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Amalgame reciproque ~相互のアマルガム~

 2005-12-28
またまた最近、サルコジ内相周辺が賑わっております。
ノエル→年末、この手も足も出ない時期に~~、と心中ぶつくさ言いながら、記事を幾つかとばし読み。

先日、著名人たちが有権者リスト登録キャンペーンを自発的に展開していることに触れましたが、その後、「Reductio ad sarkozum」なるタイトルで12月22日付ル・フィガロ紙社説(原文全文を下に転載)がそのキャンペーンを批判。

ところで、その前日、12月21日にはカナール・アンシェネ紙が、元テニス・プレイヤーで「今年の人」ヤニック・ノア氏の発言を暴露。パリ・マッチ誌のインタビュー中、彼は「ひとつ確実なことがある。もし万が一サルコジが大統領になったら私はフランスを去る!(Une chose est sure : si jamais Sarkozy passe, je me casse !)」と述べたそうですが、パリ・マッチはこの部分を消去したヴァージョンで掲載。今年の8月にセシリア・サルコジ夫人の不倫現場をすっぱ抜いたパリ・マッチですが、そのとき編集長はサルコジ内相から怒られたそうで、内相との関係悪化を憂慮しての結果ではないか、という噂。(リベラシオン記事とかル・モンド記事参照。)
そういう経緯もあり、ル・フィガロ紙社説は「スターたちが声を揃えてアンチ・サルコジを叫ぶ」現状に対して反発。「Reductio ad sarkozum」というタイトルは、レオ・シュトラウスという哲学者の「reductio ad hitlerum」という語をもじったもので、政治的な敵対者をヒトラー的悪に同化させて攻撃すること。(Yahoo Franceで拾ったEurope1のクロニック参照。)(ちなみにレオ・シュトラウスはアメリカのネオ・コン源流と言われている。)この社説を書いたAlexis BREZET氏(読み方に自信がないので原文表記)は、サルコジ内相を糾弾するスターたちがこの手法を使っていると批判しています。そして、反サルコ派はサルコジ内相をル・ペンFN党首と同一視するというアマルガムを行っている、と。
20051229014519.jpg「サルコジ=ル・ペン」といえば、これまたル・フィガロ社説から溯ること2日の12月20日に報道されたAct Upという団体のポスター。Act Upはエイズ感染者支援団体なのですが、サルコジ内相の写真の上下に「ル・ペンに投票せよ」というスローガンを入れた白黒のポスターをパリ市内の色んな場所に貼り、物議を醸しました。その後、27日の報道によると、Act Upは同サイトからポスター印刷用写真を取り下げたそうです。これにはポスターに使用された写真を撮ったカメラマンから「法的手段に訴える」という警告があったらしい。(ル・モンドの記事参照)

さて、ル・フィガロ社説に戻りまして、筆者がわざわざ「要約しよう」と冒頭で述べて言いたい事を要約しているらしい最後の段落。抄訳します。

一般(フランス人たちの期待)と同じように個人(サルコジの場合)においても、どちらかというと特権的な少数派の気に入らない政治、彼らにとって時機の悪い政治を悪魔のように仕立てあげて機能停止させることが問題なのである。確かに、なんぴとも右派的な考え方をもたなければいけないとか、ニコラ・サルコジを好まなければいけないとかいう義務はない。(ジョージ・ブッシュに対する全ハリウッドの敵対心が再選を妨げなかったのだし。)しかし、非常に商業的な道徳の折り目の中に包まれつつ、デモクラシーのメカニズムを左翼化するために自分達の影響力を一部の若者に対して使っている人たちの偽善を強調する権利がある。

この最後の部分で、有権者リスト登録キャンペーンを展開中のスターたちが批判の的にされています。キャンペーンの中で、反サルコジ的な発言をはっきりと述べる人がいたことは事実ですが、代表的に名が挙げられるジョイ・スター、ジャメル・ドゥブーズに限っては表立ってそのようなことがなかったと思います(私の知る限り、ですが…。ジャメルに関しては、サルコジ批判をしてはいますが、反サルコジ的発言まではいっていない。)筆者が理解できていないらしいのは、彼らの運動の目的は「実質的な投票権を獲得すること」「投票権を放棄しないこと」を呼びかけることであり、誰それに投票しろという選挙運動をしているわけではないこと。ポテンシャルな左派票を期待した、ということはあるかもしれませんが、だからといって新たに有権者リストに登録した若者が極右に投票することを阻むものではなく、その可能性だってあるわけです。

今回の著名人たちの運動に対して「自分達の商業的宣伝活動だろう」という見方があり、サルコジ自身も「彼らの宣伝に役立って嬉しい」というような発言(podcastによるインタビュー参照)をしていますが、彼らはそれ以前、すでに十分有名人なんですけど…。

しかし、この社説の筆者、ブッシュを例に挙げているけど、ブッシュ嫌いな人が多いこの国で、サルコジと並べちゃったりして、これってヘマじゃないんですかねぇ。

で、話がちょっと前後しますが、三歩進んで二歩下がり「アマルガム」。
最近のキーワードは「アマルガム」のようです。サルコジ内相はわりと以前からこの言葉がお気に入りのご様子でよく口にしています。
で、リベラシオン紙でのインタビューなどを読むと、反サルコジ派は「アマルガム」を行っているということが言われています。サルコジ=ル・ペンの同一視というアマルガムは「賢くない」と。タギエフ氏なんかもそのようなことを言っているようです。(←リンク先が読める期間は短そうですのでご注意。)
でも、「反サルコジスターはトロツキスト的」とか、「スターたちがみんな反サルコジ」とかっていうのは「アマルガム」じゃないんでしょうか。
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