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Le collectif Devoirs de memoires a Clichy-sous-Bois ~クリシー・スー・ボワで有権者リストへの登録を呼びかけ~

 2005-12-21
18日の記事で触れましたが、ジャメル・ドゥブーズやジョイ・スター、ジャン=ピエール・バクリらがDevoirs de memoires(記憶の義務…って直訳だけど…)という名で、有権者リストに登録するように呼びかける運動をしています。
フランスでは選挙権が得られるのは18歳ですが、自動的に有権者カードが送られてくるのではなく、自ら有権者リストへ登録しなければ投票できません。

このDevoirs de memoiresの運動創設に到ったきっかけは一連の郊外の騒動と「植民地におけるフランスの肯定的役割を教育プログラムに入れる」法だと思います。サッカー選手のリリアン・チュラムもこの運動に参加しており、「元植民地出身の若者達」へ「存在する為に投票するよう」呼びかけているそうです。

20051222005603.jpgさて、昨日、この運動を率いる著名人たちがクリシー・スー・ボワで若者達との討論会を行いました。人気のあるラッパー、ジョイ・スターは「投票することは存在することだ」「俺はこれを持ってる、自ら取りに行った」と自分の選挙カードを見せ、「目を覚ませ」と会場に集まった400人近い若者たちへ呼びかけました。
ジョイ・スターはこの運動の創始者の一人。「あなたたちは選挙への候補者を立てて誰に投票するべきかを示していませんが?」という質問に対し、この運動の目的はそういうものではなく「みんなに意識を持たせる」ことだと答えていました。実際、この運動が政治的選択に影響を与えないように配慮しているようです。創始者の中にはLCR(共産主義革命連合)の代表、オリヴィエ・ブザンスノもいますが、後で「これのおかげでLCRが票を獲得した」と言われないよう、表立った場に出ないことにしているとか。

20051222004152.jpg討論会の途中で、「以前はここに全然来なかったじゃないか」「ここへ来るのに二人死者が出なければならなかったのか」という批判めいた質問もとんだようです。
ジャメル・ドゥブーズは「俺達は侮辱されるために来たんじゃない!俺達が自分自身の宣伝をするために来たなどと言わないでくれ、カーッとくるから!俺はトラップ〔パリ郊外イヴリンヌの町〕の人間で、ここには連帯のために来てるんだ」と応答。

討論会の後、多くの若者が市役所へ登録するために向かったそうです。
21歳のイブライム・クリバリーは、18歳の時に「何の役にも立たない」と選挙カードを破いてしまい、今回2枚目を申請。「国家に対して憎悪を感じていました。ジェッドとブウナが死んでから見方が変わった。今日、このカードは自分の意見です。これで僕は自分の票を投じます」とインタビューに答えていました。

政治は政治家だけがやるものではないということ、選挙が政治を左右すること、選挙に参加しないということが自分たちにはね返ってくるということ、それがこの運動に応える若者達が強く実感していることのような気がします。

2002年の大統領選の前、同僚に「自分が一票入れたからって何が変わるわけでもないし」と言われ、なんとも答えられませんでした。たしかに「たったの一票」は、大海の一滴のように感じられます。それでも、少なくとも、投票するということは政治に参加する意志があるということ。そして市民として連帯するということ。
今回の討論会一連の記事、Devoirs de memoiresに関する記事を読んで、フランスのデモクラシーもまだ絶望的ではないような気がしました。(ナイーブ?)

デモクラシーといえば、chaosmosさんがジャック・ランシエールの本の要約をされていることを以前も紹介しましたが、その後リベラシオン紙に掲載されたジャック・ランシエールインタビューの翻訳をアップされています。ご一読をオススメ。

参照:Yahoo Franceより
「Des stars parrainent des jeunes de banlieue pour qu'ils votent」(Europe1) (ジョイ・スターのインタビューが聞けます。約58秒)
「Joey Starr, Bacri et Debbouze a Clichy pour une lecon de civisme aux jeunes」(AFP)(こちらは討論会の様子などの映像付き。)
「Joey Starr et Jamel Debbouze exhortent les jeunes a s'inscrire sur les listes électorales」(AP)(ちょっと長いですが、Devoirs de memoiresに参加している有名人たちの声が多く引用されていて彼らの熱意が感じられる記事。)

Le Mondeより
「Les stars des cites battent le rappel des jeunes en politique」
「Vifs echanges entre stars et jeunes autour de l'implication politique」
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