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アズズ・ベガグによるアンチ・サルコジ的暴露本

 2007-04-08
先週の木曜(4月5日)、アズズ・ベガグが機会均等推進担当大臣を辞任しました。
この辞任は、最初、「自らの発言の自由を得るため」とだけ伝えられていました。彼は現内閣の中で、サルコジ氏不支持・フランソワ・バイルー支持を表明した稀少な人物であるため、その辺りの事情を想起すればすぐに納得がいく辞職でした。(内閣でバイルー候補支持を表明しているのは二人のみ。もう一人はフランソワ・グラール高等教育・研究担当大臣。)

が、事情はそれほど単純ではなかったようです。
ル・モンドが報じたところによると、アズズ・ベガグが出版する予定の本が問題になったらしい。この本は、アズズ・ベガグが、ニコラ・サルコジと衝突した際に罵られたことなどを綴っており、一種の暴露本となっています。そのタイトルも「Un mouton dans la baignoire(浴槽の中の羊)」とされており、これはニコラ・サルコジが内相だった当時、「ムスリムの一部の家族はアパートの浴槽で羊の首を切っている」と述べたことに引っ掛けています。(ちなみに、もしサルコジ氏のこの発言に信憑性があるとしたら、ムスリム信者はイスラム儀礼に則って屠殺された肉しか食べないということが関係していると思われます。)
この本の内容を知ったジャック・シラク大統領とドミニク・ド・ヴィルパン首相は、慌てて出版差し止め、もしくは延期を求めましたが、問題の本は印刷を終えて本屋へ配達という出版工程の最終段階に入っており、また、抜粋を記載した週刊誌マリアンヌも製本を終えていました。そこで、シラク大統領とヴィルパン首相に迷惑がかからないよう、ベガグ氏が辞任することになったそうです。

h_4_ill_893286_begag.jpgアズズ・ベガグとニコラ・サルコジの対立のきっかけとなったのは、2005年11月の「racaille(ごろつき)」発言。サルコジ氏のこの発言が郊外暴動の火に油をそそぎました。アルジェリア移民系フランス人であり貧しい郊外地区で育ったベガグ氏は、沈静化を促すべきときに相応しくないとしてサルコジ氏の発言に反発。それ以来、二人は口もきかない関係に。
その裏話がベガグ氏の本の中で明かされています。ル・モンドに転載された抜粋によると、郊外暴動事件が続いたこの時期、内相の詰め所(プラス・ボーヴォ)にアズズ・ベガグを招いたニコラ・サルコジは、一室で話し合いをもうけたのだそう。その際、「アズズ、どうして君は僕のことを攻撃するんだ?僕は君のことを攻撃しないだろう、一度も。君の発言にリアクションすらみせてないよ、知ってるだろう?」と言ったそうですが、ベガグ氏は「それは嘘だ」と回想。というのは、サルコジ氏に近しい人物たちがマスコミをつかって反撃し、ベガグ氏は善良な市民を擁護せずに郊外の同胞アラブ人たちを擁護するアラブ人大臣だとふれまわった、とのこと。この話し合いの末、サルコジ氏は早く関係修復をはかろうと、水曜日の内閣会議へ一緒に出向いてマスコミにアピールしよう、と提案。ベガグ氏は馬鹿にされていると感じて驚いたと述懐しています。そこでサルコジ氏は、郊外に一緒に行くことを提案。マスコミが事態の悪化に一役買っていると考えていたベガグ氏は「カメラなしでなら」とOKしましたが、サルコジ氏は「それでは意味がない」と述べたそうです。

(ここで個人的意見:やっぱりマスコミ操作の男なんだなー、ニコラ・サルコジは。)

更に、別の日、移民政策についてサルコジ氏と意見を異にしているベガグ氏は「私はベガグ・サルコジではない」と発言。これが内相の逆鱗に触れ、ベガグ氏は電話で罵倒されたとのこと。それも、「このバカ野郎!卑怯者!畜生め!ぶっとばしてやる!俺の名前を馬鹿にしてるんだろう…俺の容姿も馬鹿にしてるんだ、ぶっとばしてやるからな、畜生!バカ野郎!」と口汚い罵り言葉を連発したとか。そして最後に、二度と握手などしないように、さもなくばきっと後悔させてやる、と脅しの言葉を吐いたそうです。ベガグ氏は「彼が何度この言葉〔「大馬鹿野郎」〕を私の鼓膜に投げつけたかわからない。許さない」と綴っています。

これに対し、ニコラ・サルコジはケーブル・テレビ局I-teleにて、「恥知らずの嘘」と反論。「アズズ・ベガグにそのようなことを言ったことは一度もない。理由は簡単、一度も彼に会ったことがないはずだから」と説明。「まったく、彼は自分に興味をひきつけようとかなり苦労をしているけれどね(…)こうしたことを重要視するべきではない、大したことではない」とのこと。

…えっ、「一度も会ったことがない」って……。
それとも、プラス・ボーヴォでそういう会合はなかった、という意味なのかしら。
どっちにしても、ベガグ氏は担当大臣を辞任することになったわけだし、「自分に興味をひきつける」メリットがあるとは思えないんだけど…。っていうか、そういう目的で嘘という手段を用いているんだろうなんて、同じ目的・同じメソードが頭にある人にしか思い浮かばないと思うなあ。

まあ、真実はわからないわけですが、仮にアズズ・ベガグが誇張しているとしても、ニコラ・サルコジの今までのヒステリックぶりを見たら、どっちを信じるか、つまりどっちがより誠実だと思うかということになると思うんですが、答えは明らかなような。
どれだけヒステリックかは、先日、フランス3の地方ニュースのスタジオに招かれ、フランスのパスポート印刷の契約問題に関するルポルタージュの中で非難を受けた後「こんなに不誠実なルポルタージュは稀だ」と攻撃的な反応をみせ、女性アナウンサーが口を挟もうとしても許さないほどの憤慨ぶりを披露したのがその一例として挙げられます。(Dailymotionで見られます)。

こんな人が大統領になったら、ホント、怖いんですけど。どうしよ…。

参照:
Le Mondeより


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