このところ気力がなかったりやることがあったり体調が悪かったりで、気になるニュース(ジョルジュ・フレッシュのフランス・サッカー・チームについての発言とか、サルコジの未成年犯罪法改変とか、フィリップ・ド・ヴィリエの息子が強姦罪容疑で出頭を命じられたこととか)はあるのですが、ついていけてません。なんだろうね。そんな忙しいわけじゃないんだけど。時流に遅れすぎにならなければ、いくつかについては手をつけたいと思っています。
フランスに関するニュースではないけれど、今朝ル・モンドで目をひいたもの↓
アドルフがドイツのWEB界で一躍スターとなり物議をかもしているらしい。
アドルフ?アドルフっていうと…チョビ髭のあの人?と思ったら、やっぱりそうでした。(世界中のアドルフさんには非常に失礼な話かもしれませんが…。手塚治虫の「アドルフに告ぐ」が念頭に焼きついておりますもので。ちなみに、2002年大統領一次選挙の後、「自分の名前に耐えられない」と言ったジャン-マリーさんがいたっけ。)
アドルフは裸ん坊で、犬のブロンディを相棒にたった一人、掩蔽壕に隠れている、という設定。ドイツ人のイラストレーター、Walter Moers(読み方がわからない…ヴァルター・モエルス?)が制作したもので、「降伏しなよ」と誘う幻影に、チャーチルに恨み言を言いながらアドルフが「絶対に降伏しないぞ!」と子供じみた叫び声をあげる、というレゲエ調のミュージック・ビデオ。
(You Tubeにてオリジナルドイツ語版はもちろん、フランス語ヴァージョン、英語ヴァージョンも見られます。)
ナチスのトラウマが残る国に生きた経験がない身としては、特別どうという感想もないのですが…ル・モンドの記事によれば、ドイツでヒトラーを題材にすることは今でもデリケートな問題を抱えているとのこと。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督の「ヒトラー 〜最期の12日間〜」(フランス語タイトルは「La Chute」)がドイツで大変な反響を巻き起こしたそうですが、この映画では既成のヒトラー像とは違った、彼の人間味のある部分を描いていることろが問題になったようです(私は未見)。「アドルフ、掩蔽壕でボクはひとりぼっち」というこのビデオの中で、トイレに座ったりお風呂に入ったり犬に話し掛けたりと、総統はかなり人間くささを押し出しており、そのうえユーモアたっぷりに仕上げられています。それにしても、ヒトラーを笑いのネタにしていいものかどうか?
ドイツのユダヤ系の作家、ラルフ・ジョルダノは、ベルリンの新聞(Berliner Kurier)に「ホロコーストの責任者をこんな風に表現することはできない」と反感を述べています。また、いくつかのTV局は、アドルフのキャラクター商品や携帯電話の着信音など、それに関するCMの放送は流さない方針。
イラストレーター本人は、「ナチスを馬鹿にしていいものか?」という問いに「いいや!ナチスを馬鹿にしなければならないんだ!」とのお答え。なぜなら、彼にとって、諷刺画とは共感させるものではないからだ、とのこと。実は彼がアドルフを世に出したのはこのビデオが初めてではなく、1997年にドイツの風刺新聞でアドルフを描いているのだそうです。その後、ベルリンの地下水道で生き延びたアドルフという設定で、女装したゲーリングとマイケル・ジャクソンを登場させた漫画を発表。すでに3巻まで出版されており、ドイツで最も売れている漫画のひとつ。アドルフという人物の選択については、「現在、ドイツで国際的に通用するポップな聖像は二つだけだ。それは法王とアドルフ・ヒトラー。法王はカトリック教会がライセンスを握ってるけど、ヒトラーを使う権利は自由だからね!」と単純明快に説明。
ところで、敗戦国として暗い影をひくドイツと日本。似ているようで似ていないし、似ていないようで似ている。それは特にナチスの国か天皇の国かというところでずいぶん違いが出てしまうのだろうけど、国民が継承した傷は似ていると思う。今、あの戦争に対する世論の反応は両国で似ているのだろうか、似ていないのだろうか。
フランスに関するニュースではないけれど、今朝ル・モンドで目をひいたもの↓
アドルフがドイツのWEB界で一躍スターとなり物議をかもしているらしい。
アドルフ?アドルフっていうと…チョビ髭のあの人?と思ったら、やっぱりそうでした。(世界中のアドルフさんには非常に失礼な話かもしれませんが…。手塚治虫の「アドルフに告ぐ」が念頭に焼きついておりますもので。ちなみに、2002年大統領一次選挙の後、「自分の名前に耐えられない」と言ったジャン-マリーさんがいたっけ。)
アドルフは裸ん坊で、犬のブロンディを相棒にたった一人、掩蔽壕に隠れている、という設定。ドイツ人のイラストレーター、Walter Moers(読み方がわからない…ヴァルター・モエルス?)が制作したもので、「降伏しなよ」と誘う幻影に、チャーチルに恨み言を言いながらアドルフが「絶対に降伏しないぞ!」と子供じみた叫び声をあげる、というレゲエ調のミュージック・ビデオ。(You Tubeにてオリジナルドイツ語版はもちろん、フランス語ヴァージョン、英語ヴァージョンも見られます。)
ナチスのトラウマが残る国に生きた経験がない身としては、特別どうという感想もないのですが…ル・モンドの記事によれば、ドイツでヒトラーを題材にすることは今でもデリケートな問題を抱えているとのこと。オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督の「ヒトラー 〜最期の12日間〜」(フランス語タイトルは「La Chute」)がドイツで大変な反響を巻き起こしたそうですが、この映画では既成のヒトラー像とは違った、彼の人間味のある部分を描いていることろが問題になったようです(私は未見)。「アドルフ、掩蔽壕でボクはひとりぼっち」というこのビデオの中で、トイレに座ったりお風呂に入ったり犬に話し掛けたりと、総統はかなり人間くささを押し出しており、そのうえユーモアたっぷりに仕上げられています。それにしても、ヒトラーを笑いのネタにしていいものかどうか?
ドイツのユダヤ系の作家、ラルフ・ジョルダノは、ベルリンの新聞(Berliner Kurier)に「ホロコーストの責任者をこんな風に表現することはできない」と反感を述べています。また、いくつかのTV局は、アドルフのキャラクター商品や携帯電話の着信音など、それに関するCMの放送は流さない方針。
イラストレーター本人は、「ナチスを馬鹿にしていいものか?」という問いに「いいや!ナチスを馬鹿にしなければならないんだ!」とのお答え。なぜなら、彼にとって、諷刺画とは共感させるものではないからだ、とのこと。実は彼がアドルフを世に出したのはこのビデオが初めてではなく、1997年にドイツの風刺新聞でアドルフを描いているのだそうです。その後、ベルリンの地下水道で生き延びたアドルフという設定で、女装したゲーリングとマイケル・ジャクソンを登場させた漫画を発表。すでに3巻まで出版されており、ドイツで最も売れている漫画のひとつ。アドルフという人物の選択については、「現在、ドイツで国際的に通用するポップな聖像は二つだけだ。それは法王とアドルフ・ヒトラー。法王はカトリック教会がライセンスを握ってるけど、ヒトラーを使う権利は自由だからね!」と単純明快に説明。
ところで、敗戦国として暗い影をひくドイツと日本。似ているようで似ていないし、似ていないようで似ている。それは特にナチスの国か天皇の国かというところでずいぶん違いが出てしまうのだろうけど、国民が継承した傷は似ていると思う。今、あの戦争に対する世論の反応は両国で似ているのだろうか、似ていないのだろうか。