アンドレ・グリュックスマンがサルコジを支持
旧「新」哲学者、アンドレ・グリュックスマンが、ニコラ・サルコジ支持を表明。

ざっと読んだけど、あまり説得力を感じませんでした。
リベラシオンにちょっと書いてあったので気がついたのですが、たしかにニコラ・サルコジの国際関係について、チェチェンの話が出てくるけどイラクの話には触れてないな。
何よりも、社会党に失望したからって、なんでサルコジ?他にも候補者、いるんですけど?

で、セゴレンヌ・ロワイヤルには納得いかない、かといってニコラ・サルコジはダメ…という中道派が、フランソワ・ベイルーに流れているようです。実際、今月の世論調査で、彼に投票するという人の率が急上昇。
俳優のピエール・アルディティも、長年社会党を支持してきたのに、今回はUDFを支持すると述べているらしい。
ル・モンドにも「セゴとサルコの間で…ベイルーを選ぶ」という有権者の声を集めた記事が。
正直言って、この気持ち、わかります…。フランソワ・ベイルーって現実的だし。
サルコジのように「tout est possible(すべて可能)」と宣伝するような奴は信用ならん。
【2007/01/31】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「ヌー・ケ・カセ・サ」
20070130023852.jpg先週、アンティル諸島を訪問したセゴレンヌ・ロワイヤルは、クレオール語で「Moin se en fanm doubout !」と演説。フランス語だと「Je suis une femme debout ! 」、「私は不倒の女!」とでも訳しましょうか。

不倒の女性といえば、ナポレオンによる奴隷制度の再建に抵抗し、出産翌日に死刑に処された女性、「ムラトレス・ソリテュード」(ムラート、ムラトレスは黒人と白人の混血児のこと)を追悼。また、グアドループで初の女性議員であり初の女性弁護士であったジェルティ・アルシメドの像に献花した後、演説中で彼女のことに触れました。フランス語版ウィキペディアによるとジェルティ・アルシメドは1909年4月26日生まれ、1980年4月15日死去。フランス共産党員でありフェミニズム運動の活動家で、グアドループのフランス女性連盟を立ち上げた人だそうです。セゴレンヌ・ロワイヤルは「熱心な闘士で同時に深く人間的であったジェルティ・アルシメドは、自分の最大の喜びと政治に関与する意義は、市民の幸福を生むことであると述べていました」とオマージュを捧げ、「私の最大の敵はつまらないみすぼらしさだ、それに敵対するとき本当に肉体的苦痛を感じる」という彼女の言葉を引用。そして参加型討論を推進しているセゴレンヌ・ロワイヤルは「政治的討論のつまらないみずぼらしさを免れるために助けてください」「あなた方が必要なのです」と訴えました。

20070130023435.jpgグアドループは左派にとって大きな可能性が眠っているところ。というのは、グアドループの票はほとんどが左派に入りますが、投票率が非常に低く、2002年の大統領選では35%を下回ったそうです。UMPからは「セゴレンヌ・ロワイヤルはアンティル諸島へ票を釣りに行った」と言われていますが、事実、この地域の票が獲得できればかなりポイントが上がるでしょう。

ところで、先日ちょっとふれましたが、エメ・セゼール御大がセゴレンヌ・ロワイヤルを支持。これはアンティル諸島の有権者に対してかなり強い影響を与えると思われます。
また、セゴレンヌ・ロワイヤルは幼少時代にマルティニークで3年間ほど暮らした経験があり、アンティル諸島で彼女に好感を持つ人が多そう。

さて、前述の言葉以外にもクレオール語を披露したセゴレンヌ・ロワイヤル。「Nou ke casse ca !」と述べ、これが本土の人々をギョッとさせました。というのも、これが「Nous allons tout casser」とフランス語に訳されたため。これは日本語だと「すべて壊そう」という意味になります。
そこで早速、敵陣UMPから「セゴレンヌ・ロワイヤルは共和国を含めてすべてを壊そうとしている」と批判の声があがりました。

クレオール語とフランス語は、音だけ聞いていれば大体通じるのではないかと思うくらい似ています。だから、「ヌー・ケ・カセ・サ」と言われたら、「ヌー・ザロン・カセ・サ」と同じ意味にとってしまうのは無理もないかなと思います。
実際、メディアのほとんどが、クレオール語の「casse」(eにアクサンテギュ)をフランス語の「casser(破壊する)」と訳して伝えています。

ところが、この単語の意味はクレオール語とフランス語で微妙に違うらしい。
日曜(29日)、社会党所属のグアドループ議員、ヴィクトラン・リュレルがフランス時事通信に電話で述べたところによると、「『Nou ke casse ca』とは『Nous allons changer ca(それを変えよう)』という意味」だそうです。また、この表現が使われたよく知られたクレオールの歌があり、ロワイヤル候補との集会の後でこの歌が流れたと伝えています。そして、リュレル氏は声明文にて「UMPはアンティル・ギアナ県のことを何も知らない」、「クレオール語の『カセ・サ』は『物事を変えよう』という意味なのに『共和国を壊す』という意味だと信じさせるとは、無知とひどい無教養の証」と非難。更に「この5年間、海外県を放棄し、言葉の一義的意味ですべてを壊し(qui a tout casse au sens premier du terme) すべてに損失を与え、公共住宅に経済援助をせず、海外県における6億ユーロの予算を失わせ、つまり、恥ずべき第三世界財政援助無用論と狡猾な厄介払いを実践してきたUMPが、今日、セゴレンヌ・ロワイヤルを非難するとは言語道断」と容赦ない。

グアドループに長年滞在しているフランス時事通信社の記者によると、クレオール語の「ヌー・ケ・カセ・サ」は究極のところで「nous allons entrer en rupture(断絶しよう)」とも受け取れる、とのこと。えぇっと…「rupture(断絶)」は、最近サルコジ氏が自分の政治宣伝文句に使っている言葉なんですが……結局、二人の方針はそれほど違わないってことなのかしら。

参照:
Yahoo Franceより

「"Nou ke casse ca": un depute PS de Guadeloupe denonce une traduction inexacte」 (AFP)
Le Mondeより
↑このル・モンド記事内のクレオール語からの訳は「On va tout casser !」ではなく、ちゃんと「On va tout changer !」になっているのですが、更新時間をみると、後から直したのでは?という気がしますが…どうだろう。
【2007/01/30】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
情報機関を巻き込む選挙運動?
先日ご紹介しました、セゴレンヌ・ロワイヤルがジェラール・ダアンに騙された件については、社会党の選挙運動委員会の方から「UMPが仕組んだことだ」と敵方を非難するコメントが出ています。先日分エントリーに追記で書きましたが、ジェラール・ダアンはUMP党集会の司会などを数回請け負っており、ニコラ・サルコジに近い人物という認識があるようです(但し、本人はUMP党に加入していないと主張)。アンティル諸島訪問中のセゴレンヌ・ロワイヤルは、本土から連絡を受けて「最初から仕組まれていたみたい」と歯軋りしたとかしないとか。
ところで、ジェラール・ダアンの行為は4500ユーロの罰金に値するそうです。というのも、本人の承諾なしにプライベートな会話を公表したので(しかも「秘密にして」と言っているし)、プライバシーの侵害に当ります。但し、セゴレンヌ・ロワイヤルから訴えられれば、の話ですが。実際は、こうしたケースが起訴されることはほとんどないそうです。

さて、マルティニークで「セゴレンヌ、大統領!」と歓迎の声で迎えられたセゴレンヌ・ロワイヤル。内相としての訪問を激しく拒否されたニコラ・サルコジと対照的。ニコラ・サルコジを強烈に批判したエメ・セゼールですが、セゴレンヌ・ロワイヤルを支持すると明言。
実は29年前、国立行政学院の研修としてかの地を訪問し、エメ・セゼールとの面会を申請したセゴレンヌ・ロワイヤルですが、その当時は希望が叶わず、県知事から面会を「禁じられた」とのこと(理由は、本土の政治関係者と海外県の間に不都合があったということだったと思うけれど、読んだ記事が確認できないので自信なし)。マルティニーク住民を前にした演説の中でこの件にふれ、「この申請は総合情報局の私の資料に記載されているはずです」とコメント。

これは、先週水曜日、週刊紙「カナール・アンシェネ」が暴露した記事に関連しています。
24日、「カナール・アンシェネ」は、ニコラ・サルコジが総合情報局を使ってセゴレンヌ・ロワイヤルの近親者を調査している、と報じました。
070125184339.7xs8ew9m0_bruno-rebelle-le-24-janvier-2007---domeratb.jpg身辺調査されたといわれているのは、ロワイヤル候補の選挙運動委員の環境顧問で、環境保護団体グリーンピースの元責任者のブリューノ・ルベル。
このニュースが伝わると、社会党はすぐにサルコジ内相を糾弾。しかしニコラ・サルコジは「全くもって滑稽。イライラせず、落ち着くべきだ」と返答、サルコジ陣営はカナール・アンシェネの報道を否定しています。
実際、情報総合局は、ブリューノ・ルベルの資料が存在していることを認めています。経歴に関わる基本的な情報が記載されており、2007年1月に更新されているとのこと。しかし、更新は自動的に行われ、上からの指示はない、と主張しています。また、ルベル氏に関する資料が作成されていることについて、「総合情報局が環境関係の反体制的活動に携わる人物に注意を向けるのは当たり前のこと、たとえそれが暴力的な活動でなくても」と述べています。
しかし、ルベル氏は納得しておらず、木曜日(25日)、「プライバシーの侵害」で起訴。また、週明けの報道では、カナル・プリュスにて「グリーンピース責任者の任期の間、総合情報局とは関係があったが、どちらかといえば明瞭だった」、「3年の後(…)、私が政治運動に加入した頃になって、過去を漁りにくる、それも明らかにヘマを見つけようとしにくるなど、言語道断なことだと思う」と述べ、総合情報局を非難しています。

更に金曜(26日)には、日刊紙「ル・パリジャン」にて、セゴレンヌ・ロワイヤルの弟、アントワン・ロワイヤルが、総合情報局が調査に来たことを明らかにしました。
アントワン・ロワイヤルによれば「総合情報局の職員から電話を受け、アポイントがとれるかと聞かれました。その人は『あなたに関する資料にずいぶん空白があるので、情報を得るために訪問するよう上から言われたのです』と言っていました」とのこと。その職員との面会は問題なく行われ、彼はそのとき兄弟姉妹のことには一切触れなかったそうです。姉ばかりでなく兄に関しても言及しなかった、というのは、アントワン・ロワイヤルは兄ジェラールが「レインボー・ウォリアー事件」に関与したと発言したことがあり、一時ニュースでも取り上げられていました(そうだ、この真相もどうなったのだろう…)。
また、彼は、職員が「上から指示された」と言っていたことから、ニコラ・サルコジが絡んでいるとにらんでいます。彼によれば、政治家やその近親者の身辺調査をするのが「サルコジのやり方」。「姉を揺するため」に自分の調査が利用されているとみなし、「誹謗中傷の選挙運動だ」としています。

これらの報道を受け、セゴレンヌ・ロワイヤルはマルティニークにて、自分は「一人の候補者のために働く徒党のシステム」を放っておかないと表明し、暗にニコラ・サルコジを批判。

というわけで、先週は、内相という役職から自分の選挙運動のために総合情報局を利用したという非難と、いたずら電話で「ヘマ」を露呈したという非難のやりあいでした。戦争になってきたな〜という感じ。

参照:
Yahoo Franceより

「Bruno Rebelle depose plainte sur l'enquete des RG le visant」(AP)
「PS: les RG reconnaissent l'existence d'une fiche sur Bruno Rebelle」(AFP)
「Bruno Rebelle maintient ses accusations contre les RG」(Reuters)
Le Mondeより


【2007/01/29】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
キャンデロロ語録(2007年ヨーロッパ選手権編)
22日から今日まで、ポーランドのワルシャワにてフィギュアスケートのヨーロッパ選手権が行われていました。

TV中継はあったようですが、ケーブルTV局での放送がほとんどだったようで、うちでは見られませんでした。
delobel-shoenfelder.jpgただ、週末は国営放送フランス2でも放送していて、金曜夜のアイスダンスの最終日(フリー演技)だけ見物。フランスのデロベル・ショーンフェルダー組が前日まで首位にたっており、後から追っている強敵ロシアペア、ドブニナ・シャバリン組に抜かれずに優勝できるか?というハラハラドキドキの緊張中継でした。

実況中継は、おなじみ、ネルソン・モンフォールとアニック・デュモン、そしてフィリップ・キャンデロロ。
いやあ〜、ほんといいキャラ出してますよ、このトリオは。

キャンデロロの相変わらずのコメントに、思わず吹き出すことしばしば。手を支えに使わないリフトを見て「あっ、これは、自分のうちでも試してみると面白いでしょう、素敵な奥さんと」とか。一瞬、ぽかーんと口を開け放してしまった。

でも、職場で話していたら、同僚二人は「キャンデロロは控え目になったみたい」「キャンデロロが大人しくなってちょっとつまらなかった」という意見。やっぱり昨年のトリノ五輪で荒川選手に対するコメントが侮辱的だという抗議があったりして問題になったせい?
そう言われてみると、今回は、キャンデロロのコメントよりも、アニック・デュモンの突っ込みが面白かったかも。

annaeluca01g.jpgイタリアのカッペリーニ・ラノッテ組の演技の途中、アンナ・カッペリーニの衣装がほつれたらしく、それに気づいたキャンデロロが「紐が腿に垂れてますね、これはくすぐったいですよ」とコメント。「集中力が乱されて演技に影響する」ということを言いたかったらしいのだけど、なにせキャンデロロ。アニック・デュモンがすぐさま「彼は女の子のスカートの専門家。よく見てるわね」と突っ込み。
それから、ネルソンがロシアペアにインタビューしに行き、「英語はダメ、フランス語ならちょっとだけ」とキュートに笑って断るオクサナ・ドムニナとやりとりしている間、「あぁ、ネルソン、あんまりそこにくっついてちゃダメだよ」と羨ましそうなキャンデロロ。そのすぐ後、「でも僕もここでいい思いをしてるよー、アニックがいるからね」とフォローを入れたものの、アニックに「あらまあ、あなたもずいぶん進歩したわね」とまたも突っ込まれ…。

skates.jpg結果のほうは、フリーだけの点数ではドブニナ・シャバリン組が100.39という高得点をマークして1位、デロベル・ショーンフェルダー組は99.19で2位。しかし、総合点でフランスペアが199.47を獲得、199.16だったロシアペアから僅差で逃げ切り、見事初優勝。世界チャンピオンのブルガリアペア、デンコワ・スタヴィスキー組は3位。

このフランスペアは、トリノ五輪で4位に終わり、とっても悔しそうでした。昨年のヨーロッパ選手権でも4位だったとか。「呪われた4位」からの脱出、と解説者たちも大喜び。

見ていないのですが、男子シングルもフランス人のブライアン・ジュベールが優勝したそうだし、フランスもなかなかフィギュアスケートが強いですね。

続きを読む
【2007/01/28】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
セゴレンヌ・ロワイヤル、物真似芸人に騙される
今週月曜日(22日)、訪仏したケベック党のアンドレ・ボアクレア党首と会談したセゴレンヌ・ロワイヤルが、ケベック独立への賛同をにおわせる発言をし、カナダから批判を浴びました。

セゴレンヌ・ロワイヤルはボアクレア氏との会談後、記者にケベックとの「親近感」は何かと問われて「それは私たちに共通の価値、つまりケベックの主権と自由です」と返答。
ところで、彼女はケベックに一度も足を踏み入れたことがないらしいのですが…。

独立派のボアクレア氏は、この発言はフランス人がケベック独立派のメッセージを「ちゃんと把握した」ことの証だと思う、と述べています。
しかし、カナダの首相、ステファン・ハーパーは、内政干渉として非難。「経験が教えてくれていますが、外国の指導者が他国の民主主義的事柄に干渉するのは全く不適切」とのこと。

この一件は、マスコミ上にあまり長く残らなかったような印象があります…が、今日また再燃。
水曜日(24日)の夜、ロワイヤル女史はケベック州首相のジャン・シャレから電話を受け、会談したと発表しました。ところが、実はこの電話の主は偽者だったことがわかりました。仕掛けたのは、物真似芸人のジェラール・ダアン。

070126160604.4nv4qozv1_l-humoriste-gerald-dahan-s-exprime--le-01-septembrb.jpgラジオ局RTLでジェラール・ダアン本人が明かしたところによると、彼はシャレ氏の本物の声を知らず、ただケベック訛りを習得しただけとのこと。そして、電話での会話の抜粋を放送。その中で、偽ケベック州首相がロワイヤル女史の発言が引き起こしたカナダ側の批判について「我々が『コルシカは独立するべきだ』と言ったようなもの」と話すと、「しかもフランス人はそれに反対ではないようですよ」とセゴレンヌ・ロワイヤルが笑いながら答えていたそうです。「このことは口外しないでくださいね。またもめごとになりますから、フランスではこうした発言が。秘密ね」と言った後に、また笑い声。

今のところ、アンティル諸島を訪問しているロワイヤル女史の陣営からの反応は出ていないようです。
が、敵陣にとっては打撃を与える良い機会。ニコラ・サルコジは、コルシカは「冗談のネタではない」とし、セゴレンヌ・ロワイヤルの発言について「無知か無能」と非難。

ジェラール・ダアンにひっかかったのはセゴレンヌ・ロワイヤルが初めてではありません。2005年9月に、シラク大統領の物真似でフランス代表サッカー・チームに電話をかけ、ドメニク監督とジネジン・ジダンを騙しています。このときは、偽シラク大統領が試合前の国家斉唱で胸に手をあててくれと頼み、まんまとひっかかったチーム全員がその通りにしたということがありました。

それにしても、セゴレンヌ・ロワイヤルはニコラ・サルコジに負けず劣らず危うい発言をする人だなあ…。

参照:
Yahoo Franceより

「Segolene Royal dit avoir des affinites avec "la souverainete" du Quebec」(AP)
「L'imitateur Gerald Dahan affirme avoir piege Segolene Royal sur le Québec et la Corse」(AFP)
続きを読む
【2007/01/26】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ニコラ・ユロ立候補断念、ジョゼ・ボヴェの立候補は未だ不明
bove.jpg一度立候補を取り下げたジョゼ・ボヴェですが、反自由経済主義グループの統一候補が立てられなかったことから、再び彼を推す動きがあります。
1月6日、「ジョゼ・ボヴェは左派の解決的候補者になれるし、なるべきだ!」という署名運動が始まりました。

反自由経済主義グループ統一候補を望んでいた哲学者のミッシェル・オンフレイは、翌日7日に早速署名。彼は、統一候補選出選挙が失敗に終わった後、ル・モンドのインタビューで「白紙投票するかセゴレンヌ・ロワイヤルに投票するしかない」と述べていました。200px-MichelOnfray2005.jpgこのインタビュー、私はタイトルしか見ていなかったので、どういう内容だったのか詳しくわかりませんが、フランス語版ウィキペディアの「Michel Onfray」の項目によると、左派の左が統一候補をたてられなかったのは壊滅的状況、共産党とLCRのエゴと参謀本部の問題があると見ており、統一候補の欠如は有益票を目してセゴレンヌ・ロワイヤルへの投票数増加を招くことになるだろうと述べていたようです。また、マリー-ジョルジュ・ビュッフェとオリヴィエ・ブザンスノ、アルレット・ラグィエへの投票はしないと明言。これら候補者のイデオロギーは常軌を逸した隠れマルクス主義であるから、とのこと。

また、色々と世間を騒がせることの多いコメディアン、デュードネが、ジョゼ・ボヴェ支持を表明、この署名運動に加わろうとして拒否されました。デュードネは昨年11月に極右FNの集会に顔を出したことが報じられています。本人は、特にFNへの政治的連帯感は持っておらず、ただ他の党集会を見学するのと同じように行ってみただけ、と釈明していますが。

この署名運動は、9日間で15000名集まり、1月15日にはジョゼ・ボヴェ本人が再度やる気をみせ、オリヴィエ・ブザンスノとマリー-ジョルジュ・ビュッフェ両者と話し合いたいと述べました。20日には25000の署名が集まったことに「最初に驚いているのは私」というジョゼ・ボヴェは、ラジオ局フランス・アンフォで「共同的飛躍を創造するための推進力」の準備が整いつつあると述べています。また、彼はこの週末(20日、21日)に行われた反自由経済主義集会に参加し、立候補を望む多くの人に迎えられたとのこと。ただし、もうしばらく状況を見て、最終的な決断は2月1日に発表するそうです。

とはいえ、他の極左候補者が立候補を取り下げるとは思えません。それではジョゼ・ボヴェが「追加候補者」になってしまうような気がするのですが…。どうなることやら。

候補者の立ち位置を「右」と「左」を両極にした一つの平面定規で見るなら、ジョゼ・ボヴェとあまり遠くなさそうな環境保護派のニコラ・ユロ。彼は民放TV局TF1で自然を紹介する番組に出演しており、知名度も人気も高く、立候補を期待する声も多くありました。ニコラ・ユロは自ら作成した環境保護協定書を提出し、真剣にそれに取り組んでくれそうかどうか候補者たちの反応を見て、満足いかなければ立候補する、と述べていました。セゴレンヌ・ロワイヤル、ニコラ・サルコジ、フランソワ・ベイルーらがその協定書に署名。極左と極右は同意していません。
ジョゼ・ボヴェにとってはライバルと言えそうなニコラ・ユロですが、前者は「地球汚染の最大の責任者である多国籍企業の論理を問題にすることに身を投じなかった」環境保護派のテレビ・レポーターが「そこまでやれるかどうか」疑問だと述べています。ジョゼ・ボヴェにとって「彼〔ニコラ・ユロ〕の行動方針といえば、人々に、水を流すのをちょっと減らして、車に植物性燃料を入れて、などと言うこと」とのこと。ラディカルさで一線を画しているのは確かですな。

070122123758.3vo5ukam0_nicolat-hulot-lors-de-sa-conference-de-presse-le-2b.jpgそのニコラ・ユロが、昨日(22日)、立候補を断念したと発表。彼は前々からこの日に立候補について発表をすると予告していたものの、ほんの48時間前まで何も決断していなかったそうです。そして断念した三つの理由を挙げています。一つ目は、協定書に署名してくれた他の候補者達を信頼するということ。二つ目は、環境保護活動をしている人々に対する配慮。環境保護のために働きかけている人たちを選挙に巻き込んでしまうことと、得票数が少なければ彼らの活動が単なる数字に還元されてしまうことを考えたそうです。三つ目は、自らが立候補せず、すべての候補者から距離を置くことで、協定書が力を発揮するということ。そのため、どの候補者も支持しないと宣言。
環境保護派といえば緑の党。ニコラ・ユロの後援を得られないことになったわけですが、それでも彼の決断を評価。

左側にあまり沢山立候補者が出ると、2002年の二の舞になってしまいそうで怖いです。決選投票がサルコジ対ル・ペンってことになりかねないですからね…。そうなると、ミッシェル・オンフレイの言うように、一次選からロワイヤルに投票することを考える人が多そうな気がします。

参照:
Yahoo Franceより

「Presidentielle: "j'annoncerai ma candidature le 1er fevrier", declare Jose Bove」(AP)
「Jose Bove en route "tranquillement" vers la presidentielle」(AFP)
「Hulot n'est pas candidat à la presidentielle et ne soutient personne」(AFP)
Nouvel Observateurより
「Jose Bove "ne veut pas" du soutien de Dieudonne」


【2007/01/23】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ピエール神父逝去
例年にない暖かさが続いた一月、再び気温が下がってきた今朝方、ピエール神父逝去の一報が。今朝(1月22日)午前5時25分、入院先のヴァル・ド・グラースで亡くなられました。94歳でした。

20070122231130.jpg一週間ほど前だったと記憶していますが、ヴァル・ド・グラースに入院したというニュースを聞き、よもやと心配したものの、エマウス代表者によれば例年の健康診断とのことで、まだまだお元気なのだろうと思っていました。実は数ヶ月前から体調が芳しくなかったらしいです。

ピエール神父は、フランス人で彼を知らない人はいないだろうと思うくらい有名であり、主に尊敬の念をもって語られる人物。特に「エマウス」という生活支援団体の創設者として知られています。
実際、フランス人に最も好まれている人物として1988年から2003年までの17年間、最上位に名があがっていました。その後、自身からの申し出により、ノミネートされなくなりましたが。

今夜、フランスのTVニュースはピエール神父の訃報を大きく報じました。国営放送フランス2は、夜の番組予定を大幅変更して、ピエール神父の活動を描いたドラマ(ランベール・ウィルソンがピエール神父役!)を放映、深夜の討論番組もピエール神父がテーマ。フランス人にとってピエール神父の存在がいかに大きかったかを改めて感じました。

070122121508.bfiu9mb40_l-abbe-pierre-entoure-de-volontaires-le-3-fevrier-b.jpg彼の名がフランス全土に知られるきっかけとなったのは、厳しい寒さとなった1954年の冬、ラジオで連帯と支援を呼びかけたこと。その日の深夜3時、アパートから追われた60歳代の女性が、パリの真ん中、セバストポール大通りの路上で凍死したのでした。ピエール神父は「友よ、助けてください!」と呼びかけ、生活に困っている人々がいる現状を訴えました。その直後、毛布や食糧、寄付金が次々に届いたそうです。また、彼の運動は、冬の間はアパートから住人を退去させることを禁じる法律へとつながりました。

ピエール神父は、それ以前、1949年にエマウスを創設。更に溯って、戦時中は、ナチス抵抗運動に身を投じ、ユダヤ人逃亡の手助けをしていました。その当時に使った仲間内の通称が「ピエール神父」(本名はアンリ・グルーエス)で、これがそのまま彼の呼び名になりました。

エマウスは現在でも全国各地で活動しており、ボランティアで働く人の数もかなりの数にのぼります。折りしも「ドン・キホーテの子供たち」の活動が注目を集め、住宅に関する新たな権利への討論が再燃していたところ。ピエール神父が50年以上も闘ってきた貧困は、まだまだフランス社会に広く存在しています。

070122175122.vxhdgwc20_portraits-de-l-abbe-pierre-le-22-janvier-2007-devab.jpg水曜日以降、ピエール神父が亡くなったヴァル・ド・グラースにてご遺体を納めた棺を弔問を希望する人々に公開(10時から22時まで)。木曜夜、パリのベルシー体育館で追悼集会が予定されています。また、金曜日にはパリのノートル・ダム寺院にて追悼ミサが行われます。週末に、セーヌ・マリティム県のエストヴィルに埋葬されることになっています。その墓地は、エマウスの人たちの為の区画があり、ピエール神父のかつての友人たちが永眠しているところ。
生前、ピエール神父は「死とは、影からの脱出である。私はそれを望んでいる。生涯を通じて、私は死ぬことを望んでいた」と述べていたそうです。
自身の信仰を保ち、闘いつづけてきた神父。どうぞ安らかにお眠りください。

参照:
ピエール神父についてはフランス語版ウィキペディアが詳しい。
また、今回、ピエール神父の活動道程をかいつまんでまとめたAP通信の記事「L'abbe Pierre: une vie de combats」(フランス語)が読みやすくわかりやすい。
ル・モンドもピエール神父の生涯大きく扱っています。

葬儀等の情報についてはこちら↓を参照しました。

続きを読む
【2007/01/22】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(3) | コメント(6) | page top↑
「型紙とジャポニズム」展
katagami-ten.jpg昨日で終わってしまった「型紙とジャポニズム」展。
例によってギリギリに駆け込み閲覧(10月からやってたのにね)。先日、「ノクチューン」開館時間延長の木曜日、仕事の後に行ってきました。
そして例によって展覧会を終わってからのご紹介…(あいすみません)。

最初、「型紙」と聞いたときには、着物を作るときの型紙?と思いましたが、着物などに使う布を染めるときの模様の型なのですね。染めの型って、紙で出来ているとは知りませんでした。

今まで、着物や風呂敷で何気なく目にしていた和風柄ですが、こうして型紙をじっくり見ると、その細かさに驚かされます。katagami.jpg上下左右の対称性、幾何学性は、デザインとしてかなり高度なのでは。しかし同時に、計算されたその緻密さが神経症的に感じられました。そういえば精神科医の中井久夫が、ベトナムにおける強迫的なまでの幾何学性(例えば、ベトナム戦争において民兵が戦車が通れないように刻み込んだ道路破壊や、露天商の物の並ベ方に見られる)について指摘していたなあ、などと思い出しました。

展覧会入り口前に、型紙を使って染められた柄入りの着物とエミール・ガレの花器が並んで置いてあり、すでに19世紀末から20世紀初めにかけて西欧に与えたジャポニズムの影響が想起させられていたこともあるだろうけれど、一つの型紙に描かれた流水の模様を見て「これってマッキントッシュ(アップル社コンピューターじゃないですよ)」と思いました。
その後、第二展示コーナーに行くと、型紙に見られる和柄が西洋美術に与えた影響の比較展示がなされていて、なるほどーと感心。ほんの一時ではあるけれど、アール・ヌーボーについて勉強したことがある私にとっては馴染みのある特徴を兼ね備えた作品群。フランスの印象派画家もそうだし、19世紀末以降、特に1867年と1900年にパリで開かれた万国博覧会を機にフランス美術がジャポニズムの影響を受けたことは知っていました。しかし、比較展示によってこれだけ如実に見せつけらると衝撃的。

展示コーナーは、ウィーン、ドイツ、イギリス、フランスといった、各国の美術と型紙の対比になっていたのですが、「アール・ヌーボー」という一つの運動としてまとめられてしまいがちな美術様式が、各国でやっぱり違うなということを感じました。ウィーン、ドイツには幾何学性と繊細さ、イギリスには自然(植物)というモティーフ、フランスには優美さが、それぞれ日本美術から取り入れられたような気がしました。勿論、作家による違いはありますが。うーん、でも、これって各国文化に対する固定観念のせいもあるかな?

アール・ヌーボー大好きなのって、はっきり気づいていなかったけど、やっぱりそこに日本的なものがあったからなのかなー。
それに、アール・ヌーボーに惹かれた当時、感じやすいお年頃だった私は神経症的なものが好きだったのかも。特に好きだったのは、「サロメ」の挿絵画家ビアズレーやクリムトだし…。エクトール・ギマールやエミール・ガレも、前から好きだったけど、今だったらどちらかというとそっちかな。
でも相変わらずルネ・ラリックは好きになれない。エログロな感じが。

会場を出て、地階で上映されていた型紙の作り方を数分間ほど立ち見。「きり彫り」という技術を見ましたが、本当に細かい。気が遠くなりそう。やっぱりちょっと神経症的だよね、と思いました。
【2007/01/21】 | beaux arts 〜美術〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ブリューノ・ガッシォのインタビュー
先日、ブリューノ・ガッシォがギニョールのシナリオライターから降板するというニュースにふれましたが、その後、ル・モンドに彼のインタビューが載っていたので、リンク先だけ貼っておきます。

【2007/01/19】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ブリューノ・ガッシォが「ギニョール」から降板
有料放送テレビ局カナル・プリュスで人気の風刺人形劇「レ・ギニョール・ド・ランフォ(les Guignols de l'info)」(略して「ギニョール」)のシナリオ作家、ブリューノ・ガッシォが、大統領選後の6月にこの番組の担当を降りると、日刊紙ヴァール・マタンに発表。

guignols.jpg「ギニョール」は、民放テレビ局TF1の20時ニュースを模した作り。人気キャスター、パトリック・ポワヴル・ダルヴォールの人形がニュースを伝え、彼の背後にある画面のようなステージに、主要人物の人形が出てきて、その内容のパロディが繰り広げられるというもの。繰り返し登場する人物は大体決まっていて、その時期の大統領や首相、各大臣、各政党のリーダーなどの政治家、または注目されるスポーツ選手や歌手など。

この番組が世間における政治家のイメージに与える影響はバカにできません。1995年、シラク大統領が当選したときには、リンゴを手に国民に愛想を振り撒く姿を風刺、逆に親しみやすいイメージを流布し、これがかなり選挙に影響した、という意見を聞いたことがあります。

ギニョールはかなり笑わせてくれますが、時には「ちょっとやりすぎなのでは…」と思うことも。節度あるモラルの持ち主である友人は「時々見ていて気分が悪くなる」と言っていました。たしかにね。
最近、久々にこの番組の総集編(「best of」)を見たら、ニコラ・サルコジのからかわれどころは背の低さでした。身体的特徴はどうなのかなぁ…と思います。
しかし、この番組を非難する政治家は殆んどいません。オープンな精神で寛容さを見せるのがよしとされているかららしい。

さて、ブリューノ・ガッシォについては仏語版ウィキペディアにも項目があります。
bruno.jpgそれによると、1992年にカナル・プリュスに入社以来、「レ・ギニョール・ド・ランフォ」のシナリオ制作に携わっています。また、1996年からしばらくの間、ジョゼ・ガルシアと組んでお笑い番組を担当。2002年に、ユニヴァーサル・グループ倒産のとばっちりを受けたカナル・プリュスの社長交代劇では、社員代表として抗議運動を展開。以来、カナル・プリュスの新幹部にとっては要注意人物に。しかし、「フィクション・フランセーズ」部門の共同ディレクターとなり、会社内での地位を確立。

ところで、2002年のカナル・プリュス社長交代劇の際、6月から12月までの半年の間、ブリューノ・ガッシォの行動が秘密裡に監視されていたことが、昨年4月に発売されたある本の中で暴露されています。この本は、フランス対外治安総局(DGSE)の元諜報員、ピエール・マルティネによって書かれた「DGSE:service action, Un agent sort de l'ombre(影から出てきたエージェント)」。著者は、カナル・プリュスの社長が交代してすぐに、新幹部への反抗運動を牽引する者としてブリューノ・ガッシォの名があがった、と綴っています。そして幹部の一人ジル・カエランに指示されたピエール・マルティネは、ブリューノ・ガッシォの行動をこっそりと偵察。ガッシォ氏のEメールは盗み見され、電話は盗聴されていた、とのこと。更に、ジル・カエランはブリューノ・ガッシォのスクーターの中にドラッグを隠し入れる計画や、売春婦を使って告訴させることなどを考えていたとか。結局、それらはうまくいかず、ピエール・マルティネはカナル・プリュスを離れたそうです。
おそろしや、大企業の幹部…。
この本の出版後、ブリューノ・ガッシォは「個人のプライバシーの侵害」で起訴。
その後、この件はどうなったのかわかりませんが…ブリューノ・ガッシォは1月24日に出廷予定。昨年11月、女性と一緒にいるところを写真にとられ、ジャーナリストを殴って怪我を負わせた疑い。

h_4_ill_855002_chirac-guignol.jpgそんなこんながありつつも、人気を博し、カナル・プリュスの看板番組であリ続けた「ギニョール」。番組スタート当時からの制作オリジナル・メンバーで、残っているのはブリューノ・ガッシォのみ。彼が抜けることで、カナル・プリュスの一時代の終止符が打たれる、とル・モンド紙は報じています。しかし、ガッシォ氏は「フィクション・フランセーズ」制作の中心人物として局内には残る見込み。
とはいえ、15年近くも制作してきたのだから、多少の名残惜しさもありそうなもの。実際、「ジャック・シラクが出馬して大統領選に勝ったら、私も続けるでしょう」と述べています。もしかして、ギニョール内でジャック・シラクのキャラクターが彼の一番のお気に入りなのかも…(ちょっと頷ける)。

参照:
Le Mondeより



その他
telesatelliteサイト内ニュース

【2007/01/16】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
メディアによる「二大政党化」
大統領選まであと3ヶ月とちょっと。候補になるかどうかまだわからない人などもいて、本格的な選挙キャンペーンは始まっていない感じです。
とはいえ、昨年からセゴレンヌ・ロワイヤルとニコラ・サルコジのどちらが大統領になるか?という世論調査は、すでに見飽きるほど見たし、聞き飽きるほど聞かされました。

070108185152.26o0l5jq0_fran-ois-bayrou-dans-la-station-des-sybelles-en-sab.jpg溯ること昨年の9月2日、中道右派UDF党首フランソワ・ベイルーが、民放TV局TF1はロワイヤル−サルコジ対決を強調しすぎていると批判。今年に入り、1月5日、視聴覚高等評議会(CSA)が、「或るTV局」が「二名の候補者のために極度な二大政党化」と共に大統領選の選挙運動を扱っている、と認めました。
これに対して、1月7日、TF1の情報局長であるロベール・ナミアはジュルナル・ドュ・ディマンシュ紙でTF1の報道方針を説明。「私たちはこの選挙前の時期に決められたCSAの規則を遵守しており、それは平等の規則ではなく公正さの規則」と述べています。更に、ベイルーの「TF1に対する執拗さ」は「政治的戦略」であり、「ベイルーは扇動的だと思う」と批判的な返答。
フランソワ・ベイルーはこれを受け、翌8日の朝、ラジオ局RMCで、ロベール・ナミアの説明は「TF1がどういった点で政治参加しているかを表している」と述べました。そして、多くのマスコミが、ニコラ・サルコジかセゴレンヌ・ロワイヤルかという「前もって作られた選択」にフランス国民を誘導しようとしていると非難。

ベイルー氏に限らず、他の候補者たちからも同非難があがっています。
1月8日、共産党のマリー−ジョルジュ・ビュッフェは「大統領選候補者間の不平等な扱い」に対する抗議文をTF1に送ったようです。環境保護派でCAP21代表候補コリンヌ・ルパージュは、CSAが発言時間に関する新しい規則を作るべきであるとして国務院に提訴。「公正さ」ではなく「平等」を求める、とのこと。(その後、この訴えは11日に棄却されました。)

9日、TF1で20時のニュースを担当している有名キャスター、パトリック・ポワヴル・ダルヴォールは、ラジオ局RTLにて、「大統領になるために一生を築いてきた」男が他の候補者にさっさと追い抜かれていい気はしないだろうし、ベイルーがテレビ局を非難したがる気持ちはわかる、と述べました。「よくあることです。私がこの職業について約30年になりますが(…)毎回こうしたことがあります。とはいえ、今回、〔テレビ局が〕支持していると非難される候補者が一人ではなく二人だというのは新しいですね」というご意見。

しかし、そういう媒体を見ている側にも「おかしい」と思われていることが明らかに。
1月13日のル・パリジャン紙に公表された世論調査によると、フランス人の82%が、大統領選に関する報道の中で「マスコミは他の候補者よりもニコラ・サルコジとセゴレンヌ・ロワイヤルに多く話題を割いている」と答えています。「バランスのとれた扱い」と答えたのは、たった16%。
また、報道に偏向があると答えた人のうち、88%が「おかしい」と感じており、11%が「現在はその二人の候補者がフランス人に好まれているから、おかしいことではない」とみています。

CSAでは、昨年の12月1日からマスメディアで各候補者の報道時間と発言時間の長さを調査しており、12月1日から同月29日までの調査結果が発表されています。これにざっと目を通しただけでも、CSAがすでに注意したフランス2とM6で、ニコラ・サルコジとセゴレンヌ・ロワイヤルに割かれた時間が他の候補者に比べて大幅に長い。例えばフランス2におけるニュース番組の場合、報道された時間は、フランソワ・ベイルー15分39秒(7.6%)、マリー−ジョルジュ・ビュッフェ1分53秒(0.9%)、ジャン−マリー・ル・ペン15分35秒(7.5%)、セゴレンヌ・ロワイヤル1時間16分53秒(37.1%)、ニコラ・サルコジ54分56秒(26.5%)。

CSAの規則によれば、各局は、大統領選出馬となる候補者名が公式に発表される前日(3月20日)までは、立候補宣言した候補者とそう見なされているだけの候補者の間の「公平さ」に気を配らなければならないとされています。3月20日から4月9日までは、公式発表されたすべての候補者の発言時間に公正さが求められます。そして4月9日以降は、すべての候補者とその後援者に対して平等であることが要求されます。

参照:
Yahoo Franceより

「Presidentielle: Bayrou accuse TF1 d'etre "engagee"」(AFP)
「Presidentielle: le Conseil d'Etat rejette la demande de Corinne Lepage sur le temps de parole」(AP)
「Patrick Poivre d'Arvor repond aux critiques de François Bayrou」(AFP)
Le Mondeより


【2007/01/14】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
鍵・その後(解決)
先週、鍵を中に入れたまま南京錠をしめるというウッカリ行為をやってしまい、おまけに冬のこのお天気。どんより気味の週末を過ごしました。

同居人は「道具があれば、U字のところを切るか壊すかして開けられるよ」とあっけらかんとしたもの。でも、うちにその道具がないじゃんよー。

どうしたものか、と、インターネットで手段を検索。やっぱり「南京錠を壊す」か「鍵屋を呼ぶ」かってところですね。

後者の選択は、日本で鍵屋を呼んだことがないからわかりませんが、フランスではとにかく高いと聞いているので不信。近所の鍵屋を調べて一応電話してみたけど、「南京錠の開錠はやってない」とか、「250ユーロ」ってあり得ない値段を言われたりとか。この場合はダメだ、鍵屋は。

それから、ネットで見つけたピッキング講座を参考にしながら、ヘアピンでピッキングの練習をしてみたり。しかし、素人がそう簡単に開けられるはずないですよ、やっぱり。

ネットを見てると、大体が「壊せる」って書いてあるのですが、なにぶん適した道具がない。で、大工仕事系に強い友人に連絡。「そういうのはすぐ壊せる」「道具は持っている」と言っていたけど、病気で動けないらしい。回復待ち。

その後、何人かに話したら、やっぱり「壊す」「金鋸でU字の部分を切る」というのが一般的回答。職場のおじさんには「僕だったら針金を使って開けられるんだけど、それをやると『どういう人か』と疑われるからやらない」と言われました。いや、やれるんならやってくれよ…(本当はできないんちゃうんか、と)。

結局、病気の友人が回復するより先に、近所に住む大学教授(勉強よりも、「医者を教えて」とかこういうことでばっかりお世話になっている気がする…)が、鉄の杭を借してくれて、「これを食い込ませてハンマーで叩け」と助言してくれました。
というわけで、同居人がその鉄の杭でガンガンとU字の根元部分を打ち付けて南京錠を壊し、目出度く開けることができました。
わ〜い、これでやっとワインが飲めるぞ〜、と一安心。

それにしても、生産している側は、盗難防止のために南京錠は進化してるとかって売り文句を書いてるけど、やっぱり簡単に壊れちゃうもんなんだな〜。ま、うちのカーヴなんて、安物ワインと空きダンボールくらいしか置いてないですけど。

とにかく、これからはくれぐれも鍵に注意しようと思います。
【2007/01/13】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
MAMの立候補とUMP内の動向
昨日、国営TVフランス2のインタビューに、党外からの立候補の可能性を仄めかしていたミッシェル・アリオ-マリーが出演。立候補はせず、ニコラ・サルコジを後援すると発表しました。

2082630296.jpgもし彼女が立候補したら、票が割れてUMPが大統領の座から遠のくかもしれないとして、UMP議員たちは心配していたところ。
実際、極右FNの党首ジャン-マリー・ル・ペンは、UMPから二人の候補者が出て票割れし、2002年と同じく自分が二次選に進出するだろうという予想を立てていました。ただ前回の大統領選と違うところは、セゴレンヌ・ロワイヤルと対決した自分が二次選で勝って、晴れて大統領になるということ。さて、その予想は当たるのやら…。

明日の日曜(14日)、UMPの総会があり、そこで党代表候補者が公式に明確化される予定。この総会を前に、MAMが立候補せずサルコジを後援すると発表したことはUMP内サルコジ派にとって「朗報」と伝えられました。

こうなると忠実シラク派の立場が段々苦しくなってきたような…。
先の日曜(7日)、ケーブルTVカナル・プリュスのインタビューに出演したドミニク・ド・ヴィルパン首相は、14日の党集会前昼食ミーティングには出席するが、サルコジ氏を代表候補と認める投票には参加しないと宣言。理由は、現大統領の意向がはっきりしていないので、首相として投票に参加することができない、とのこと。「シラク大統領に再出馬してもらいたいと思っていますか?」との質問に、「彼の周囲と彼自身にとって良いと思われる選択をすることを願う」と答え、「では、やはり再出馬して欲しいということですか?」と追及され、「私が思っていることはすでに今言った通りです」とにこにこしながらかわしていました。ちなみに、世論調査では、国民の8割以上がジャック・シラクの再出馬を「望まない」と答えています。

さて、今週初め、UMP議員の会議中にサルコジ派とド・ヴィルパン派の緊張関係が露わに。というのも、ドミニック・ド・ヴィルパンが、党以外の広い支持を得ることを先ず考えるべきと述べ、これは、以前から党団結と党員の支持を固めることが優先課題と述べているサルコジ氏に対する反論となったため。両派がやりあい、味方側には拍手を送り、相手側に対してはざわめきやブーイングが起こり…という具合だったらしい。実際の内訳は、サルコジ派の方がやや人数が多かったようです。

シラク派だったけれど、サルコジ派になびいている人が少しずつ増えているような気がします。少し前ならフランソワ・フィヨンもそうだし、最近では、政治界に復帰したシラク大統領の元右腕、アラン・ジュペが、自身のブログ上でサルコジを支持すると公表しました。陣営をうつる人は、これからまだ政治活動を続けていきたいから先を見込んで、ということがあるのかもしれません。
ドミニク・ド・ヴィルパンの場合、前述のTVインタビューで「首相任期を終えたら何をしますか?」と尋ねられ、「皆さんと同じように、好きなことに打ち込んで、普通の暮らし」と答えていたし、もう政治家の仕事を続ける気がなさそう。

070113151732.uhtvpmz10_nicolas-dupont-aignan--president-de-debout-la-repub.jpgそうそう、実はもう一人、党外で出馬するという人がいます。ニコラ・デュポン-エニャンという若い人。欧州統合や経済問題について、ニコラ・サルコジと全く異なる意見をもっているという彼は、UMP所属の「ド・ゴール主義と共和主義結社」である「Debout la Republique(立ち上がれ共和国…とでもいうのでしょうか)」のリーダー。14日のUMP総会で、自分がなぜ立候補するのか説明させて欲しいとサルコジ党首に願い出たものの拒否されたそうです。今日、とうとうUMPからの離脱を宣言。
彼は、ヨーロッパ憲法国民投票では「non」を支持しており、「後々、国民の背後で、憲法の再投票を国会で行わせようとしている」サルコジ氏を非難しています。また、彼によれば、サルコジ氏の外交といえば「ジョルジュ・W・ブッシュの前にひれ伏しに」アメリカ合衆国へ行ったようなものだし、サルコジ氏の経済計画は「狂乱の自由主義」…と、なかなか辛辣。デュポン-エニャン氏は現在、375の市町村長から公式立候補に必要な署名の約束を取り付けています。この署名の数は500に達しなければなりませんが、「多くの市町村長が、誰か自由な人求めている」として、そのハードルを越える自信はあるようです。
実際、伝統的正統派ド・ゴール主義を自負するMAMが選挙戦から降りた今、UMP代表外の右派候補者へ流れる人もいるかもしれないなーと、なんとなく納得。ド・ゴール主義がどんなものなのかよく知りませんけど。

参照:
(今回、読んだ記事は流してしまったし、TVで見聞きした記憶だったりするので、これだけ貼っておきます↓)
Yahoo Franceより

「Dupont-Aignan, candidat a la presidentielle, claque la porte de l'UMP」(AFP)
【2007/01/13】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
セゴレンヌ・ロワイヤル、中国へ行く
年明け早々、社会党候補者セゴレンヌ・ロワイヤルは中国を訪問。自身の外交センスを印象付けるためのキャンペーンですね。訪中は1月6日から9日の4日間でした。

候補者になってからの海外訪問は二度目。一度目は、昨年12月初め、いきなり重要度の高い中東、レバノン〜イスラエル訪問でした。レバノンでは、会談中、ヒスボラ議員がイスラエルをナチスになぞらえた発言をし、ロワイヤル女史がそれに対して身じろぎもしなかったことから、フランス国内で特に右派から批判が湧き上がりました。それについては、同席したジャーナリストたちとセゴレンヌ・ロワイヤルにそれぞれ別の通訳者がつき(つまり二人の通訳がいた)、両者に伝わった内容が微妙に違っていたことに原因がある、と説明されています。ロワイヤル女史自身は、一緒にいた外交官も無反応であったし、もしその場でナチスに言及されていたことがわかっていたらすぐに席を立っていた、と述べました。中東訪問中、この件が特に目立ち、結局は現地の争いごとよりもフランス国内での論争に影響を与えた、と揶揄されました。

今回の中国訪問もそんな感じ。というのは、胡錦涛国家主席との会見はなく、中国政府の要人たちとの会談もほとんどないという指摘、「外交訪問というよりただの旅行という様相」との批判がありました。実際は、セゴレンヌ・ロワイヤルは曽慶紅国家副主席、中国共産党の高官たちと会見。グローバリゼーションや人権、チベットについて話し合ったようです。また、フランスと中国の経済が相互発展の良い関係になるよう望む、と伝えたとのこと。
中国滞在中、UDF党首フランソワ・ベイルーから、はっきりした政治的意見を伝えていないと批判されましたが、セゴレンヌ・ロワイヤルは政治犯として扱われている反体制派の人権について言及した模様。しかしこの微妙な問題について、「説教者みたいな態度」をとりたくなかったとのことで、自らの意見を強い調子で主張したわけではなさそう。外交部報道局長の劉建超は、それに関する政府の反応については触れなかったものの、セゴレンヌ・ロワイヤルとの会談は好結果に終わったと発表しました。

さらに、過去に環境大臣、学校教育担当大臣、家族・子供担当大臣を務めた経験のあるセゴレンヌ・ロワイヤルは、政府高官以外にも環境保護団体や人権団体の代表と会見。

そして今回も、政治的行動以外の面で批判が集中(つーか、揚げ足取り?)。
070110142243.m148qf6r0_segol-ne-royal-sur-la-grande-muraille-de-chine-le-b.jpg初日、万里の長城を訪れたセゴレンヌ・ロワイヤルは「中国人が言うように、万里の長城に来ない者は勇者ではない、そして長城に来た者は『勇者さ』を獲得する」と発言。一応、「勇者さ」と訳してみましたが、原文は「bravitude(ブラヴィチュード)」。そんな単語は現在のフランス語辞書にはありません…。(ちなみに「勇者」が「brave」、「勇ましさ」は「bravoure」。)この新語発明に批判が上がりました。多くは「言い間違い」であり、教養の浅薄さとか軽薄さと受け取っているようです。
しかし、エドゥアール・バラデュールはレオポルド・セダール・サンゴールの「ネグリチュード(negritude)」に対比させて擁護。「レオポルド・セダール・サンゴールは、たしか、文学教授資格者となった初めてのアフリカ人で、セネガル大統領だったが、彼がネグリチュードを考え出したことを思い出して欲しい。そのとき、皆がそれを素晴らしいと感じた」と述べ、セゴレンヌ・ロワイヤルもサンゴールと同じように、将来はアカデミー・フランセーズ入りする運命なのかもしれない、とラジオ局RTLで述べました。
また、ウィキペディアに早速、この新語の項目が登録されました。しかし、わざわざ項目を立てるに相応しい言葉ではないという多くの反対意見があり、現在は議論中。15日か22日には、項目を削除するかどうか結果が出るようです。

参照:
Yahoo Franceより

「Segolene Royal acheve sa visite en Chine sur les relations commerciales et les droits de l'Homme」(AP)
「Balladur rapproche la "bravitude" de Royal de la "negritude" de Senghor」(AFP)
「La "bravitude" de Royal tente une entree contestee dans Wikipedia」(AFP)
Le Mondeより
【2007/01/10】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
豚のスープ配給問題
この頃、路上生活者支援関連のニュースが取り沙汰されていますが、パリでは支援団体による「差別」が問題になっています。

20070107174622.jpg昨年末の12月28日、パリ警視総監は、ある団体によって配給されている豚のスープが「差別的である」として、それを禁止する条令を出しました。この支援団体は「SDF-Solidarite des Francais(フランス人の連帯)」という極右寄りの団体。2004年冬からパリでスープの配給をしています。

その後、この支援団体がスープ配給の許可を求めて地方行政裁判所に訴え出ました。実は、これより以前の12月22日、パリ警視庁が発行した同条令が、行政裁判所の急速審理により無効と判断されていたのです。
1月2日、豚のスープ配給は「公共の秩序を乱すものではない」「明確な差別行為ではない」として、パリ行政裁判所は新たに禁止条令無効の判決を下しました。
パリ市長ベルトラン・ドラノエは、この決定に驚きを表明。2004年6月、「ムスリムとユダヤ教に信仰のある人たちを故意に除外している」として、パリ市議会は豚のスープ配給の禁止要請を議決しているとのこと。ドラノエ市長は、こうした支援団体の「異人排斥のにおいがする率先的行動」を前に、すべての差別的行為に抵抗するパリ市の意志を改めて強調、パリ警視総監が上訴することを望むと発表しました。
また、反人種差別団体「MRAP」は、パリ行政裁判所の判決に対し「怒りと失望」を表明、反差別最高機関(Halde)に提訴しました。
しかし、当該支援団体のフレデリック・ピション弁護士は、ラジオ局フランス・アンフォにて「団体の意図について多くのことが推測できるだろうが、明確な差別があったことは一度もない」と反論。「限定された宗教または人種(…)に属しているという理由で、スープや洋服の配給を誰かが拒否をされたなど、一度も確認されたことはない」そうです。

1月4日、内相は、パリ行政裁判所の判決を受け、最高行政裁判所の役割を担う国務院に提訴。
翌5日、国務院は地方行政裁判所の決定を覆し、豚のスープ配給禁止を認める判決を下しました。国務院は、パリ警視総監による条令は、表現の自由に対して「深刻で明らかに不法な」侵害ではない、と判断。
この裁判で、提訴した内相側は、スープの配給が「差別的」であり、公共の秩序を乱す可能性があるとみなしています。更に、内相側ジャン-フランソワ・ブーテ弁護士は「SDF-Solidarite des Francais」のインターネットサイトにおける文章(「Pas de soupe, pas de dessert, les notres avant les autres」)を引用、反差別最高機関が豚のスープの差別的側面に動揺したこと、パリ市議会の決議などに言及。
反対に、「Solidarite des Francais」側のブリューノ・ル・グリエル弁護士は、内相の提訴は承諾しがたいとしており、「いかなる差別的事実も報告されていない」し、ムスリム又はユダヤのいかなる団体からも抗議を受けたことがないと主張。また、グリエル弁護士は、「ムスリム信者が豚を食べないというとき、他のものを提案している」とし、「伝統的に豚の脂のスープは貧者のスープ」であり「豚を食べたくない人は、ムスリムの慈善団体へ赴くことができる」と述べました。
パリ市長は国務院の決定を歓迎。国務院は「我々の共和国原理の非常に明確な解釈を表した」として、満足の意を伝えています。

参照:
Yahoo Franceより

「La "soupe au cochon" n'est pas raciste, dit la justice」(Reuters)
「Bertrand Delanoe denonce la reprise de la distribution de la "soupe au cochon"」(AP)
「Le Conseil d'Etat saisi sur la question de la "soupe au cochon"」(Reuters)
「Le Conseil d'Etat refuse la distribution a Paris de la "soupe au cochon"」(AFP)
続きを読む
【2007/01/07】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
鍵!!
今日はなかなか忙しく、そのくせお買い物などしてクタクタになって帰り、帰宅後は金曜夜のワインだ〜と地下カーヴへワインを取りに。毎週楽しみにしているTV(アメリカのTVシリーズ「N.C.I.S.」)が始まっちゃいそうだったので、超急いでカーヴに行って手早くワインを手にしてドアを閉めたら…!!鍵を中に忘れてきちゃった〜〜!
どうしてこういう時って、錠前(南京錠)をしっかりかけた直後に思い出すのでしょうか。
え〜ん。どうしよう。錠前を壊すか?やっぱり鍵屋を呼ばなきゃダメかしら。どっちにしても出費がかさむ…。懐が痛い。何か星まわりが悪いのでしょうか。
ピッキングのできる知り合いがいたらいいのになあ。そういう特技の人がいたらご連絡ください。
【2007/01/05】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
住居に関する国家への抗弁権
先日ふれた「ドン・キホーテの子供たち(Les Enfants de Don Quichotte)」が展開しているテント活動が大々的に話題を呼び、パリ10区のサン・マルタン運河から始まって、現在はリヨンのベルクール広場やニースの海岸、リールの公園に及んでいるようです。そして、大統領選前で意欲的な態度をみせたい政治家たちが、こぞってこの問題に取り組み始めました。

2637282965.jpg「ドン・キホーテの子供たち」は、サン・マルタン運河憲章を作成、路上生活者を援助するための要求をそこにまとめて提示。数名の政治家が、それを認める署名または同意を表明しています。主なところでは、緑の党書記長セシール・ドュフロ、社会党書記長フランソワ・オランド、共産党書記長マリー-ジョルジュ・ビュッフェ、LCR代表オリヴィエ・ブザンスノ、UDF党首フランソワ・ベイルー、パリ市長ベルトラン・ドラノエ、UMP所属でFRS(Forum des republicains sociaux)代表のクリスティーヌ・ブータンなど。セゴレンヌ・ロワイヤルは「ドン・キホーテの子供たち」の代表と電話でコンタクトを取ったそうですが、憲章すべてに同意はしていないとのこと。また、ニコラ・サルコジは、仲介役にアルノー・クラルスフェルドを立て、SDF(sans domicile fixe:ホームレス)の状況調査を要請し、「ドン・キホーテの子供たち」の要求を積極的に扱う構え。唯一、極右FN党首ジャン-マリー・ル・ペンのみが、彼らの憲章に反対しています。

「ドン・キホーテの子供たち」のテント活動が引き金となって、SDFや住居問題が社会問題のトップに浮上。そこで、一定住居が確保できない場合に国家を訴えることができる権利についての討論が活発になっています。これは「le droit opposable a l'Etat」というもの。「国家に対する抗弁権」というのでしょうか(ちょっと自信なし)。
最近、この権利を法律に書き込むことを目立って提案したのがニコラ・サルコジ。しかし、実はもっと以前から提案がなされており、ル・モンドによれば、恵まれない人々の住まいのための高等委員会が2002年12月に提出した報告書に、住居に関する抗弁権への方針が打ち出されていたそうです。また、同じ頃、複数の団体によって「住居に関する抗弁権のためのプラット・フォーム」が作成されていたとのこと。この考え方が次第に広まり、現在はニコラ・サルコジの補佐に任命されたクリスティーヌ・ブータンが、23議員の署名を集め、2005年9月に法制化案を政府に提出したそうです。
そして、この問題の解決策を早急に具体化するようにとのシラク大統領による強い要望があり、昨日(1月3日)、ドミニク・ド・ヴィルパン首相は、この住居に関する抗弁権の法案を1月17日に閣議へ提出すると発表。その後、国会閉幕の2月22日以前に討議、法制化される予定。
しかし、実質的に施行されるまでには時間を要するようで、2008年にSDFと低賃金労働者、シングル・マザーが優先的対象となり、2012年には不適合住宅に住む全ての人が対象になるとのこと。

参照:
Yahoo Franceより

「La France se dote d'un droit au logement opposable」(Reuters)
Le Mondeより


続きを読む
【2007/01/04】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(1) | コメント(2) | page top↑
UMPの大統領選候補者
今年4月の大統領選に向けて、徐々に各政党からの候補者が出揃ってきました。しかし、与党UMPの候補者は明確化されていません。党内で予備選挙を行い、党が支持する候補者を1月14日に決定する予定です。その党内選挙への立候補が12月31日に締め切られましたが、自ら手を挙げたのは党首ニコラ・サルコジ一人だけ。今日、1月2日午後から、インターネットを通じて党員による投票が始まり、彼に決定すること間違いなしといった状況。

ニコラ・サルコジと争うかとみられていたミッシェル・アリオ-マリーは、先月27日、党内選挙に立候補することを断念したと発表。しかし、UMP外の候補者として大統領選に出馬する可能性を仄めかしています。

ところで、ほとんどその可能性は薄いとみなされていながらも、いまだ完全には否定できないシラク大統領の再出馬。
070102145050.g0up7zke0_capture-d-ecran-de-l-allocution-de-jacques-chirac-b.jpg恒例の年頭の挨拶で、大統領選へ向けて、フランス社会の将来についての討論に参加する意欲を含ませたシラク大統領。しかし、出馬する意欲ではなさそう。ただし、反対政党(PS)の候補者であるセゴレンヌ・ロワイヤルを支持する内容でなかったのは当然として、彼の所属する党(UMP)の候補者になるであろうニコラ・サルコジを支持するものでもなかった、というのが大方の見解。そうはいっても、ル・モンドの社説によれば、右派路線を明確にした内容だったとのこと。
ちなみに、ミッテラン前大統領の場合は、任期最後の年頭の挨拶で「来年は私の後継者がこの挨拶をするであろう」と述べ、自らの役目がもうすぐ終わることを印象付けたそうです。

新年の挨拶といえば、ニコラ・サルコジもUMPのサイト上にスピーチの動画を配布(動画直リンの仕方がわかりません…)。
実は彼より先に、2007年が明けてすぐ、セゴレンヌ・ロワイヤルが新年の挨拶をネット上で配布。20070102164304.jpgこちらは、手作り感を押し出したもの。アパートの一室といった背景と彼女の服装に批判的なコメントが多いようです。(でも、個人的には、彼女の洋服を「毛皮」と見間違って批判しているのがよくわからない…。アップで写ったときに見れば、毛皮じゃないのはすぐわかると思うんだけど。)
政治家がインターネットで新年の挨拶動画を配布するのは、フランスでは初めてかも?刻々と時代が移り変わっているのを感じます。

2007年は、大統領選があるということで、フランスの大きな転換期になりそう。

参照:
Yahoo Franceより

「Michele Alliot-Marie n'exclut pas une candidature hors UMP」(Reuters)
「Jacques Chirac sera present dans la campagne, les etats-majors s'interrogent」(AFP)
Le Mondeより
Chirac s'engage
LEMONDE.FR | 01.01.07

© Le Monde.fr


【2007/01/02】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
こんにちは 2007
無事に新しい年を迎えることができました。

ここでブログのデザインを一新してみました(自分が作ったわけではないですが)。
プロフィール写真も変更。ぱっくり口をあけたフラット君からおねんねクマ君へ。寝ています。

で、しばらく様子見。また変えるかもしれません。
【2007/01/01】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑