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あるジャーナリストの一時停職処分

 2007-02-18
政治関係ジャーナリストで有名なアラン・デュアメルが、大統領選を前に、メディアから身をひくことに。

duhamel.jpgアラン・デュアメルは、昨年11月にパリ政治学院の生徒を前にした講演会で「フランソワ・バイルーに投票したい」と述べたそうで、その模様が先日インターネット上で公開されると、ラジオ局RTLと国営TV放送フランステレヴィジョンから、大統領選が終わるまで停職するよう言い渡されました。RTLではレギュラー出演している番組があり、またフランステレヴィジョンには政治家へのインタビューなどで頻繁に出演しています。
フランステレヴィジョンは、特に国営放送であるため、局が流す番組の政治的意見の中立性を保ちたいとのこと。デュアメル氏に一時停職を求めた日の夜、フランス2では政治討論番組の生放送がプログラムに組み込まれており、フランソワ・バイルーがそれに招かれていました。アラン・デュアメルもバイルー氏へのインタビュアーとして出演が予定されていましたが、急遽中止に。

この停職処分に、多くの人が不満や反感を表明しています。「アラン・デュアメルだって一人の人間なんだから、彼なりの意見があって当然」という声も。また、メディアの報道中立性など偽善だ、と考えている人も少なくないようです。そうした意見は、メディアは一般意見を二大政党にしぼろうとしている傾向は明白だと感じるためでしょう。

こうした意見は、フランソワ・バイルー自身が述べています。
20070218205145.jpgフランソワ・バイルーは、「ジャーナリストの表現の自由と客観性を擁護する」として、アラン・デュアメルの停職処分を批判。「アラン・デュアメルが他の候補者の名を挙げていたら、それに対する反応は少なかったのではないか」という皮肉も。
また、デュアメル氏の発言はパリ政治学院の生徒に向けた限られた場におけるものであったし、個人的な意見を述べただけ、と擁護。ジャーナリストといえど一人の市民。その人の意見があると期待するのが普通の見方ではないか、との考え。しかも、その発言のあった昨年11月、バイルー氏はまだ大統領選候補者として公式に名乗りをあげていなかった時期。「アラン・デュアメルは(2005年5月に行われた)ヨーロッパ(憲法に関する)国民投票について批判を表明しようとしていた」のであり、バイルー氏に対する「批判をやわらげるために」「『(フランソワ・バイルーに)好感をもっている、彼に投票するつもりだ』と言ったのだ」と解説。また、フランソワ・バイルーは、インタビューの相手に対して「媚びを売るなどこれっぽっちもなかった」「誠実なジャーナリスト」と、デュアメル氏を評価。

ところで、問題を巻き起こした映像は、どうやら公式な撮影ではなく、その場に参加した誰かが個人的に撮ったものらしい。当のアラン・デュアメルも、撮影されていたとは全く知らなかったと言っています。フランソワ・バイルーが党首を務めるUDFの党員が、有名な政治専門ジャーナリストの支持を得たことを誇りに思って、この映像をインターネット上に公開した、ということのようです。ネットにのせたUDF党員たちは、まさかこんな事態に発展するとは思っていなかったでしょう。

アラン・デュアメル本人は、「学生達の前でああいうことを言うべきでなかった」と後悔しているようです。しかし「自分の頭の中では、ヨーロッパのことに関しては彼に投票したいという意味だった」と弁明。一言でいうと「あの発言をして、それに対して代償を支払う。それは法外な値段についた。」
また、デュアメル氏は「個人的な発言が公的な場に持ち込まれた」ことにショックを受けたとし、インターネットが「自由をもたらすもの」であると同時に「途方もないショック効果」を生む為「全体主義的」であると感じたそうです。

参照:
Yahoo Franceより
「Alain Duhamel prive d'antenne à France Televisions pour son soutien à Bayrou」(AFP)

Le Mondeより




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