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不都合なジャーナリストたち ~Les journalistes qui derangent~

 2008-03-09
今日は市町村議会選挙の一日目。投票所が閉まるまで結果速報は出ません。今日のパリは雨模様ですが、みんな投票しに行ってるのかなー(と、これを書いているうちに晴れてきたぞ。)

さて、結果を待ちながら、選挙運動にまつわる話(と、更にそれにまつわる話)。
今回、選挙運動が展開されたなかで非常に目立ったのは、インターネットによる情報伝達の広がりでした。サルコジの「ド阿呆」発言もさることながら、パナフュー然り、コロンブ市で議員に立候補しているラマ・ヤドや、ニースの現市長に至るまで、ポロッと出たうっかり発言がインターネットにアップされて世間に知られるところとなり、(一部で?)騒がれました。

yade.jpgラマ・ヤドは、選挙集会で「PSは私が黒人だからって非難している」と述べ、ライバルが人種差別的攻撃をしているかのような発言をしました。これがインターネットで広まり、「大統領選の時に『セゴレーヌ・ロワイヤルは犠牲者ぶっている』と批判したくせに自分も犠牲者ぶって同情を買おうというのか」とか(ラマちゃんの犠牲者ぶりっこはサルコジを庇ったときもそうだし、まあ彼女に限らずだけど、これはもう政治家の常套手段となっとるね)、根拠無く人種差別者扱いをされて怒ったPSに「公式に謝罪してほしい」とか言われて批判の的に。また、アルジャントゥイユ市のUMP市長の選挙応援に駆けつけ、この市長が以前、SDF追放作戦に有害薬品(たしかネズミ駆除の薬品)をまこうとしたスキャンダルについてジャーナリストに質問され、「都市をまもるためには様々な手段が必要」と答えて、市長を正当化。このインタビューもネットで取り上げられ、後から「一瞬のことでうまく答えられなかったと思う。市民の不安に対して問題解決に取り組むべきだということを言っただけで、内容について正当化したわけではない」と弁解しました。

それと、ニース現市長ジャック・ペラは、街中で「あっちへ行け、この売女(Va te faire foutre, petasse)」と汚い言葉を口にしている場面がインターネットでさらされ、おかげでUMPの人気が落ちているとかいないとか…。(但し、いつ撮影されたのか、誰に向かって言ったのか、定かではありません。)

インターネットで草の根的に情報が広がるこの傾向、結構面白いと思います。勿論、ある種の危険性もあるわけですが、フランスでのこの傾向は、特に大手の既存メディアでは声高に言えなかったことや、報道してもすぐに掻き消されてしまったことが、市民の目に耳に届くようになったという点で興味深い。

逆に、こうした傾向は、政治家にとっては都合が悪いものとなっているかもしれません。
そして、政治家たちがガードを固くすればするほど、それもインターネットで伝わって批判の対象になるという悪循環。

先日、ラジオ局フランス・アンテールのジャーナリストが、セルジュ・ダソーの選挙集会に出かけたときの事件も、インターネットがなければあまり知られることがなかったのでは。

セルジュ・ダソーは、戦闘機も作っているダソー・アヴィアシオンの名誉会長。また、日刊紙ル・フィガロを出版しているソクプレスの社長でもあります。ニコラ・サルコジとも仲良し。そのうえ、パリ郊外コルベイル-エッソンヌ市長もやっています。今回の市議会選にも出馬していますが、民間企業との裏取引の噂も。

市議会選を前に、フランス・アンテールのジャーナリスト、パスカル・パスカリエロはコルベイユ市で取材を行い、丁度そのときダソー市長の選挙集会が開かれることを知って、一般市民に混じって参加。ラジオ局の名前入りのマイクを掲げ、質問を投げかけたところ、その内容(「捜査はどこまで進んでいるのですか?」)が気に入られなかったらしく、突如数人のガードマンに取り囲まれるという事態に。この一部始終はパスカリエロが録音しており、3月7日に「La-bas si j’y suis」という番組内で放送されました。(こちらで問題の部分を聞くことができます。)この録音を聞くと、取り囲まれて首根っこをつかまれ、もみくちゃにされて動けなくなり、泣き出したジャーナリストが「放して!」と何度も懇願、取材を受けたので彼女のことを知っていた市民が「知人です!」と必死で叫んで間に入ろうとしたりと、緊迫した様子が伝わってきます。その後、やっとのことで会場から脱出したパスカリエロは、間に入って助けてくれた女性に駅まで付き添ってもらい、電車では運転室に入れてもらってパリまで帰ったのだとか。しかしこの騒動の間、セルジュ・ダソーも市議会議員も、事態を収めようともせず、傍観していたらしい。もちろん、ガードマンたちは上からの指示で動いていただろうし、ダソーも「ザマアミロ」とでも思っていたのではなかろうか。

これは数日前にRue89で取り上げられ、その後、ラジオでの放送を機にアレ・シュール・イマージュでも記事になりました。そして、これらの記事につけられたコメントで知ったのですが、テレ・リーブルもラシダ・ダティの選挙集会で追い出される羽目になったとか。

テレ・リーブルによると、同サイトのジャーナリストとカメラマンが、パリ7区から立候補しているラシダ・ダティの選挙集会に赴き、その模様を撮影していたところ、突然二人の若者がカメラの前に立ちはだかり、撮影妨害を始めたそうです。カメラマンはなんとか撮影を続けようとしますが、二人はどいてくれません。それどころか「講演を聞いているんですから!」と言い、ジャーナリストたちこそが邪魔者という態度をとり、聞く耳をもちません。カメラは、仕方なく別の場所に移動。しかしまたもや別の聴衆者がやってきます。ジャーナリストが「何で?」と説明を求めても、「人が講演しているときは静かにするものだろう、しつけがなってないな」と叱られ、しまいには出口へと押しやられる始末。追い出そうとする人たちを執拗にカメラでとらえようとするも、レンズを手で覆われてしまいます。

最近の失言暴露で、選挙委員会はナーバスになっているのかも?しかし、現場にいたジャーナリストによると、他のカメラは妨害を受けていなかったのだとか。もしかしたらテレ・リーブルだけ?

というのも、テレ・リーブルは、大統領選前に選挙委員だったラシダ・ダティの失言をスクープしたことがあるのです。ダティは、学生連合の代表、ブリューノ・ジュリアンと対談中、冗談で「(大臣になるとしたら)カシェールで一掃する都市改革大臣」と言ったところ、テレ・リーブルが撮影中でした。これをインターネットで流したので、テレ・リーブルはラシダ・ダティに「前歴がある」として忌み嫌われているらしい。

でも、こうした妨害行為もインターネットで伝えられてしまい、逆効果な感じ。

最近はいたるところで録画(監視?)されているから大変です。
ま、それは政治家に限ったことじゃないですけどね(インターネットに流されないだけで)。

参照:
Rue89より

「Une journaliste malmenée par les gorilles de Dassault」
TeleLibreより
「Dati expluse la Tele Libre」
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