストライキをされると損害も大きいはず。そういうインパクトがあると、ストライキがもつ意味も大きくなるわけで、逆に言うと、損害がでないと雇用者に訴える力も小さくみえてしまう。ということは、どうしても「犠牲」といえる人(客)が出てくるわけで、そうなるとやっぱり保守派の人がよく使うみたいに(私はこの表現、大嫌いだけど)「客を人質にする」ことになるのかなあ。

で、ここで問題なのは、やっぱりどれだけ「客」が理解できるか、ということなのだと思います。例えば交通機関のストがあったとして、要求のないストはないのだから、自分がそのストのせいで多少の苦労をしなければならなくなったとしても、その要求を通して労働者としてスト参加者に共感することがあれば、耐えられると思うのです。

でも、自分が制限された状況にいて、「普通なら」こうなると予想して計画していたことが「ストのせいで」全然実現できなくなったりして、自分の強い欲求と相容れなくなったら寛容しきれなくてやっぱり頭にくるかもしれない。

うーん。

観光客の方々には、だから、本当に残念なことだろうと思うのですが、それでも、人の生活とか信念とかがかかってますから、少しでも理解していただけたらなー…と思います。
スポンサーサイト



≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫