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一週間以上前になりますが、郊外の暴動で逮捕された青少年達のその後を追った記事がル・モンドにありました。
時間があまりなかったのと、ちょっと逡巡していたこともあって、訳が遅れました。それで、昨日から訳していたのですが、ちょうど昨夜、記事中に出てくるモンフェルメイユのボスケ地区で、若者達が警察と衝突する騒ぎが起こりました。このモンフェルメイユは、昨年秋の郊外暴動の発端となった地域。 先に、昨日起こった事件について書いておきます。 100人近くの覆面をした若者達が警察と衝突。彼らは野球バットなどで武装し、市庁舎に火炎瓶を投げたとのこと。騒ぎは22時30分頃から3〜4時間続いたそうです。 モンフェルメイユの市長、イグザビエ・ルモワン(UMP)によれば、今回の騒ぎは、今月初めにバスの運転手が襲われるという事件があり、その容疑者が逮捕されたことと関連があるようです。 ルモワン市長は、今年の4月7日、市内で15歳から18歳の若者3人以上が集まることを禁止、16歳以下の場合は移動する際に大人が付き添うことを義務付ける条例を発布しようとしました。しかしヴァル・ドワーズ県セルジー-ポントワーズ市行政裁判所によって保留に。 この条例について、ノエル・マメール(Verts:緑の党)が批判。若者達の怒りを煽ったとみています。また、ボスケ地区に住む16歳の少女も、この条例が若者達に挑発ととられた、と述べています。彼女は「警察官たちは自分達が何をやってもいいと思ってる」と言い、「警察は私たちのことをちゃんと尊重してくれるべきなのに、ひどい差別がある。暴動騒ぎはまた始まると思う」と予想しています。更に「市長がいる限り、ひどい状態が続くでしょう。暴動以前よりひどい。行くところ行くところ、身分証明書の検査をされる」と、市の権力機関との緊張関係が悪化している様子をうかがわせています。 他方、市長は違った見解を示しており、「公共の力と結びついた行動が、不法取引している者たちを窮地に追いやるところまできた」と状況を分析。市長は、密売などで幅をきかせる者たちに妨げられた一般住民の権利回復のために働く、という方針を推し進めているようです。 (参照:Yahoo Franceより「Retour au calme a Montfermeil」AP) さて、ル・モンドの記事内容についてですが、あの騒動で逮捕された若者すべてが同じような境遇にあるとは限りません。一連の騒ぎで逮捕された多くの人の中からたった4人の証言というのは、それがほんの一部であり、すべてを代表するものではないということ。大部分が彼らのようであるのかどうかは、私にはわかりません。 ただ、暗がりで起こったことであるし、不当逮捕された人は少なくないと思います。サルコジ内相が、あのどさくさにまぎれて、逮捕された外国人の滞在許可証を取り消すと決めたことは、全く慎重さを欠いていたと思います。 記事を読んで、彼らはある意味犠牲者であるとか、逆に、そう言うことは欺瞞であるとか、そういう感想もあるだろうと思います。 しかし、内容自体よりも、自分も含めて世間が彼らのことを、また一連の暴動を、済んだこととして忘れつつあるのではないか、と問うことが大事なように思います。 あれ以来、本当に何かが変わったのだろうか…。 昨夜のモンフェルメイユでの事件の報道を読むと、事態は好転しているとは言い難いようですが。 |
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アムネスティ・インターナショナルが日本の人権保護レベルを批判、という記事がル・モンドに。
アムネスティ・インターナショナルは、日本が死刑を続行していることと難民受け入れを厳しく制限する政策を行っていることを非難したとのこと。 ル・モンドでも共同通信やロイター通信からの情報を元に、ほぼそのままのかたちで多少付け足しなどして記事を載せていることもあるのですが、この記事は東京在住の特派員、フィリップ・ポンスの手によるもの。ということは、ル・モンド独自の記事であり、世界を駆け巡る記事ではない可能性が高い?…とちょっと気になって、簡単に日本の新聞サイトをまわってみました。が、同内容の記事は見当たりませんでした。日本では報道されていないのかな? (ぐぐった結果、総括概略的な記事はニ、三見つかりましたが、日本が批判対象になっていることはほとんど書かれていないようです。) アムネスティ・インターナショナルについて、どういう団体かよく知らないのでウィキペディアで検索(その結果、日本語はこちら、フランス語はこちら)。それによると、「和名は『国際人権救援機構』」だそうです。特に「良心の囚人」の解放、死刑廃止、拷問の廃止、政治犯罪の撲滅に力を注いでいるようです。そして、2001年にダカールで行われた彼らの国際会議で自らを定義したところによれば、「アムネスティ・インターナショナルは人権のために闘う人々の世界的な運動である。この団体は、公平な捜査と国際的権利に基づいた行為によって、人権侵害の被害者の名のもとに介入する。そして、全ての政府、政治的イデオロギー、宗教または経済的利益から独立している。」 「人権」というのは非常にデリケートでかつ難しい問題(なのでここで無遠慮に扱いたくない)ですが、それだけに広く議論がなされる(またなされるべき)問題なのだと思います。人権という概念が、フランスと日本でずいぶん違った扱いを受けていると感じていますが、その違いがこのル・モンドの記事に現れているのではないかと思います。そして、そういった違いがあるからこそ、ル・モンドでは記事になり、日本の新聞ではこうした見方で扱われないのかもしれない、と思いました。 要約するのが面倒くさかったので、全訳しました(多少意訳もあり)。 興味のある方はどうぞ↓ |
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ローラン・ギャロス(全仏オープン)が始まってしまった!
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なんだかサルコジの占める割合の多いこのブログ。アンチ・サルコを自認しますけど、これじゃルサンチマン的だ〜。
かといって、誰に大統領になってほしいか?と聞かれたらちょっとわからない。とりあえず最近はサルコジ対ロワイヤルという構図が一般化していますが、じゃあロワイヤル女史の政治方針は?ときかれたら明確には知らなかったりして。 ル・モンドで、読者からの質問にセゴレンヌ・ロワイヤルが答えるというコーナーがありました。そのまとめがこれ↓ 私はまだ全部読んでいないけれど、おもしろそう。というわけでメモでした。 |
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クリアストリーム事件も落ち着きをみせてきた今日この頃。疑惑リストのCD-ROMをルノー・ヴァン・ルインベック判事に届けた人物も自ら名乗りを挙げてわかったことだし。結局、コルボーは、ちょっと前から疑われていたジャン−ルイ・ジョルゴランというEADS(European Aeronautic Defence and Space company、防衛と宇宙に関する航空産業のヨーロッパ大手企業)の副社長。新聞、ル・パリジャンのインタビューで明かしました。但し、「関係者は自分がCD-ROMを渡したことを知っていたのだから、コルボー(匿名の手紙の主)という名を当てられるのは適していない」と、「コルボーであること」は否認(すごいレトリック…)。彼はド・ヴィルパン首相(当時外相)とロンド将軍にも疑惑リストを直接渡したことがあるようです。で、そのとき、ド・ヴィルパン氏が「サルコジに知られないよう」と言ったとかなんとか、その辺はよくわからんのですが、とりあえずロンド将軍が召喚されたりして捜査が進められているようです。事件発生順に知りたい方は、Nouvel Obsの特集ページ内「L'affaire Clearstream au jour le jour」が便利です。
と、前置きが長くなりました。そんなこんなで、にせリストの被害者という立場で、火(噂)消しに必死のド・ヴィルパンの傍ら、わりと余裕ある感じのサルコジ内相。以前に書いたマリとベナン訪問を無事に終えました。 マリに続き、ベナンでも反発するデモに迎えられたそうですが、特に接触もなく事故もなし。フランスへ戻り際、当初の予定にはいっていなかったモロッコにも立ち寄ったそう。写真を見ると、どうも束の間のヴァカンス気分を楽しんだような雰囲気。PSのスポークスマン、ジュリアン・ドレイは、サルコジ内相のアフリカ3国訪問が「失敗」であったと見なしています。曰く、内相は「親愛の情がこもった歓迎を受けなかった、少なくともそれは言える」、そして、指導者たちの発言は内相が強く勧める移民政策に対する大っぴらな敵対心を示していた、とのこと。また、選抜移民政策が「移民流入管理のエゴイストなやり方として現れている」と付け加え、その証拠として、バマコでサルコジ内相が「経済的には、我々はアフリカを必要としない」と言ったことを挙げています。ドレイ氏は、内相のこの見解は間違っており、経常収支ではフランスの方が得をしている、と述べています。 ル・モンドに、問題のこの発言を受けた短い記事、「白サルコ、黒サルコ」。
参照: Yahoo Franceより 「Tournee de Sarkozy en Afrique: le PS parle d'"echec"」(AFP) |
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昨年、Mme.PILOTの企画により催された呑・闇・移動遊園地大会。今年も引き続き第2回目開催〜。
早いものでもう1年経ったんですねえ(去年の簡略レポート(?)あり。) 主催者Mme.PILOTのおうちに約束より多少遅れて到着。しかし、メンバーはまだ揃っていなくて、時間はとにかく目安として集まればよしという感じ。待たずにどんどん飲む。さきいかも食べる。 参加メンバーは各方面でご活躍中の皆様。Mme.PILOTとは出会ってからはや10年経つのですが、全然進歩ないの私だけだなあ…。 徐々にメンバーが揃いつつあるなか、ズッキーニ・茄子・海老のプロバンス風太巻き寿司仕立て(勝手に命名)を皮切りに、Mme.PILOTお手製お料理が饗され、ワインも進む。 「遊園地には酔ってから行くわよ〜」というのがMme.PILOTの鉄則(?)。いやあ愉快愉快〜、っていい気分になってきたところで出発。それくらいで、日の長い初夏(のわりにかなり寒かったけど)のフランスでは、やっと暗くなってきた時刻。移動遊園地のイルミネーションが映えるのよねー。 今回はしっかりデジカメ持参でーす。(撮影は同居人に任せましたが。) ![]() カメラを向けたら、店員のお兄ちゃんがポーズとってくれた。さすが遊園地、楽しーぞ〜。 ![]() やたら流れが速いアヒル釣り。子供さん、こんな速さについていけるのか?? で、まず目指すは観覧車。 ![]() 盛り上がってワゴンに乗り込むヘンな東洋人グループ(私たち)、いきなり「座ってください」って注意されてるし。今、冷静に考えてみると、観覧車でこんなにはしゃぐ大人って珍しいかも…。 ![]() その後、ジェット・コースター。去年は背中がガンガンあたって打ち身っぽくなった。でも血行がよくなったような気がした。今回は、カーブで揺さぶられるたび、安全装置のガードに側頭部がガンガンあたり、痛い痛い。血行がよくなるどころか、頭が痛くなったよ…。 ぶらぶらして、ソフトクリームなど食べる人もあり、小休止。 ![]() 焼きたてワッフルを味見させてもらったら、ふわっとしてすっごくおいしかった! 日本の縁日でもお馴染みのリンゴ飴、こちらのはなんだかやたらと赤くってどうも手を出す気にならない…。 綿菓子もあり、Mme.PILOTの優しい旦那様が大きなのをひとつ買ってみんなに分けてくれました。しかし、懐かしいようで懐かしくない味。ちょっぴりココナッツ風味? 最後にオバケ屋敷。 ![]() 頑なに入るのを拒んだらMme.PILOTにおこらりた。だって怖い…っていうか気持ち悪いんだもん。結局入らなかったけど。 いやあ、楽しかったっす。誘ってくれたMme.PILOT、ありがと〜! 来年もまたあるのかなー? …って、また遊びレポートでした。 |
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最近気がついたんですが、国営放送フランス2の音楽番組(「top of the pops」)のサイトでクリップが見られるんですね。さっきここでGorillazのライヴを見た。先日はフランス人女性シンガー、Pauline CrozeのPVを見て気に入ってしまいました。そういえば、彼女は3月に行われたフランス音楽大賞、Victoire de la musiqueで何かの部門(新人女性シンガー部門だったか?)にノミネートされていて、受賞は逃したものの会場で歌っていたなあ。
同じく、ノミネートを受けて会場で面白いパフォーマンス(バグパイプの口真似やアイルランド民謡風に一節を歌い、それを録音してエフェクター操作で重ねていく、というのを一人でやる)をしていたAnaisのPVも見て、他の曲も聴いてみたくなった。元気いいし面白い子。5月にパリのどっかでライヴをやるという告知ポスターを地下鉄で見たけど、もう終わっちゃったかな。ライヴといえば、ずーーーーーーーっと気になっていたボアダムスのロンドン・ライヴ。情報を入手したときには自分の中でかなり盛り上がっていたものの、やっぱり経済的に痛いこともあって悩んでいた。で、とうとう来週にせまってきたわけだけど、もうすぐゼミの発表があるというのにテーマとなる本も読み終えていないという悲惨な状態。こりゃダメだ。くすん。 話は戻って、地下鉄のポスターというのは、結構重要な情報源になったりします、私の場合。雑誌とか全く買わないので。 この間、通りすがりに目をひいたのはprimal scream。そんな懐かしい名前がっ!?と思わず振り返って見てしまった。パリに来るみたいなことが書いてあったけど、通勤に使う駅の通路に貼ってあり、人の流れの中、なかなか足を止められない。インターネットで検索したら、6月22日にOlympia。いっちゃおっかな〜〜〜。そういや、マイミクさんの間でも最近出たシングルがよかったと話題になっていたなあ。でもとりあえず聴いてからね、と思って新しいアルバムを検索してみたら、まだ発売されていないんですね。先行予約受け付け中でした。しかし、Amazonで5月29日、Fnacで5月26日発売って…このビミョーな日付の違いは何?とりあえず、ボアダムスのライヴの頃ということで、ロンドンに行かないかわりに久々にCDを買おう。音楽情報も、インターネットの普及でかなり収集しやすくなったのでしょうが、そちらのアンテナははってない。 たまにラジオでも聞くかーという気になったりするものの、たくさんありすぎてわからんのですよね。昔よく聞いていたRadio NOVAのサイトを見つけ、そこからつなげてBGMにすることがあります。ここは、フリー・ソウルが流行った頃を思い出すような選曲だったり、私的には90年代クラブ系の音なのですが、今はどうなんだろう。クラブとか行かないので最近はどうなってるのかわからん。インターネットだとかかっている曲名がわかるのが便利で、この前プレイ・リストから抜き出してメモってみたのはこんな曲→GNARLS BARKLEY "Crazy", WAR "Slipping into the darkness", METERS "Hand clapping song", AMALGAMATION OF SOUNDS "Enchant me", MARK RONSON "Just", BAXTER DURY "Cocaine man", UPRIGHT FONDATION "Wolf & sheep clothin"etc. って、全然知らない人たちばっかりなんですけど。(ちなみに最初に挙げたGNARLS BARKLEY、7月にパリのBataclanに来るらしい。)かと思うと、たまにBLURのParklifeがかかったり。しかし、ずっと聞いていると、同じ曲ばっかりで飽きる。あと、ストリーミングがうまくいかなかったり、途中で止まったり(自分のPCのせいだろうけど)して煩わしいので、最近は聞かなくなってしまった。 っていうか、ゼミの発表の準備しろよって感じ。 |
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Yahoo Franceで見つけた記事。
イギリスで発売されたデイリー・エクスプレスとモーニング・スターによると、旅行者のコミュニケーション・サイトWhere Are You Now (WAYN)で実施されたアンケートで、フランス人が最も無愛想で、最も煩わしく、最も寛容度が低い、(le peuple le plus inhospitalier, le plus ennuyeux, le moins genereux)という結果が出たそうです。 このWAYN主催のジェローム・トゥーズさんはフランス人。こうした結果に驚きを隠せない様子で「フランス人が世界中で最も客をもてなさない人々だとみなされるとは、想像だにしなかった」、「ロマン派的な陰鬱さが理解されなかったのだと思います。フランスの身近な人や友人たちに、これからは旅行者にもっと快く接するよう約束してもらいます」とのこと。 正直、この結果には私もちょっとびっくり。「無愛想」というと頷けないでもないですが、inhospitalierは「客を歓待する」という意味のhospitalierの反対語であると考えると、あまり納得できないというか。 個人的印象ですが、私の場合、初めてフランスを旅行する前、「パリの人は意地悪」という噂を聞いていたものの、実際行ってみるとそうでもなく、見知らぬ人と気軽に言葉を交わす雰囲気に好感をもちました。二度目に個人旅行をしたときには、ホテルに辿り着けずに地図を片手にうろうろしていた日本人珍妙コンビ(当時流行ってたストリート・ファッションに二人ともベリー・ショートで相棒は金髪、レズビアンみたいに見えたかも…)に声をかけて助けてくれた人が数人いて、その親切さが身にしみました。 うーん、しかしそれもかれこれ10年以上前の話…。パリの人も変わったのかな。 でも、たしかに寛容度は低いかもなあ〜。と、自分を省みて思ったり。心が狭くなったかもしんない。反省。 しかし、フランスは、 最も文化的教養があり素晴らしい料理に恵まれた国の2番目に選ばれ、ちょっと名誉挽回?一番はイタリアだったそうです。 デイリー・テレグラフは「フランス人たちはシャネルの5番が自分達の香りだと思いたいようだが、どちらかというとニンニクと湿ったジタンのにおいだということは、みんな知っている」とコメントをしたそう。また余計な付け足しを〜!イギリス人とフランス人のいがみ合いか?最も皮肉な国民、という質問があったらイギリス人だったかもねー。 って、イギリスはどの質問にも10位以内に入っていないとのこと。それもちょっと寂しいかも…。 ちなみに、日本は4つの質問の中で、最後の質問(最も文化的教養がある国)にだけ登場。3位にあげられていました。よかよか。 結果は以下の通り。 最も無愛想:1位フランス、2位ドイツ、3位スペイン、4位アメリカ合衆国、5位イタリア、6位ロシア、7位トルコ、8位ポルトガル、9位中国、10位ギリシャ 最も不寛容:1位フランス、2位ドイツ、3位アメリカ合衆国、4位スペイン、5位トルコ/イタリア、7位ロシア、8位オーストリア、9位ギリシャ、10位中国 最も煩わしい(退屈):1位フランス、2位ドイツ、3位オーストリア、4位アメリカ合衆国、5位オランダ、6位ポーランド、7位スウェーデン、8位インド、9位中国、10位スペイン 最も文化的:1位イタリア、2位フランス、3位日本、4位スペイン、5位中国、6位ギリシャ、7位インド/オランダ/スウェーデン/オーストリア |
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昨日(5月17日)、国民議会でサルコジ内相による移民法案の最終審議が行われ、367対164で可決されました。
サルコジ内相はこの審議を終え、その日のうちに、マリの首都バマコへ向けて出発。マリとベナンを訪問予定です。 しかし、かの地では、サルコジ内相の移民法に対する反発があり、あまり好意的に迎えられなさそうな雰囲気。 サルコジ内相訪問前に、カイエ(マリ北西部)では21名の議員がこの訪問を取り消すよう要請したというマリでは、「サルコジ、レイシスト」「サルコジ、マリではペルソナ・ノン・グラータ〔好ましくない人物〕」などといったスローガンを掲げたデモが行われたそうです。ただし、デモの動員数は数百人といったところで、政府寄りのマリの新聞(L'Essor)は「デモの動員少なし」という見出しをつける予定。また、サルコジ内相が最初の訪問先に選んだフランス領事館前で百人ほどのデモがありました(彼が訪問した際には警官が建物を取り囲んで警護)。 このマリ訪問は、だいぶ前から決まっており、たまたま移民法案が国会を通過した直後に重なったとのこと。 サルコジ内相は、マリのウスマン・イスフィ・マイガ 首相、続いてアマドゥ・トゥマニ・トゥーレ大統領と会見し、「私は誤解をとくために、説明するために来た」と説明。「私たちの政治は、単純なもので、合法的立場にいるマリ人たちにもっと権利を、非合法立場にいるマリ人たちを少なくすることです。法治国家であるどんな国も、この政治について私たちを非難することはできない」と述べました。 マリからフランスへ、闇組織を介した不法入国者が多いとされており、サルコジ内相はその取り締まりをマリ政府に要請したそうです。 ベナンでもサルコジ内相の訪問は反感を買っている様子で、一部の人びとはそれを露わにしているとのこと。NGO団体Transparency International-Beninのロジェ・グベニョンヴィ(読み方にあまり自信なし、でフランス語読みしました。アルファベット表記はRoger Gbegnonvi)によれば「彼はベナンで、そしてアフリカのどこへいっても歓迎されるということがないだろう」という見解。 サルコジ内相のアフリカ訪問に先立つ火曜日、セネガルのアブドゥライ・ワッド大統領は、平和賞を受けるためパリのユネスコ本部を訪れ、「私はフランスを発展させるために人々を養成するのではない」と、サルコジ内相の移民法方針を批判。その日の夜、これに応え、内相はTV(France 2)で「発展途上の国のエリートたちを盗用しようということではなく、仕事がある人々をフランスに迎えようということです」と弁明。そしてそのことをマリとベナン訪問の際に説明する意向を明かしました。ところで、このマリ訪問直前、サルコジ内相はマリ人女性とその子供二人の強制送還取り消し、土曜日にマリに送り返されたこの家族の呼び戻しを指示しました。 強制送還されたのは、マリアム・シラ(Mariam Sylla)さんと、彼女の二人の子供、モハメッド君(5歳半)とアイサタちゃん(3歳)。マリアム・シラさんは7年前からフランスに滞在。彼女はかなり若いときに結婚しましたが、夫の暴力によりほぼ耳が聞こえない状態になっているとのこと。 彼女は、ロワレ県で国外退去差し止めの手続きの途中だったそうですが、ウール県で召喚されて帰国させられました。しかもこの強制送還は、2005年10月31日のサルコジ内相の通達、「学年度が終わるまで生徒の親の退去を停止する」という通達に反して行われたもの。 (蛇足ですが、新しいサルコジ法でも、ドメスティック・ヴァイオレンスが原因で離婚した場合、その被害となった外国人は滞在身分を取り上げられないことになっています。) 「国境なき教育ネットワーク」(RESF)はマリアム・シラさんに対する措置を喜びつつも、その代表者の一人、リシャール・モワヨンさんは「サルコジ氏は移民に対する煽動的な演説をし、国外退去を増加させて、選挙運動をしたがっているが、マリを訪問しなければならないときには彼の部下たちが間違いを犯していることに気付くのだ」と批判的。「警察や留置センターで日々犯されている酷い行為について、また、移民という項目に関してアフリカ人たちや移民国の人たちの目に映るフランスのイメージを、このような国外退去で壊しているという事実について、彼の眼が開かれることを願います」とのこと。 それにしても、今回の措置は、マリアム・シラさんにとって喜ばしいことであったと感じる反面、マリの反発を和らげるための宣伝行為と思えてなりません。 参照: Yahoo Franceより 「Le projet de loi sur l'immigration adopte par 367 deputes contre 164」(EuroNews) 「Nicolas Sarkozy defend au Mali sa loi sur l'immigration」(Reuters) 「Au Mali, Sarkozy defend une immigration "choisie" et un partenariat "renove"」(AFP) 「Nicolas Sarkozy annule l'expulsion d'une Malienne et de ses deux enfants」(AP) 「Immigration: les mesures clés du projet Sarkozy II」(AP) Le Mondeより |
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あまりにすったもんだが続いたもので、最大野党のPS(社会党)が内閣不信任案を提出。今日の午後、この決議があり、左派とUDFの一部が賛成票を投じました。
昨年の郊外の暴動、CPE抗議行動とその廃案、最近のクリアストリーム騒動などで、国民の信頼はガタ落ちであるはずなのだけど、大統領は内閣を解散するどころか首相を据え置き、彼に対する信頼は厚いというし、首相は首相で辞任もしない…ということで、PSから内閣不信任案。 PS書記長のフランソワ・オランドは、内閣不信任決議に際し「それはもう政府ではなく、戦場だ!憎悪が…(野次や拍手が飛ぶ)、そうですとも、憎悪です!それが共通の感情となったとき、連帯はどこにあるというのか?」と熱弁をふるいました。クリアストリーム事件で、露わになった政府内の亀裂、すなわちシラク-ド・ヴィルパンとサルコジという対立を仄めかしていたようです。 同じく、この「憎しみの競争」に触れたのは右派UDFの党首、フランソワ・バイルー。彼は事前からこの内閣不信任案に賛成する決意を明かしており、これがまた物議を醸していました。というのも、UDFは与党UMPと同じ右派に属し、連帯している部分もあり、現内閣にはUDFから選出された大臣もいて、「裏切り行為」ととられるような決断。彼が壇上に上がったとき、また演説中にも、かなりブーイングが上がっていました。ただし、内閣再編の際、UDFは軽視された観があり、バイルーUDF党首は最近UMPにコケにされていた感じがあるので、まあUMP離れは当然のような気がしますが。 逆に、クリアストリーム騒動にうんざりしていた私としては、政治的立場云々よりも、醜聞に右往左往する内閣を告発する断固とした態度を示したバイルー、なかなかやるなあ〜!と、株が上昇。気骨があっていいぞ! フランソワ・オランドは、共和国の危機に歯止めをかけるため、内閣不信任案に投票するよう呼びかけ、投票しない者は1年後にせまった大統領選のことを憂慮しているのだ、と非難。 こうした演説を聞く間、ド・ヴィルパン首相は終始苦笑いをしていたようです。 実際、左派を集めても所詮不信任案可決に達しないことはわかっていたようなもの。あの笑いは余裕を見せていたのだろうか? また、これに反対の議員は投票しなければよいのであって、右派はほぼ欠席。半分がガラガラという状態で議会が執り行われていました。 先週末、クリアストリーム事件に絡みサルコジ内相が内閣を去る方がよいのではないかという意見が党内にあったものの、本人が留まることを決意、土曜日のUMP集会でその意向を表明。その経緯があるため、派閥に関係なくUMP全体で首相を支持する構えを見せていました。 内閣不信任案提出の動機に関わる内相サルコジ氏は、前半欠席。首相が答弁に立つ頃に現れたようです。 ド・ヴィルパン首相は「何故あなたがたは不信任案を提出するのですか?誰の名において?何の名において?誹謗中傷の、虚偽の、噂の名においてでしょう」と、反撃。「たしかに、私たちは試練にさしかかっています。しかし、政府はそれに面と向かっていくでしょう」と、内閣を続行していく意志を表明しました。結果は、190票で、内閣不信任可決に必要な289票には届かず。PS、PC(共産党)、Les Verts(緑の党)の他、UDFの一部が投票。 UDFは党首自ら「党の方針としてではなく、個人として票を投ずる」と弁明しており、本来ならば政敵であるPSが提出した不信任案に投票するUDF議員は約3分の1(30人のうち11票)でした。 ド・ヴィルパン首相はこれで三度目の不信任案を免れたわけですが、先週火曜、L'Expressにより発表された首相の支持率はまたもや2ポイント減の26%だそう。 いつまでもつのやら…。 参照: Yahoo Franceより 「Villepin qui denonce la calomnie, ne sera pas "detourne de sa tache"」 (AFP) 「Censure repoussee, tir de barrage contre Dominique de Villepin」(Reuters) 「Censure rejetee, Villepin droit dans ses bottes」(Europe1) ↑ラジオ局Europe1のオーディオリンクつき。フランソワ・オランド、ドミニック・ド・ヴィルパンの国会演説の抜粋、ジル・ド・ロビアンのフランソワ・バイオユー批判が聞けます。 |
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このネタ、実は大分前から書こうと思っていたんだけど、なかなか時間がなかったのよね〜。
というのも、先々週あたりから、カレフールの「ワールド・カップ観戦、ドイツへご招待!」っていう大きな広告を地下鉄のホームで何度か見かけて気になっていたため。ブルーのユニフォームを着た選手たちの写真がコラージュしてある。で、まず目をひいたのは、キーパーがクペだったこと。ふ〜む、やっぱりバルテスの時代はもう終わったと一般に思われているいうことか…なんて思ってから、なんとなく不安になってジダンの姿を探してしまいました。ちゃんとありましたけど。当然ですが。 先日、電車を待つ間、改めてじっくり眺めてみると、ちゃんと11人いるんですね。でも、アタッカーが4人もいるし?それがアンリ、トレゼゲ、マルーダ、アネルカでした。ポジションと顔・名前など、あんまり知らないので、あとは一緒にいた同居人が教えてくれましたが、チュラム、ガラス、サニョールなど(あと2人、覚えてない…)。ドメニク監督にジダンと共に呼び戻されたというマッケレレが入っていないのは疑問でしたが、まあメンバー発表前であるし、人気のありそうな選手をのっけたんだろうなーという感じ。私がわりと好きな(まあなんとなく)ウィルトルドとドラソがのってないのは不満。シセは別の宣伝(ヘッドフォンだったか?)に一人アップで全面に出てました。(つーか、それみんなのせてたらディフェンスがいなくなっちゃいますね。) えーと、ミーハーにわかサッカーファンっていうか。いや、ファンでもないな。なんとなくTV観てて覚えただけっつーか。ケーブル入ってないうちのTVでも放映される試合しか観ませんし。ナショナル・チームも、フランスの選手しかわかりません。 しかし、バルセロナで活躍したジュリーはドイツ行きかもしれないな、と期待してました。 で、そんなこんなの勝手なるアマチュア予想があったわけですが、フタをあけてみたら… アネルカが入ってない!というのは、結構みんなビックリしてたみたい。前の監督と合わなくてはずされていたというアネルカ、調子が良いらしいということでこの前の国際試合(なんの試合だったか忘れましたが…親善試合だったか)では出場してたし、今回こそワールド・カップへ、という期待の声も高かったようなのですが。 あと、クペじゃなくてバルテスが本命キーパーとは、これいかに…。いくつか試合を観ていて、バルテスは全盛期ほどのキレがないなー、強豪リヨンを守るクペはすごいなー、と思っていたのですがねえ…。バルテスはもうトシだろーと思っていたら、実はクペとは1歳半しか違わないみたい(バルテスはこの6月で35歳、クペは12月で34歳)。 それから、私と同居人に不評のシルヴェストルが入っている!なんか納得いか〜ん。ディフェンスはサニョールに頑張ってもらいたいっす。それと、初代表入りのシンボンダ。私はこの選手のことは全く知りませんでした。以前コルシカのチームに在籍中、人種差別的ブーイングなどを受け、イギリスのチーム(ウィガン)に行ってしまったそうですね。 あと、先に書いたジュリーがもれて、リベリーが入りました。マルセイユの選手なので、フランス国内カップ決勝戦で観ていたかもしれないけど、リベリーという選手のことは全く覚えてない…ので、ジュリーじゃなくてちょっとショック。 ドメニク監督は「性格のことも考慮した」とか言っていたようですが、やっぱり星占いで相性とか見たのかなー。彼はしばらく眠れない夜も過ごしたらしい。本番ももうすぐですしねえ。そういや、フランス人の49%がワールド・カップで優勝する可能性があると信じているとの調査結果を、先週、yahooの記事で読みました。結構楽観的な人たちだなー。 と思ったけど、全く反対のことを考えているフランス人も同じくらいいる(残り約50%)ということ。 ジダンもこれで本当の本当に最後だし、前回が散々だっただけに、フランス・チームには今回、頑張って欲しいです。 |
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この前の土曜日(5月13日)、パリ、マルセイユ、トゥールーズなどで、サルコジ移民法改案に反対するデモが行われました。
パリのデモでは、PCFのマリー-ジョルジュ・ビュッフェやLCRのオリヴィエ・ブザンスノ、LOのアルレット・ラグィエ、緑の党のドミニック・ヴォワネやアリマ・ブームティエンヌ-ティエリー、PSのジャン-リュック・メランションらが先頭に立ち、レピュブリック広場から15時30分頃出発。終着点はサン・トーギュスタン広場。デモは和やかな雰囲気で展開した様子。「すべての人に身分証明書を、誰にも国境はなし(Des papiers pour tous, des frontieres pour personne)」、「フランス人と移民、社会的権利を護るために肩を並べよう(Français et immigrws cote-a cote pour defendre les droits sociaux)」といったスローガンとともに、アフリカ太鼓や音楽、ダンスなどが繰り広げられたようです。 このデモは、「使い捨て移民」に反対する団体、Uni(e)s contre une immigration jetableの呼びかけによるもの。この団体は昨年12月に生まれ、現在、NGOや政党など約500の組合が結集しているとのこと。そして「有用な移民の背後に、人間に対する時代遅れの考え方が潜んでいる。その考え方によれば、ある人々は、生まれながらにして、他の人々の道具であるというのだ」と、「有用主義的観点」にたつサルコジ法を批判しています。 サルコジ法制定によって正規滞在の許可がおりなくなる可能性のある移民家族の中には、フランスで生まれ育ち、義務教育の途上の子供がいる場合もあり、学校の先生や生徒の親たちもデモに参加。 「フランス人、外国人、同じ権利を全ての人に」というスローガンを掲げる学生組合UNEFに混じってデモに参加したシルヴェストル・ロームさんは、「外国人学生が、試験に失敗したからといって滞在許可を取り消されるかもしれない」ということは受け入れ難いと感じ、「何故彼らにはみんなと同じチャンスが与えられないのか?」と疑問に思う、とのこと。 先週金曜日(5月12日)、ウィーンで開催された欧州・南米首脳会議で、シラク大統領はサルコジ移民法を擁護、人道的な措置をはかることを約束しましたが、デモにはそれに対する信頼の影もなかったようです。デモがオペラ付近に差し掛かると、約40人の参加者はエッフェル塔に向かい、16時頃、個々人が入場して1階(日本式2階)から5000枚のビラを撒いたとのこと。また、「移民の子供、サルコジにとって、解決策は一斉検挙と国外追放。やるがままに放っておけない。(Pour Sarkozy, fils d'immigres, la solution: rafles et deportations. Ne laissons pas faire)」という垂れ幕を広げたようです。21時には警察によって解散。 元老院での審議まであと3週間。CPEと同様、諦めずに内閣に圧力をかけていかなければいけないという声もあり、サルコジ法に対する抗議運動はまだまだ続きそうです。 参照: Yahoo Franceより 「Grande manifestation contre "l'immigration jetable"」(Reuters) 「Des milliers de manifestants contre la loi Sarkozy sur l'immigration 」(AFP) ↑AFPによるビデオのリンクあり。LO代表アルレット・ラグィエ、MRAP事務局長ムールード・アウニットのインタビューと、デモの様子が見られます。 Le Mondeより |
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さて、なんだかんだ言ってクリアストリーム騒動を追っているな、私…という。
ひょうたんから駒、なんとクリアストリーム騒動からシラク大統領の隠し口座疑惑が出てきたようです。1992年に東京相和銀行に口座を開設していたという話。そこへ某文化系団体から3億フラン(当時1フラン=20円前後だったので、60億円。ユーロだと約4500万ユーロ)が振り込まれているとか。 東京相和銀行の会長だった長田庄一とジャック・シラクは友人関係にあったとのこと。長田氏は2000年に不正融資疑惑で逮捕されています。 で、1992年というと、ジャック・シラクはパリ市長でした。彼がパリ市長時代には、色々と公金横領の疑惑が多く、日本に隠し口座があったとしてもおかしくないような気がしてしまいます。 情報諜報局であるDGSE(対外治安総局)の資料からこの話が持ち上がったらしいのですが、シラク氏はこれを否定。yahoo franceで読んだ限りでは、現在のところ、この資料の信憑性は薄いようです。 余談。なんちゃら文化団体っつーたら相撲なんじゃないの?と同居人の軽口。ははは。相撲大好きシラクさん(ラーメン大好き小池さん、になぞってみた)。そーいや、シラク夫妻の愛犬の名はsumouです(前にも書いたかしらん)。ごっつい犬だったらなんとなく納得もできそうだけど、犬種はたしか白いプードルかなんかでした。そのギャップがまた…。 |
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昨日5月9日は「ヨーロッパを祝う日」だったそうです。
あまり知られていないようで、かくいう私も当日のニュースを読んで知った次第。 各地でコンサートやイベントが行われた模様。 (ヨーロッパを祝う日のフランスオフィシャルサイトはこちら。) パリでは、9日0時にエッフェル塔と凱旋門などがヨーロッパ象徴の色、青にライト・アップ。そして日中、外務省およびヨーロッパ各国の大使館が一般に開放されました。外務省では、ジャズやクラッシック音楽のコンサートが催されたようです。 また、地下鉄では、この日に限って青い切符(通常は薄紫色)が販売されたとのこと。 パリとロンドンをつなぐユーロスターも、ヨーロッパのシンボルをあしらった車体で運行。 そして18時には、ヨーロッパの歌であるベートーベンの「よろこびの歌」が、ヨーロッパ各地で歌われたそう。 ところで、なぜ5月9日なのか? 1950年のこの日、フランスの外務大臣ロベール・シュマンがヨーロッパ共同体発足の提案を発表したから。というか、彼はフランスとドイツの、石炭と鉄鋼に関する共同生産を提案し、そこから欧州石炭鉄鋼共同体(CECA:英語ではECSC)が、その翌年に生まれました。そしてこれが欧州経済共同体(EEC)へ発展。現在はEUとなっています。 ヨーロッパ憲法に関する国民投票で「NON」をつきつけたフランス。あれから1年が経とうとしています。あの国民投票では、必ずしも熱狂的ナショナリズムが勝ったわけではなく、フランスはヨーロッパの他国と協調の努力を続けるだろうと思います。参照: Yahoo Franceより Fete de l'Europe: le bleu etoile a l'honneur (AP) La France voit la vie en bleu pour la journee de l'Europe(AFP) |
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昨日、クリアストリーム事件について書きましたが、多少説明が抜けていたところがありました。
まず、現在騒がれている「クリアストリーム事件その2」が何故そのように呼ばれるのか。それは、問題になっているリストにのっていた人物が、クリアストリームに隠し口座を持っていたとされていたこと。ただし、クリアストリームだけではなく、他の海外銀行に隠し口座を持っているという情報もあったようです。 そして、そのリストの内容は出鱈目であったとのこと。 余談ですが、前にちょっと触れた「フリー・ゲート事件」で一役買ったと言われているアルフレッド・シルヴァンは、終戦直後、日本にいたこともあり、日本では銀行強盗もしたそうです。 ところで、コレ関連の記事、日本のメディアでどのように取り上げられているのか知らなかったのですが、今朝ようやく目にしたのが朝日新聞の記事。これはフランス共同通信発のほぼ同タイトルの記事をyahooで読んでいたので、内容は別に…といった感じだったのですが、そこから続けて過去の関連記事(これとこれ)を読むうち、「サルコジを追い落とすために仕組まれた」という点がこの事件の骨子のような印象を受け、う〜んとまた唸ってしまったのでした。 う〜ん、間違いではないのかもしれません。 たしかに、今回、サルコジ対ド・ヴィルパンどっちが優勢か?というのが中心点になって盛り上がっているみたい。でも、それはメディアが盛り上がってるだけであって、事件の中心がそこにあるわけではないと思うのです。本当に知るべきことって「本当にそのリストは出鱈目なのか?」「誰がそのような出鱈目リストを作成したのか?」「どこから流出したのか?」だと思うんだけど…。(と当たり前のことを言ってみる。) それに、リストに載っていたのはニコラ・サルコジだけではなく、とりあえず私が最初にこの事件について知ったのはDSKの名からであるわけだし。 ところが、このクリアストリーム事件を特集にしている、先週発売のル・ヌーヴェル・オブサバトゥールの表紙に載っているのはUMP陣営(と調査を要請されたという将軍)の顔ばかり。これを見て、「ねえ、なんかUMPの御家騒動っていう扱いになってきてない?」と思って嫌な感じがしました。(ところで、ヌーヴェル・オブスのネット版の特集記事って前から有料だったっけ??) それにしても、ド・ヴィルパン外相(当時)が、サルコジ経済相(当時)を特に調べろと言ったからといって、別にどーってことないじゃんと思うのですが。大体、経済相だったら、他の人に優先して調べられてもいいんじゃないのかなあ…。 というわけで、結構すでにうんざりしていました。 そこへ、今朝、yahoo franceでこんな記事を見つけ、ああ本当にUMP御家騒動なんだ…とため息。 記事内容は、まあ、ド・ヴィルパン首相が中傷に対して反論、それよりも一致団結を、とUMPに呼びかけたということ。で、記事中、それに続くくだりで、UMP党首側近のフランソワ・フィヨンが8日、ラジオ番組のインタビューで「サルコジに勝つ自信のない者が、大統領選候補争いから彼を落とそうとしたのだろう」「大統領は首相を交代させなければならないのではないか」と発言したとういことが書かれています。それとは反対にジャン・ルイ・ドゥブレは、ド・ヴィルパン首相は威風堂々と誹謗中傷に受けて立つ姿勢を見せていると評価、「首相が内閣を去ることに意味があるとは思わない」と言っているとのこと。また、「ヴィルパン派」エルヴェ・マリトンはフランソワ・フィヨンの発言について、首相を動揺させる目的があったように思える、と反論。攻撃側に加勢する奴は後で仕返しを食うだろう、と、争いを止めるよう呼びかけたそうです。完全にUMP内部抗争ですね。 なんか、もう「キミら、何やってんの?」状態。 |
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この頃、政界はクリアストリームで混乱しているようです。
この「Clearstream」という語、私が最初に「なんぞや」と気になったのは、DSKことドミニック・ストロス-カーンが損害賠償請求人に名を連ねることになった、というニュースをル・モンドで読んだとき。これは4月半ばでした。(日付がはっきりしませんが、検索してみると18日頃らしい。)同じくサルコジ内相も問題政治家リストに載っており、損害賠償請求人となっているという話もそのときに知りました。 で、そのときは「ふーん」で読み流して、それがこんな大騒動に発展するとは…って、いつものパターンか、それ? DSKの記事を読んだとき、ウィキペディア(フランス語版)でClearstreamという項目を参照しましたが、その時点ではまだクリアストリーム事件その2(l'Affaire Clearstream 2)についての記載はあまり詳細でなかった記憶が…(っていうか、別ページになってなかったような)。刻々と追加されているようです。ウィキペディアならでは、というところでしょうか。 さて、上にリンクを張ったウィキペディアのページを読むと、クリアストリーム(Clearstream)とは、ルクセンブルグにある手形交換所だそうです。 経済関係には全く疎いので、ウィキペディアを読んでもよくわからないところがあるのですが、とりあえず、理解したところはこうです:クリアストリームはドイツ取引証券所グループの部局として設立され、銀行間の金銭のやりとりの仲介役となっていた。1970年代にドイツの銀行が、系列銀行同士の手形交換を簡略化するために、非公開の口座のシステムを作るよう、クリアストリームに依頼。この非公開口座のシステムが全体的に行き渡り始めた頃、クリアストリームは一般企業も顧客に取り始めていた。資金の流通に疑惑を感じていたエルネスト・バックス(読み方に自信なし…Ernest Backes)は、クリアストリームに解雇された後、ジャーナリストのドゥニ・ロベール(Denis Robert)に資料とともに情報を提供。ロベール氏はこれを本にして出版。その中で、銀行だけではなく一般企業も非公開口座を持っており、マネー・ロンダリングに使われていると暴露。 というのがクリアストリーム事件その1(Affaire Clearstream 1)。 クリアストリーム事件その2は、台湾のフリー・ゲート事件(軍艦船売買に関連した台湾・中国・フランス三国の間の賄賂疑惑)を調査していた判事のもとに、コルボー(corbeau:一次的意味は「カラス」、その他に「匿名の手紙の主」とか「不吉な人」という意味もある)という差出人から、銀行の隠し口座を開設したりマネー・ロンダリングまたは公金横領の疑惑のある人物リストが届いた、というのが発端。そのリストにはビジネス界や政界の人物の名前がずらりと並んでいたらしい。そして、そこにDSKとサルコジ内相の名もあったということ。 で、当時外相だったド・ヴィルパン首相が、そのリストの人物の隠し口座を調査させたとかさせないとか、特にサルコジ内相(当時経済相)のことを探らせたとかなんとか、ド・ヴィルパン氏はシラク大統領とつながっててサルコジ内相を追い落とすためにやっただろうとか…。 なんかよくわかりませんです。 正直言って、あんまり興味なし。 しかし、ド・ヴィルパン首相の辞任を求める声もあがったりして、CPEのこともあったのでド・ヴィルパン人気はすっかり落ちて、もうだめだろうとか、これでUMPからの次期大統領選候補はサルコジしかいなくなったとか、果ては、ド・ヴィルパン氏が辞任、または更迭され、サルコジ氏が首相の座に就くのではないかという噂まで飛び交う始末。サルコジ内相と犬猿の仲と言われるシラク大統領は、それでもド・ヴィルパンに信頼をよせることには変わらず、首相からはずすつもりはなさそうだけど。 そうはいっても、どうもメディアがスキャンダルで活気付いているだけ、という気がしなくもない。メディアがちょっと興奮しすぎな印象。 そういえば、今日、5月8日はフランスでの第二次世界大戦終戦記念日。シラク大統領が、凱旋門の下の戦没者記念碑に献花する式典が行われました。ル・モンドに掲載されていた写真では、シラク大統領がだいぶ痩せて老け込んだように見えてちょっとびっくり。 ![]() やっぱり気苦労が多いのかしら…。 |
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4月30日、フランスの世論研究機関Ifopが実施した調査をジュルナル・ディマンシュ紙が発表。それによると、フランス人の約半数が、移民に関するサルコジ内相の考えに同意している、とのこと。これを目にして私は気が重くなってしまったのですが、記事をよく読んでみると、サルコジ内相の考えに47%が賛成、52%が反対、1%が無回答。「約半数が同意」とか言って、反対も約半数…っていうか、反対の方が多いじゃん!なんか嫌な見出しのつけ方だな。
しかし、この調査によると、移民についての考えで最も共感を得ているのがサルコジ内相だという。次いで多くの支持を受けているのはジャック・ラングで、彼の考えを41%が支持(54%が反対、5%が無回答)。続いて、ドミニック・ド・ヴィルパンに28%が同意(68%が反対)、ローラン・ファビウスに25%が同意(68%が反対)しているとのこと。 移民といえば、その排斥が極右の「カンバン」なわけですが、フィリップ・ド・ヴィリエには21%(反対75%)、そしてジャン−マリー・ル・ペンには20%(反対79%)の賛同者がついているらしいです。 翌日の5月1日、もう一つの世論調査の結果が明らかに。こちらはLH2という機関が調査、5月2日付けリベラシオン紙で公表されました。それによれば、約半数のフランス人が「移民はフランスにとって繁栄の鍵である」と答えたという。ん?また「約半数」ですか?もしかして、実は半数以上がネガティブな回答だったりして?…と続きを確認。すると、先のポジティブな回答が46%、反対に「移民はハンデである」と答えた人が36%、「どちらでもない」が6%、無回答が9%。外国人である自分としては、ほっとさせられる結果でした。 しかし、経済については少し事情が違うようです。「移民はフランス経済の繁栄の鍵である」と考える人は42%と、ちょっと数が落ちます。反対に「ハンデである」と考える人の率は変わらず。社会的給付金についてとなると、61%が「移民はハンデである」と回答(「繁栄の鍵である」は23%)。 また、移民についての政治選択に関して、「安定した状況(5年滞留)にいる非合法移民の滞在正規化」に、76%が「どちらかといえば賛成」。そして、54%が「フランスは移民を受け入れる国であるべき」と考え、48%が「フランスの経済的需要に応じて移民を選抜するべき」と考えているそうです。 そして、移民改案の争点となる「家族呼び寄せ」についてですが、34%が「もっと厳しくするべき」であると考えているものの、58%はその反対の意見であるという結果が出ています。 統計は、あくまで参考、それが絶対的に全体の声を表すものではないけれど、とりあえず、サルコジ内相の改正案に賛成している人の方が圧倒的に多い、というわけではないと考えることができそうです。 ←こちらは、移民法改案反対デモで、「あなたには恋に落ちる権利があったんだっけ?」「移民法案=フランス-外国人カップル=非合法カップル」と書いた紙を掲げる参加者。参考: Yahoo Franceより Immigration: 47% des Francais se declarent proches des idees de Nicolas Sarkozy, selon un sondage(AP) L'immigration, un atout pour la France selon 46% des Francais(AFP) |
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昨日(5月2日)、サルコジ内相が提出した移民法改案の審議が国会で始まりました。
数日前から移民法改案について取り上げていますが、今回の法案で何が変わるのか、何が争点となっているのか、具体的に記していなかったので、その点をまとめたル・モンドの記事を訳してみました。 原文はこちら↓ ---以下、訳出 (〔〕内は訳注です)--- 新しい滞在許可証、「資格と能力」の追加:三年の期限つき、更新可能で、「フランスまたは出身国の発展と威光のため」の好機に寄与する「人格と素質」を具えた外国人に配布される。また、外国人学生は多数の基準(段階、国籍、学歴、研究計画…)による選抜の対象となる。 ケース・バイーケースの滞在正規化:1984年から存在する措置、すなわちフランスに〔不法で〕10年間滞在した後、正当な権利として滞在許可が正式におりるという措置は、新しい法案によって廃止される。そして、1998年より導入された措置、欧州人権条約より直接引き出された「私的、家族的生活(vie privee et familiale)」形成についての措置も強く制限される。 フランス人の配偶者に義務付けられた長期滞在ビザ:一時滞在許可証を取得するために、フランス国内で結婚したフランス人の配偶者は、長期滞在ビザを申請するために出身国へ戻らなければならなくなる。 家族呼び寄せの条件の厳格化:法案は、家族呼び寄せの基準レベルを、収入と住宅の項目について、引き上げる。また、申請のために必要なフランス滞在期間が現在の12ヶ月から18ヶ月に延長される。 取得が更に難しくなる在留許可証:長期滞在許可証は、フランス人の配偶者に、又、合法的に10年間フランスに滞在したことを証明する外国人に、「当然の権利として」配布されるものではなくなる。家族呼び寄せの資格で入国した外国人、また、フランス国籍の子供を持つ親、そしてフランス人の配偶者は、長期滞在許可証を申請するために、〔現行の〕2年ではなく3年間待たなければならなくなる。また、「共和国に同化」したことを証明しなければならなくなる。 一定の滞在許可証取得者のために2003年に導入された「共和国に同化する約款」が、ほぼ全ての長期滞在許可証配布に義務付けられるようになる。 ---以上、訳出終わり--- これら改案される点の中で、特にキリスト教団体や反対政党から批判の声があがっているのは、「家族呼び寄せ」が難しくなる点、また、不法で10年滞在した移民の滞在正規化が難しくなる点、です。 ル・モンドでは、先の記事が掲載されたのと同じ4月27日、この法案の報告官、ティエリー・マリアニ(UMP議員)が読者の質問に答える場を設けました。質疑応答がまとめられた記事はこちら↓ この中でマリアニ氏が強調しているのは、不法滞在の正規化は今までのように「自動的」ではなくなるものの、「ケース・バイ・ケース」で配布されるということ、つまり、一切配布されなくなるわけではない、ということ。また、各団体からの批判について、彼らが「移民を使い捨てにする法」と形容するのは全く根拠の無いこととし、実際、労働のために来た移民が失業した後もフランスに逗留できるよう修正案を盛り込んだとマリアニ氏は言っています。更に、家族呼び寄せについても、今までと変わらず保証されており、ただ充分な収入が必要である点だけが変わった、と弁護。 彼の答えを読んでいると、なんとなく安心感を与えようとしている印象を受けますが、移民法の改正は、不法移民だけでなく移民そのものの数を減らそうという趣旨が含まれていると考えられるので、実際問題として滞在許可証の取得が間違いなく難しくなると思われます。 |
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サルコジ内相がTVインタビューに出演したのと同じ4月27日、木曜日夜のTV討論番組(A vous de juger)は、2007年大統領選がテーマでした。まだ各党の大統領選候補者が明確でないため、党首や代表者が出席。議題となったのは、やはり移民問題、そして雇用問題など。
上記リンク先で、放映分をビデオで見られます。ただし、約2時間半と長い。 ところで、どちらかといえば少数派政党であるMPFから、党首のド・ヴィリエ氏がスタジオに招かれていたのにはちょっとびっくり。やはりサルコジ発言の影響もあったのでしょうか。TVでフィリップ・ド・ヴィリエがこんなに画面に映ったのは初めて見たような…。そして、同席する参加者が彼に反対意見を言おうとして彼を名指しすると、なんだか嬉しそうにしていました。しかし、彼が何か言うたび、FNから出席していたマリンヌ・ル・ペン(党首ジャン-マリー・ル・ペンの息女)がげらげら笑い転げていました。彼女にしてみれば、殆どがFNのアイデアのコピーだということのようです。 UMPから出席したフランソワ・フィヨンは、先立っての内閣再編成のとき、何も役職をもらえず内閣からはずされたため、それを恨んでシラク派からサルコジ派に移ったと言われていますが、やっぱりサルコジ支持の立場で発言していた様子。先のCPE騒動について、ド・ヴィルパン首相の態度に批判的なことを言っちゃってました。 UDF党首のフランソワ・バイルーの発言は、相変わらず到ってまとも。さすが「中道」、というまともさ。そして同時に、中道であるだけにいまいち目立たない。また、中道は中道でも「中道右派」なはずのUDFですが、UMPに対抗するという位置に立つと、どうも左寄りになってくるようです。それとも、サルコジ率いるUMPの中身が更に右へ、極右の方へずれてきているからそう見えるのか。なんとなく、UDFが分水嶺を越えてしまったような印象を受けました。 PSのジャック・ラングは、ローラン・ファビウスと同じく、不法滞在移民の正規化手続きを一挙にやるべき、との意見。不法移民は、収入を得るために働くにしても闇労働しかないわけで、雇用側に足元をみられて搾取される危険があることを指摘。そして、サルコジ内相の提案する移民法改正案が議会を通過したら、不法移民が更に増加するだろう、と危惧。しかし、彼の話し振りに、同居人は「もっと具体的にはっきり言えよ!」とイライラ。昔ながらの政治家の話術というやつでしょうか。 感想はそんなところ。 ところで、移民問題というけれど、その何が具体的に問題なのかという討論を聞いていると、本当の問題は移民ではないんじゃないの?と疑問。そこのところは、緑の党の代表、セシール・ドュフロが言っていたことに同感。移民を問題にするのは「見せかけだけの議論(faux debat)」であるということ。様々な問題(失業問題、住宅問題、財政赤字問題etc.)について考えるとき、それら問題に関わる要素として移民を引っ張りだして、さもそれが一番重大かつ緊急に着手しなければならない原因であるかのように取り上げられる。でも、それぞれの問題の解決の鍵が、本当に移民にあるのだろうか?実は、そのように移民を引き合いに出すのはナンセンスなんじゃないか、と思う。 とはいえ、実際に移民法改正案が提出されて議会承認(または不承認)までのプロセスが始まってしまっているわけだから、しばらく目が離せません。 |
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先週木曜(4月27日)、サルコジ内相が民放TV局TF1の夜のニュースに出演し、移民法改正についてのインタビューにこたえました。また、ル・モンド紙にもインタビューが掲載されました。
TVインタビューの模様はTF1のサイト(「Sarkozy defend son "immigration choisie"」)に詳しい。ル・モンドのサイトでも編集されたダイジェスト版が見られます↓ そしてル・モンド紙に掲載されたインタビューはこちら↓ 骨子となっているもののひとつは、移民の住宅と雇用問題。つまり、十分な住宅環境、雇用を提供できないのに移民を受け入れることは、彼らにとっても惨めな結果となる。だからそうした保証を得られる移民、フランスが必要としている能力に見合い、フランスで雇用を見つけられる移民を受け入れていこう、という主旨。 サルコジ氏は、インタビュー冒頭で社会における移民状況の三つのタイプを提示しています。それは「移民皆無(immigration zero)」「移民甘受(immigration subie)」「移民選抜(immigration choisie)」。 第一の状況はまず無理であるし、移民のもたらす多様性はフランスの豊かさでもあるので、論外。第二の状況が現在の状況である、とサルコジ氏は言っています。そして、それがこの約30年間の状況であり、その結果、フランス社会に同化しない移民が問題になっている、とも。ここでUMP党集会の発言(「フランスが好きでないなら去ればよい」)の真意がみえてくるわけですが、サルコジ氏の言う「フランスを愛する」こととは「フランスの国家原則と法を遵守する」ということを意味するようです。彼はインタビューの中で「フランスで生活したいと思うときには、デモクラシーの中に住まうことを理解しなければならない」と述べ、「新聞や雑誌には、宗教的なものであろうと諷刺画を掲載する権利がある。医者が男性だからといって、その医者に診てもらうことを女性に禁じることはできない。身分証明の書類上で、女性はスカーフを巻くことはできない。そして女性を自宅に軟禁しておくことはできない」と説明しています。(この例の全てがイスラム教に関わることばかり、というのが気になりますが。)そこで、サルコジ内相は、フランスに留まりたい外国人には「同化契約( le contrat d'integration)」を義務付けることを提案しています。その中では、フランス語習得が第一に挙げられています。 第三の状況へ移行させるのがサルコジ内相の意向。「移民選抜」はカナダなどで取られている措置で、必ずしも学歴が高くなければいけないというわけではなく、国内で働き手を必要としている分野の職業資格がある移民を積極的に受け入れる、という面があります。他方、サルコジ内相は「優秀な頭脳が主に北米に流れている」と危惧しており、高学歴外国人を招き寄せようという意図があるのは否めません。そして、「移民選抜は他の全ての民主主義国で行われており、何故唯一フランスだけがそれを行わないのか」と主張しています。 ところで、個人的に気になるのは、「フランスを好きでないなら去ればよい」と言うけれど、相手が好きになってくれない場合はどうすればよいの?と思うこと。私はフランスが好きだ(法律を遵守する)けど、フランスが私を好きになってくれない(能力などが決められた基準を満たさないと見なされて滞在許可証をもらない)場合は?フランス人の間に偏見や差別があって、「好かれていない」と感じて、好きだったのに好きじゃなくなって、でも他に行くところ、帰るところがなかったら? それに、まず、「フランスを好きでないなら」というけど、その「フランス」をどう定義するのかを聞きたい。例えば、FNから出馬した候補が大統領第二次選挙に通過するフランス?例えば、司法機関のどこかがおかしくて、無実の市民が10人以上も有罪になるなんてことが起こるフランス? もしそれが、ニコラ・サルコジが大統領になる「フランス」だったら、もう好きでなくなって、彼に言われるまでもなく去るかもしれないけどね…。 |






















