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ギィ・モケの手紙朗読の日

 2007-10-30
先週月曜、10月22日はギィ・モケが銃殺された日。サルコジからの通達で、この日、ギィ・モケが死ぬ直前に書いた手紙が全国の教育機関で朗読されるよう指示されていました。

20071029184802.jpgギィ・モケは、1941年、17歳の若さでドイツ占領軍から銃殺された少年。「国を守るためにレジスタンス運動に身を投じ、若い命を失った者」であるとして、サルコジが称賛、「国のために闘った先人たちがいることを若い人たちに知ってもらうために、彼の最後の手紙を教育の場で読み上げることを望む」と述べ、命日の朗読が決まったわけです。

しかし、この指示に対し、教員から反発が。その理由として、「歴史を政治の道具としている」「私たちがやる教育は大統領に決定されるものではない」「理性的批判と距離をとらずに感情へ訴えることは、私たちの教育と無関係」などといった声が多数。

このギィ・モケの名を引っ張り出してきたのは、サルコジの「ペン(筆)」であるアンリ・ギアノ。彼は教員らの反発について、「感情を共有する時間を非難のタネにするなど、そういう教員らの倫理がどういったものかわからない」「一部の教員が政治屋的な政治をやろうとしてこの手紙を利用していることは誠に遺憾だ」「イデオロギー的な不安にすぎない」とコメント。

1537205997-xavier-darcos-chahute-lors-de-la-lecture-de-la-lettre.jpg10月22日、イグザヴィエ・ダクロ教育相は、ドルドーニュ県ペリグー市の高校へ出向き、そこでギィ・モケの手紙を朗読。高校の前では、共産党員や反対派の教員たちに迎えられ、批判の声を浴びました。自身がその高校で教鞭をとっていたことのある教育相は、「教育の文脈で朗読が行われるよう配慮した」と主張し、「殆んどの場合、この手紙が問題なく読まれている」として「一本の木が森を隠す」ことがないように願うと報道陣に述べました。

また、ラシダ・ダティ法務相は、パリ郊外のヴァル・ドゥ・マルヌ県ヴィユジュイフ市の中学校を訪れました。到着時、待ち構えていた国境なき教育網(滞在許可証のない学童を強制退去から守る運動をしている団体)のメンバーや共産党員からブーイングを浴びました。「ギィ・モケを解放しろ」「フロリモン(子供の強制退去を阻止しようとして逮捕された教員)を解放しろ」などの野次が飛んだとか。

一方、共産党書記長のマリー-ジョルジュ・ビュッフェは、セーヌ・サン・ドゥニ県ブラン・ムニル市の高校で手紙を朗読。その際、「ギィ・モケが現在生きていたら、国境なき教育網の一員だったかもしれない」と述べ、「レジスタンスたちが行った抵抗運動は、現在でも、差別や不当なことに出会ったとき、私たち一人一人が参加を促されるかもしれないもの」と生徒達に話しました。

さて、朗読指示を出した当の大統領は、パリ市のカルノ高校を訪問する予定でした。ギィ・モケはこの高校の生徒だったらしい。朗読が予定されていた前の週、反発を表明している教員たちは、この訪問に備え、朗読拒否の理由を文書にして作成。また、前日には高校前で反対デモが行われました。ところが、大統領は「外交で多忙につき都合がつかない」として、訪問は取りやめ。その日の午後にはモロッコへ飛びました。この急なキャンセルについて、リベラシオン紙は「対立を回避した」と見なしています。

手紙の朗読は義務でしたが、大統領府と教育相は「遂行しなかったからといって懲罰が与えられるものではない」としています。実際に読まなかった高校もあったようです。しかし、教育省の発表によると、95%以上の高校で手紙の朗読が行われたとのこと。

とはいえ、読んだからといって「問題がなかった」、または「反発がなかった」わけではないでしょう。
ル・モンドのサイトでは、高校教師の声を集めていましたが、レジスタンスはギィ・モケだけではないことを強調したり、他のレジスタンスたちの手紙も一緒に読んだり、またはギィ・モケが配っていた政治ビラも読んだり…と様々な「オプション」が追加されたようです。


(このギィ・モケ関連について、引き続き触れていきたいと思います。)

参照:
Le Journal du Dimanche au quotidienより

「Guy Moquet, la lettre polemique」
Yahoo Franceより
「Xavier Darcos chahute avant de lire la lettre de Guy Moquet」(Reuters)
「PCF: la lettre de Guy Moquet lue par Marie-George Buffet a des lyceens du 93」(AFP)
Liberationより
「Lettre de Guy Moquet: Dati chahutee a Villejuif」
「Sarkozy fuit la lettre et les manifs」
Le Mondeより


ギィ・モケの手紙全文が読めるサイト(仏語):
Comprendre et enseigner les racines de l'Humanisme内

「Derniere lettre de Guy Moquet」
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