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奇才といわれたダグノー氏、死去

 2008-09-19
日本の酒屋のニュースレターで知ったのですが、ロワールのワインの造り手で、奇才といわれたディディエ・ダグノー氏が飛行機事故で亡くなられたそうです。

21063_une-dagueneau.jpgびっくりしてインターネット検索してみたらば、フランス版グーグルで「didier dagueneau」のサーチワードであがってくるのは、そのニュースばかり。ル・ポワンで詳細を読みました。軽量飛行機の墜落事故のようです。

ダグノー氏のワインはお高くて私にはとても買えないのですが、パリのLAVINIAで試飲したことが二度。一度はお店で「その日のテイスティング」がたまたまダグノー氏のロワールの白(ピュイイ・フュメ、パラドックス、ヴィンテージは覚えてない)だったとき。正直、それだけの値段を出してまで買いたいと思うワインではありませんでした。もちろん、開き具合とかもあったと思いますが。二度目は、ロワールの造り手さんたちが直接来店しての試飲会でした。そのときのダグノー氏は、みんなが言うほど奇抜な容姿ではなかったですが、無口で淡々とワインを注いでました。シレックス(これもヴィンテージは覚えてませんが)を口にしたときの驚きといったらなかったです。土のついた根菜(ごぼうとか)のような味でした。とにかく、ワイン歴の浅いアマチュアな私には、あまりの個性の強さに、いったいどんな料理が合うのか思いつかなかったほどです。

ある晩、閉店後の某ビストロでEwと話していたとき、彼はJ-Mや他の素晴らしい自然派ワインの造り手が市場で苦労していることに不満を漏らしていたので、「でも成功してすごい値段をつけてアメリカや日本で売れている造り手もいるんじゃない?例えばディディエ・ダグノーとか」と口を挟んだら、Ewに「ダグノーのワイン、飲んだことある?あんなの、飲めたもんじゃないよ」と言われてしまいました・・・。好みの問題とかもあると思うけどなあ・・・(おまけにEwは「原理主義」と言ってもいいと思うくらいナチュラル・ワインにこだわりがあるし)、と完全には納得いかなかったけれど、Ewの剣幕に負けてしまった。

しかしとにかく、ダグノー氏が亡くなったことで、ディディエ・ダグノーのワインは世にあるだけになってしまったわけですね。自分が死ぬまでにあと何回口にできる機会があるかわからないけれど。

ご冥福をお祈りします。
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