誕生日プレゼント
現状について触れたい話題は色々とあるのですが、とりあえず閑話休題というか。

もうすぐ同居人のお誕生日なので、プレゼントを買いに行きました。
これあれそれ
ちなみにアマゾンとはお値段がちょっと違いましたの。

20051201001119.jpgこれはね、多分自分のためには買わないだろうなあ〜と思ったのでプレゼントに。
いや、単なる写真集ですからね。
でもかっこいいよぅー。

ドゥルーズ関係の本はその他に沢山出ていたのですが、いかんせん本人の書いたものではないし、どれが興味深そうかわからなかったので、欲しけりゃ自分で買うだろう、と。ははは。

うちに帰って、まだ当日ではないのに待ちきれなくてさっさとあげてしまった。反則かしら。
【2005/11/30】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
脱力
先週後半、arret de travail(ドクター・ストップ)出た同僚がいて忙しかったりしてちょっと疲れ気味、日曜日はだらだら過ごし、今週は脱力気味にスタート。
そうだ、それというのも日曜日の夜、グリュックスマンの訳文をアップした後、フィンケルクロートのインタビュー読後感を書き始めたのはいいが、PCが固まってしまい、保存していなかったためパア。脱力1。深夜だったし諦めて就寝。

翌日(昨日)、ぐっすり寝て起きたらインターネットが不通。そのうえどんよりした曇り空、天気が悪いし憂鬱〜〜〜とぶーたれていたら同居人に「そんなこと言ったって春までこんな天気じゃん、どーすんの」と冷たく言い放たれたのであった。読書しようと努力、しかし全く集中できず。そしてインターネットは全然つながらない。結局丸一日つながりませんでした。脱力2。

んで、今日。朝、まだネットがつながらない。こりゃ長くなるかな〜と思っていたら午後2時ごろになってようやく。1時間ほどメール読んだりネットしたりしてたら、もう疲れてしまった…。

まあこういう日もあるわけです。やる気のでない脱力な日が。

というわけで、フィンケルクロートのインタビューについての感想、まだちょっと時間がかかるかもです。
遅くなりすぎてアクチュアリティ性も何もなくなる可能性大ですが…。
【2005/11/29】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
Un article ecrit par Andre Glucksmann, paru dans Le Monde 〜ル・モンド掲載のアンドレ・グリュックスマンによる論説〜
遅くなりましたが、11月21日のル・モンドに掲載された哲学者アンドレ・グリュックスマンの論説を翻訳してみました。
正直、ちょっと理解できない部分があったため誤訳もあるかもしれませんが、整合性はあると思います。

原文はこちら↓
Les feux de la haine, par Andre Glucksmann

特に怪しい部分として、「tache d'huile」という語があります。原文では「tache」の「a」の上にシルコンフレックス「^」がついています。が、これがついていると「義務」という意味、ついていなければ「しみ・汚れ」という意味で、文脈から考えると「^」がついていない語の方が正しいようです。多分ル・モンドの単なる校正ミスだと思いますが。
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【2005/11/27】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(2) | コメント(25) | page top↑
2ou3 choses sur Alain Finkielkraut 〜アラン・フィンケルクロートについての2,3の事柄〜
(タイトルが大げさですみません。と先に謝っておきます。)

数日前にアップしたアラン・フィンケルクロートのインタビューですが、これについて感想を後に述べます…と宣言したっきりになっています。
多分、文章量にしたらちょっとだけになると思うのですが、私の場合それに辿り着くまでかなり時間がかかるので、今のところおあずけにしてあります。

が、トラックバックくださったfenestraeさんがその後のフィンケルクロートについて記されていて、それによりますと、イスラエルの新聞に彼の人種差別的発言が掲載されていたため人権保護団体に訴えられたそうです。

しかし今日になってフィンケルクロートから謝罪表明。
「私自身ではない人物によって傷つけられた人々に謝罪します。今回のことで得た教訓は、特に自分がそれの運命や翻訳を確認しない、または確認できない新聞や雑誌インタビューににもう二度と応えるべきではないということです。」
うーん、つまり、イスラエルのHaaretzという新聞に載った発言は故意に捻じ曲げられたということ??
それはそれでまた問題ですが…。

参照:France2のサイトより
Alain Finkielkraut presente ses "excuses"
【2005/11/25】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(8) | page top↑
雪!
午前中、晴天で空気が澄み渡って気持ちよく出かけました。
しかし昨夜より天気予報で雪が降ると言われていたので、傘をカバンに入れて。

午後、おつかいで郵便局へ。途中、ぽつりと雨だれを感じたのですが、まだ本格的に降りだしそうではないな〜雪って言ってたけど雨かあ〜でも結構寒いよなあ〜…なんて考えながら到着。
中で用事を済ませ、5分ほどして外へでたら!
雪!
降り始めの最初の雪が見られなかったのがちょっとくやしい。
でもなんだか嬉しくなって大通りを歩きながらにやにやしてしまいました。
そして、まだ少しだけ枯葉の残る街路樹の間を雪が舞う様子が美しく、見とれてしまいました。デジカメを持っていなくて残念〜。
みぞれのような水っぽい雪だったけれど、そのぶん大粒でした。空を見上げて降ってくる雪を眺めると、鼻や頬にかかって冷たかったけれどそれも気持ちが良かったです。

しかし、歩道の真ん中に地下から暖かい風が上がってくる通気孔のようなところがあって、先週はそこに毛布にくるまったホームレスのおじさんが座っていたのだけど、さすがに雪が降り始めたらどこかへ行ってしまったよう。行き場がなくて困っていないだろうか。
雪が降ってきて喜んでいるのがちょっと後ろめたいような気持ち。

と言って、段々激しく吹雪いてきたので自分自身も終いには辛くなってきたのでした。出たときは降っていなかったので傘をもっていなかったのです。

夜、仕事が終わって帰る頃にはもう雪は止んでいました。
ふとカバンが重いな〜と気がつくと、傘が入っているのだった…。
なんで傘の用意がないときに降って、傘を持っていると降らないのだ〜〜。
コレ、最近の私のジンクスとなりつつあります。

ちなみに今日の午後の天気予報画像↓
20051125233234.jpg
雪マークだらけ!
【2005/11/25】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
サルコジ支持者
猫屋さんが紹介されていた俳優カソヴィッツのブログ、なかなか気合の入ったアンチ・サルコジぶりでしたが、fenestraeさんのところで続編発見。サルコジ氏本人がコメント欄へ書き込みをしたらしいです。
このコメント欄、量が多すぎるのか、私のPCでは画面上に文字が重なって現れ、見ることができませんでした。後日再挑戦してみたいと思います。(それにしてもすごい量…。全部読む気力ないなあ。)
fenestraeさんが仰るように、ブログが一般市民の意見という形を借りて政治家のキャンペーンの道具になっていくのかもしれません。そういえば、先のフィンケルクロート(最後の「ト」はやっぱり発音するのですね)のインタビュー原語版をネットで探していたとき、あるPS所属議員のブログを見たのですが、郊外の暴動について書かれた記事のコメント欄に「PSの無力さに呆れる。私は2007年もFNに投票する」みたいな書き込みが続いていて、これが実際の市民の声なのか…と思い、サルコジ支持率の数字が具現化したのをみた気がしました。が、同時に、PSに不信を抱いている人間が当該党員のブログを読むきっかけってなんなのだろう?と疑問に思い、なんだか不穏なものを感じたり…。

ところで、今日、例のカソヴィッツ・ブログ上論争の話をフランス人の同僚にしたところ、彼女がサルコジ支持者だということが判明しました。
sarkozy.jpg彼女曰く、サルコジ氏の言葉遣いは確かに乱暴。だけど「フランス人の大半が彼を支持している」し、「フランス人みんなが思っていることを言っている」んだそうで…。
60%って大半か?と内心つっこみ。「フランス人みんな」というところには苦笑。しかし、サルコジ支持者を目の当たりにして、しかもこんな身近にいたということにある意味新鮮さを感じ、なんか感心したというか感動したというか。「ああ、『一般的』フランス人がここにいる!とうとう私の目の前に!」みたいな。まあ、もともとフランス人の友人・知人が極端に少ないんですけれども。
で、黙って「うんうん」と聞いていたら、「多くのアラブ人や黒人がRMIstで恩恵受けてて、40年も勤勉に働いたフランス人の年金が大した額じゃないなんておかしい」というようなことを言われ、そのときはさすがに「それはシステムの問題で移民の問題ではない」と釘をささざるをえませんでした。
仕事中のお喋りなので(いや、ちゃんと働いてますよ〜)、議論するわけにもいかないし、そんな気もなかったので、話はそれ以上発展しませんでした。まあどっちにしても私はトロいし日頃はっきりした考えをもっていないため、すぐに反論できないんだけども。
でもやっぱりなんかおかしいと感じて、後から考えてみると、RMIstってことはその受給資格があるわけなんだよねえ。ただそれをもらうためだけにフランスに移住してきた移民ではないと思うのですが。(そういう人たちもいるのかもしれないが…「多くの」人がそうだとは思いません。)
彼女をはじめ、「私は人種差別主義者じゃないけど」という前置きをしてから話をするフランス人はわりと一般的なように思います。しかしその実、「人種」と「移民」「外国人」が重なる部分となると、なんだか「差別」が曖昧になってくるような気がします。それについて実際考える人は少ないのでは。
私は自分自身が外国人なのでそれだけこの問題に感じやすくなっていて、その分一般的フランス人のそういった態度が気になるのかもしれませんがね…。
【2005/11/24】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(1) | コメント(3) | page top↑
ストライキの心配
今日はパリの地下鉄・バスを運営するパリ交通公社RATPのストライキが予定されていました。
昨日の時点で地下鉄は3/5の稼働率の予報。しかし3/5で「tres perturbe(非常に混乱する)」と記されていたことにちょっと疑問を抱きつつ、線によって稼働率が違うだろうと心配して、今朝はいつもより少し早起き。そしてRATPへ電話して状況を確認したら、なんと殆どが「平常通り」とのこと。ちょっと拍子抜け。
「労働組合員たちはどこへ行っちゃったんだろう…」と心配になってしまった。

SNCFのストもほぼ終了の様子。

自分にあまり実害がないとわかって、「CGT、もっとしっかりしろ〜大丈夫か〜?」なんて思ってしまった。身勝手?だよねえ…。
【2005/11/23】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
L'opinion des nouveaux philosophes 〜哲学者たちの意見〜
アラン・フィンケルクローは日本ではあまり知られていないらしいですが、フランスではメディアにも時々出ているし本も沢山出しているので、そこそこ有名かと思います。レヴィナス研究で一躍有名になった人。
後日、フィンケルクローのインタビューを読んだ感想について書けたらちょっとメモ程度に記したいと思っています。
訳したときに幾つかわからない部分があり、とりあえず日本語に変換はしたのですが…意味が通じないかもしれません。
ひっかかったのは「Paradoxe terminal」というところで、「最終的な逆説」としましたが、どうやらミラン・クンデラの用語らしいです。ネットで検索した限りでは十分な解説が見当たりませんでした。
また、インタビュー内で言及されているドイツのロストックですが、90年代初頭に外国人排斥運動が盛り上がったらしいです。

ところで、昨日、ル・モンドにはアンドレ・グリュックスマンの記事が出ていました。
こちらも訳したいのですが、私の力量では難しい…。時間があれば挑戦してみたいと思います。

BHLことベルナール・アンリ・レヴィもそろそろ何か言うのかな〜。(外国に行っていなければね。)
【2005/11/22】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
L'interview d'Alain Finkielkraut dans Le Figaro 〜ル・フィガロ紙掲載アラン・フィンケルクロート・インタビュー〜
一週間ほど前(11月15日)ですが、ル・フィガロ紙に哲学者アラン・フィンケルクロート氏のインタビューが載っていました。
和訳に挑戦してみましたので、興味のある方はご一読ください。
尚、原文はル・フィガロのサイトでは無料閲覧できなくなっていますので、転載されている他のブログ(MINORITESLe site des Amis belges de Shalom Archav)をご参照ください。
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【2005/11/22】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(3) | コメント(22) | page top↑
Les greves de RTM, SNCF et RATP 〜マルセイユ交通公社、フランス国営鉄道、パリ交通公社のストライキ〜
「郊外の暴動」がほぼ収束し、路上は、突然の寒波からホームレスを保護する光景へと移り変わっているようです。(TVニュースで見た印象ですが。)

一方、「鳥インフルエンザ」「郊外の暴動」にフランスのメディアのトップを奪われつつも、マルセイユでは長い長いストライキが続いています。既に43日目。

RTM(マルセイユ交通公社)は、SNCM(コルシカ・地中海国営海運会社)のストライキ終結後、それを引き継ぐかのように民営化に反対して10月4日にストライキを開始。幹部との話し合いは妥協に到らず長引いています。
途中、裁判所に「予告の際に提示されたのとは別の動機でストライキを継続している」と見なされ、一時ストップ。しかし今度は別の動機を提示して続行。
長期ストライキの影響は商業面にも現れ、街の商店の売上げは低下。また、公共交通機関に不信感を募らせ、マイ・カー通勤を選ぶ人が増える、と指摘する声も。環境によくない上、ガソリンの価格が高騰している今、その選択も個人にとってはかなりの負担になるはず。市民の間にストレスと不満が募るのも無理はない。
20051121154306.jpg13日には多数の市民(警察の発表では400人、主催者によると1000人)が「ストライキ反対デモ」に参加。「パスティス(アニス酒)を捨てて仕事へ戻れ」などのスローガンを掲げてマルセイユの旧港から市長舎までを行進。
今日、l'UnsaとFO(どちらも労働組合)は合意に達し、通常業務の再開を呼びかけました。しかし両労働組合は労働者全体の20%のみ、80%を占める残り6つの労働組合はストライキを続行する構えです。
現在、マルセイユの市バスは20%、メトロは60%が稼動。

さて、パリからマルセイユは遠い。「おぉ、大変なことだなあ」と同情しつつも殆ど他人事。(マルセイユの人々、すまん。)

しかし今度はSNCF(フランス国営鉄道)が民営化に反対してストライキを予告。今日の20時から開始の予定。
greve.jpgこれを回避すべく先週から話し合いが行われ、運輸相は「国鉄の民営化はない」という約束の文書を送ると断言しましたが、昨夜、最終の交渉は決裂。しかし社長は、状況を打開するために最後まで話し合いをすると述べています。
実際、スト決行となると、一日で2千万ユーロの損害になるそうです。
SNCFのストは今年すでに6回目。約1.8ヶ月に一回はストをやっているということか…。

地方間をつなぐ長・中距離線だけでなく、パリ近郊をつなぐ電車も国鉄。郊外から通勤している同僚のことがちょっと心配です。

と、人の心配ばかりでなく自分の心配もしなければならなくなった。

RATP(パリ交通公社)が水曜日のストライキを予告。こちらも民営化への懸念と年金制度変更反対、ということらしい。最大労働組合CGTが24時間ストライキ(22日火曜の22時開始、24日木曜の6時半終了)を呼びかけ、それに加えてSUDが木曜日4時半からの無期限ストを予告。
SUDは他の労組に比べ少数派なはずなので、市民の足に多大な影響はないと思いますが、RATPの稼働率予告が出るまでやはり心配です。(RATPのサイトでチェックできます。)

ストはよくある、とはいえ、フランス社会の疲労も極限を感じる今日この頃。Ras le bol general(一般に漂ううんざり感)が胸に重くのしかかってくる感じ。いつまで続くのやら…。
【2005/11/21】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
移民という分類
ずいぶん(10日ほど)前の話になりますが、内田樹さんのブログで、パリ郊外における暴動に関する記事を読み、なんだかとても納得させられたのでした。
今回の「出来事」が始まって間もなく、情報や分析が錯綜している中、内田さんのような方が明晰に説明してくださり、私は共感する部分が多く、なんとなくほっとしたのでした。
この内田さんのエントリを紹介してくださった猫屋さんのところにも、そのような旨のコメントを残しました。
しかしその後、猫屋さんはフランスの「階層社会」について言及され、違和感を示されていて、再び色々と考えさせられました。
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【2005/11/17】 | essai de mon point de vue 〜私見試論〜 | トラックバック(2) | コメント(6) | page top↑
L'etymologie de "racaille" 〜「ごろつき/社会の屑」の語源〜
前記事に引き続き、k. shimozawaさんのブログ参照のうえ「racaille(ごろつき/社会の屑)」という言葉についてちょっと付け足したいと思います。

先日、友人とご飯を食べに行った折、最近の一連の出来事の話になり、彼女(日本人)に「racailleって実際どういう風に使われる言葉なんだろう?」と聞かれ、そう言われるとまともに答えられないな〜と戸惑いつつもちょっと知ったかぶりしてしまった。

で、k. shimozawaさんによると「その語源はラテン語の動詞、《radere》まで遡るらしい。すなわち、「削る」「そり落とす」の意味である。これは今日の仏語の動詞、《racler》《gratter》の意味とほぼ重なり合っている。」とのこと。
また、久々に更新されたfenestraeさんのエントリ(相変わらずキレ味が良いというか何というか。読みやすくわかりやすくスマート。今回の郊外の出来事に興味のある方は読んでみてください。)の中で紹介されていた「Arret sur images」という番組の録画を見ていたら、「racaille」についての解説がありました。7分30秒の辺りから約2分半間です。(fenestraeさんは別の主旨でリンクされていたのですが。)
それによると、やはり「racaille」は語源的に「racler(削り取る/ひっかく)」であり、削り取られたカス・屑が「raclure」とのこと。ちなみに、私の仏和辞書(三省堂クラウン)でも仏仏辞書(Le Robert micro)でも「raclure」は「dechet(屑/廃物)」と同義であるとされています。
そして、郊外の住人たちは、このサルコジ内相が意味するところは彼らが「salete(汚物)」であるということだ、と解釈しています。
更にこの解説の中で言われたことには、「私が不良たちを片付けましょう」というサルコジ内相の発言の中で用いられた「debarasser(片付ける/取り除く)」という語は、「物」に対して使う言葉であって「人」に対して使うのは不適切である。ひっくり返せばサルコジ内相は「racaille」を人として扱っていないということ。
ところで、サルコジ内相が「racaille」という語を使ったことに関して、彼を擁護する立場の人は「親近感を狙って大衆的な言葉を使おうとしたのだ」と説明したりしていますが、オランド社会党書記長は「内相は皆と同じ言葉遣いで話をすることはできない」と批判。
最後に、これはフランス語習得経験のある方でないとわかりにくいかと思いますが、サルコジ内相は単数定冠詞を用いて「la racaille」と発言、すなわち一般性(generalite)の意味合いがあり、各個人は「お前達は皆同じだ」「皆一緒に同じごみ袋へ入れる」と言われているものと受け取る、と指摘されています。

この「racaille」という言葉、私は今までにフランスで数回しか聞いたことがないと思うのですが、フランス語初心者の方でもすっかり覚えてしまったことでしょう。あまり覚えるべき言葉ではないような気がしますが…。
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【2005/11/15】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(1) | コメント(9) | page top↑
L'operation d'UMP sur Iinternet 〜UMPインターネット大作戦〜
先日、猫屋さんからコメントで紹介されたk. shimozawaさんのブログで、UMPが最大大手検索エンジンGoogleと提携して、或る一定のキーワード検索の際に自己サイトがトップにくるよう仕組んだという話が取り上げられていました。

ちょっと検索して、過去の関連記事を2、3拾い読みしてみました。
該当するキーワードは 「emeutes(暴動)」「banlieue(郊外)」「voitures brulees(放火された車)」など。更にサルコジ内相が発言して議論の的となった「racaille(ごろつき/社会の屑)」も。
11月の最初の週末(5日・6日)、Googleでこのキーワードを検索にかけると、提携スポンサーの広告としてUMPへのリンクがトップに現れるようになっていたそうです。
(↓クリックすると拡大します。)
20051115165555.jpg
更に、UMP党首・サルコジ内相が唱える「毅然とした」政治への支持を集める署名運動もどきのページへの直リンクで、クリックすると政治的内容を伴った短い文章が現れ、それを支持することに同意すると、もっと詳しい内容が書かれたメールが送られてくる仕組みになっていたそうです。
(この同意書フォームはk. shimozawaさんのところに貼られているリンクからみることができました。
http://www.u-m-p.org/site/soutien.php

この話で思い出したのですが、インターネットを利用したUMP宣伝活動は以前にも話題になりました。
chaosmosさんがこれを取り上げると(オフで)聞いたのですが、結局アップせずじまいだったようです。(って、全然更新してないね。)
この連想は誰もがするらしく、今回検索して読んだ記事文中でもやはり触れられていました。それはサルコジ氏の政治メッセージが書かれたメールがばらまかれたという話。このメールは、UMPと関係のない(と通常は思われる)ところへ登録した情報を通じて送られたらしく、しかもSNCF(フランスの国鉄)で切符を買ったときの情報を利用された、つまり公的機関に登録した情報を利用されたらしい。一部では「サルコジ・スパム」と呼ばれ、非UMP支持者から不快感・不満の表明がかなりあったようです。
このメールが本当にUMPから送られてきたものなのか?いたずらじゃないのか?という疑問もあがりましたが、UMPは否定するどころか法的正当性を主張しており、どうやら本物だったらしい。
で、UMPが主張するところによると、登録した情報が他の機関に参照されることを同意している人にしか送っていない、とのこと。しかし、この辺り、「同意した覚えはない」「そういう項目にチェックしたことは一度もない」という人もおり、真相は曖昧。

サルコジ氏のやるキャンペーンはまったく商業活動的。
以前、yucさんへのお返事でコメント欄に書いた事がありますが、若手の党員を使い、海岸でヴァカンス客にUMPのロゴ入りTシャツやらボールペンやらフリスビーやらを配らせたこともあります。
(ちなみに、フリスビーに興味を示し「これいくら?」と聞いた子供に、党員が「無料だよ、サルコジさんからのプレゼントだよー」と答えたら、子供の親が「なにっ、サルコジから!?そのフリスビーをお兄さん返しなさい!」と怒るという場面もあったとか…。)

ところで、ちょっと気になるのはk. shimozawaさんのところからとんだリンク先で目にした記事。PSも同じ戦略を使おうとしたというニュースですが証拠なし。「PSにはお金が無かったのか?それとも最後の最後に呵責を感じたのか?」うーむ。
しかし最後の一言コメントには笑ってしまいました。
「あるブログによると、『セシリア』『セシリア・サルコジ』(註:サルコジ氏の妻の名)というキーワードでもニコラ・サルコジを支援する広告が現れるとか…」


参照した記事:
「L'UMP renchérit sur «racaille» pour soutenir Sarkozy via Google」
「L’UMP utilise Google pour faire sa pub sur Internet」

「L'UMP inaugure l'e-marketing politique」
【2005/11/15】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(3) | コメント(4) | page top↑
もうすぐノエル!
私、蠍座です。(ついでに言えばAB型です。この組み合わせが「こわ〜い」と言われたことがあります。なんでやねん。)今月、誕生日があります。でも今日ではありません。誕生日にお祝いなどできそうにないので、とりあえず今日、アリスのお茶会よろしく「誕生日じゃない今日に乾杯」とか言っときました。まっ、祝う年齢でもないが。

それはそうと、11月も半ばとなると、街もクリスマスの楽しげな雰囲気が漂い始めますね。
年々クリスマスの準備が早くなっているような気がします。いや、もしかしたら毎年大体同じ時期なのに、普段ぼ〜〜っと過ごしているせいで時間の流れに無頓着で、カレンダーに気をつけていないからそう思うのかな。(自分の誕生日があるんだから、気にしててもよさそうなもんだけど…。)それとも、今年は暖かい天気が長く続いたからそう感じるのかな。それとも、単に忘れっぽいだけか。

ところで、「クリスマス」ってフランス語で「ノエル」です。
私は「ノエル」の方が可愛らしい感じがして好きなので、以下「ノエル」で通させていただきます。(字数短いし。便利。)


先日、プランタン百貨店の横を通りかかったら、ノエルの飾り付けがしてありました。電気が点いていない状態で見たとき、正直言って「なにコレ〜」でした。なんかショボく見えたんです。

printemps-1.jpgその後、先週の平日、もう一度行ってみたら、今度は薄暗くなってきた時間だったのでイルミネーションが映えて、なかなか。
もっと暗かったらもっと綺麗だっただろうと思います。

printemps-2.jpg最初、ショボイなって思ったのはアーケード下の飾り。
なんか七夕みたい。
でも電気が点くとわりとファンタジー。


でもでもやっぱり短冊っぽいような……。


お隣り、ギャラリー・ラファイエットはここ数年、毎年同じイルミネーション。うーん経費節減か?
20051115000553.jpg
20051115000541.jpg

でもこのイルミネーション、日本では阪神大震災の鎮魂と復興の願いをこめたという神戸ルミナリエでもお馴染み、有名な光のアーティスト(ヴァレリオ・フェスティ)の手によるものだそうです。
やっぱりかなりお金のかかった電飾なのかな…とか邪推。
いやな大人になったもんだ。

平日とはいえ、ショーウィンドーにへばりつく子供たちや、その背後に控えるパパ・ママンのグループの中に分け入って写真を撮る勇気なし。
でも、これだけは撮らなくちゃ!という気にさせられたoui-oui軍団。
20051115001819.jpg

20051115001835.jpgoui-ouiがいっぱい!


これからまだまだ日が短くなり夜が早くなる暗くて寒い季節。
ノエルのことでも考えて心をあっためて過ごしたいものです。
【2005/11/14】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
Sarkozy, dit "la copie" de Le Pen 〜ル・ペンのコピーと言われた男〜
昨日、安全装置の確認のためシャン・ゼリゼ大通りに姿を現わしたサルコジ内相は、ヤジと拍手を同時に受けたそうな。
これだけ人気があり同時にこれだけ憎まれる人も珍しい気がします。

いや、もう一人いました。ジャン=マリー・ル・ペン氏。
jean-marie-le-pen.jpgざっと見ていたニュースの見出しにル・ペン氏の名前を見つけて思ったのは「C'est pas trop tot(遅いじゃない)」。
最近メディアに目立った登場がなかったですね。真っ先にコメント出してもおかしくないのに。(火に油を注ぐことになりかねないからメディアも牽制してたのかな。)

この人、ある意味面白い。
とはいえ、勿論、面白がっていられるのは現実的な危険を及ぼさない限りにおいて。2002年大統領選での一次選結果が出た夜とその翌日の絶望的な気持ちは忘れません。が、同時に、あれだけの反FNデモがあったことに元気付けられもしました。
いや、実際、ル・ペン氏の発言に真剣に同調する人たちもいるし、それが危険な内容だったりすることは重々承知の上。

さて、今回もまたわかりやすい発言。
「暴動は重大な混乱であるが、例えそれが派手で目をひくものであっても、それは本質的なものではない。」「それは第三世界からやってくる大量の移民の問題である。私は長いことフランス国民にそれを警告してきた。」
はいはい、また移民のせいですか…。全くわかりやすいです。

というわけで、サルコジ内相が示した「有罪とされた外国人は、合法的滞在者であっても国外追放」という姿勢に同意のル・ペン氏。
(ちなみに、このサルコジ内相の意向に対し、ル・モンドの11月10日インターネット調査では60%が「正当である」と見なしています。)

他方、暴動を起こす若者たちに同情する発言も。
「彼らも人間だ。フランス政府による犠牲者だ。我慢できない状況におかれたのだ。」
同情!さすが「人情」のあるル・ペンさん。
「警官たちを焼夷弾で攻撃するような人生の稽古などして、これから彼らは一体何になるのだろうか?テロリストか強盗になってしまうだろう。」
「彼らはシラクの子供たちだ。」「シラク大統領は国の退廃の主な責任者だ。」「彼は同情的な行動すら示さない。」
…と、大統領批判に行き着くわけなのね…。

同時に内閣の対応が「不十分である」と批判するところを見ると、サルコジ内相はル・ペン氏に結構見込まれているようである。
しかし、ル・ペン氏は自ら「ニコラ・サルコジにけんかを売るような人間ではない」と断言しつつ「もし彼が成功したら『天晴れ』、そうなるとは思いませんがね」と結構冷たい。「FNの有権者がサルコジに好感を寄せているからといって私への票が減るわけではない」、何故なら「オリジナルはコピーよりも良いものだからね」と余裕の構え。

あはは、「コピー」ときた。おもろい!

と、笑ってばかりもいられないかも。
ル・ペン氏によると、FNに新規入党者が増えているとか。
明日の月曜、FNはパリのパレ・ロワイヤル広場でデモをやるそうです。

参照:Yahoo Franceより
「Violences: "les mesures ne correspondent pas au vrai probleme" selon Le Pen」(AFP)
「Banlieues: pour Le Pen, la reaction du gouvernement est "tres insuffisante"」(AP)
【2005/11/14】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
"Welcome to the Japanese New Music Festival"
金曜日が祝日(第一次世界大戦終戦記念日)にあたり、この長い週末に何か大事が起こっては大変だ、ってことで、パリ市内では「集会禁止令」なるおふれがでたとか。詳しくは「暴動につながる危険性のある集会」ということなのですが、そういう危険性ってあったのかどうかわからないけれども、私は昨夜、パリ市内19区で集ってきたよ。

場所はサン・マルタン運河沿いPoint Ephemere
20051113143054.jpg
↑これはカフェ入り口。
隣りに別の入り口があり、ライヴ会場となっています。

そこで行われた「Japanese New Music Festival」。
参加バンドは全部で7つ。なのに出演者は延べ3人。
吉田達也・津山篤・河端一の組み合わせによる、7つの異なったプロジェクト。
聖家族→SHRINP WARK→赤天→ZUBI ZUVA X→(休憩)→RUINS ALONE→ZOFFY→ACID MOTHERS TEMPLE SWRの順。
それぞれに大体均等な時間配分だったけど、個人的には3人揃ったガチな最初と最後が一番良くって、それらをもっと見たかった。

それにしても、吉田達也さん、かっこいい〜〜!!惚れました。
yoshida.jpg

津山さん、河端さんもイカしてましたよ、もちろん。
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akaten-1.jpg赤天は、ヘアブラシやハサミ、ペットボトル(「リサイクル〜♪」)、大根おろしなどを使っての実験的(?)音楽プロジェクト。ブラシやおろし金にマイクを装着、パフォーマンスと音の同時創出。
ウケたウケた。

akaten-4.jpgakaten-3.jpg

おろした大根、津山さんと吉田さんはちゃんと食べてました。

ACID MOTHERS TEMPLE SWRの後、「アット・ラースト」と津山さんがビニ−ル袋を手にとり「マーチャンダーイズ」。フランス人、一同ポカーン。「あたしゃ売りまっせー」と、今回出演全てのプロジェクトが入ったコンピレーションCDとZOFFYのライブCDを販売。ミュージシャン自らの手で売ってる…。なんかほんとに「興行」って感じ…。
cd.jpg一緒に行った同居人がコンピレーションの方を購入。10ユーロ。サイン入り〜!

ところで、「Japanese New Music Festival」というタイトルに惑わされて来たフランス人もいたかもなー。「Japanese」というところだけに惹かれてはダメです。
しかし、「日本」だからこういう音楽が出てくるのかなー、とも思ったり。こういっちゃこの御三方に失礼かもしれないけど、日本の「奥底」から生まれてきた力みたいのを感じました。「底力」。いやあ、ほんとに、エネルギーだけじゃなくて抜群のテクニックもあり、その逆でもなし。こういう音楽が生まれ育つ土壌が10〜20年前の日本のアンダーグラウンドシーンにあってのことなんだよなあと思います。
現在の日本社会を生きている20代の若者から、将来はどんな音がでてくるのだろう。同じものであるはずはないけれど、このパワーを感じさせるに匹敵するものを期待したいです。
【2005/11/13】 | journal perso 〜個人的日記〜 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
"Racaille" et "delinquant" 〜「ごろつき/社会の屑」と「少年犯罪者」〜
木曜日、France2ではゴールデン・タイムに「Envoye special」というルポルタージュ番組をやるのですが、今日はそれが後回し(時間繰り下げ)になり「A vous de juger」という討論番組をやっていました。テーマは「Banlieues : comment s'en sortir ? (郊外:どうやって切り抜けるか?)」。つまりは、フランス社会にとって非常事態である、連夜の郊外の暴動についての緊急討論会でした。

私は途中で見るのをやめてしまったのですが、最初にサルコジ内相が出てきて長いこと喋っていました。
20051111012637.jpgその中で、司会のアルレット・シャボ女史が「あなたのごろつき(racaille)という語の使用について批判があがり、サッカー選手のチュラムが『自分に向かって言われているようだ』と言っていましたが?」というような質問をしました。(これについて弁明する機会をサルコジ内相に与えようということで用意された質問なのだろうな〜…なんて思ってしまいましたが。)サルコジ内相は「チュラム選手は私も好きです。彼は郊外を出てからだいぶ経っているし、素晴らしい成功もしている。何故自分のことと受け取るのかわかりません。」と答え、「すべての『若者(jeune)』が暴動に加わっているわけではない。そうやって一緒くたにするべきではない。車やバスに放火し、商店を壊し、人に危害を加える、それは『若者』がやることではない。『少年犯罪者(delinquant)』です。私は彼らを指して『ごろつき(racaille)』『不良(voyou)』と言ったのです。」という主旨で弁明。

もっともだと思う点はあります。暴徒たちは「郊外の若者」ではあるが、すべての郊外の若者が暴徒なのではない。サルコジ内相はちょっと前に「あのような暴徒たちを『不良(voyou)』と呼ばなくて何と呼ぶのか」と発言したことがあり、そのときは、まあたしかに…と納得したりもしました。おとなしくしている若者たちまで暴徒と一緒にされたのではあんまりだよなあ〜と。
それにしても、それ以前に用いられた「racaille」という言葉は感情を逆撫でするのに十分なように思えました。日本のメディアでは「ごろつき」と訳されて報道されていますが(うーん、でも日本語でも「ごろつき」なんて最近言わないよねえ??)、「社会の屑」という意味もあります。要は語感なのか?とちょっと考えていました。(きっと言語学か何かの専門用語がちゃんとあるのでしょうが、知らないので「語感」と言ってしまいます。)
私は今回の暴動を「郊外の若者の不満や怒りが爆発した」と捉える観点を支持します(だからと言って許される行為では勿論ありません)が、暴徒を「社会の屑」と名指し「寛容ゼロ(tolerance zero)」で取り締まると言うとき、そう発言する人は彼らが「社会の屑」扱いされているが故にこういう行動に出たのだ、とは考えないのだろうなあと思ってしまいます。

しかし、今夜のTV討論で気付いたのは、語感の問題だけではないということ。
サルコジ内相は「ごろつき/社会の屑(racaille)」「不良(voyou)」と「少年犯罪者(delinquant)」を一緒のものとして話しています。
連日連夜、街で車や建物に火をつけたり、市民を襲ったりする若者たちは「少年犯罪者」です。異論なし。
でも何故それだけじゃダメなのか?単に「少年犯罪者」とか「犯罪者(criminel)」と呼ぶだけではダメなのか?
「ごろつき/社会の屑」や「不良」という言葉は法的な用語というよりは、社会的価値観を含んだ言葉ではないでしょうか。
サルコジ内相のディスクールは社会的価値観と法律を混同しているのではないでしょうか。

かつて狂人と同性愛者と窃盗犯や殺人犯、売春婦らは、犯罪者としてまとめて収容所に入れられていたという話をふと思い出してしまいました。
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【2005/11/10】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(1) | コメント(8) | page top↑
Couvre-feu 〜戒厳令〜
どうも事態は沈静化するどころか悪化してきているようです。
夜間にヘリコプターやパトカーのサイレンの音が気になる今日この頃。
とはいえ、うちの周辺は平常通り。
日本の報道で「暴動がフランス全土に広がった」と伝えられているようですが、それは間違ってはいないがちょっと誤解を招く。集中して暴動が起こっているのは局地的。

TF1.jpgド・ヴィルパン首相はTF1の夜のニュースに出演、戒厳令発令の構えを見せました。火曜日(明日)の朝、シラク大統領が閣僚を集め討議する予定。

この戒厳令発令は「1955年法」と言われ、内閣にその権限があります。この法律が制定されたのは、アルジェリア戦争中、緊急事態に対処するためだったとか。
現在までで実際に発令されたのは二度。一度はミッテラン大統領在任時、1985年、ニューカレドニアで起きた暴動を沈静化するため。あと一度は、溯って1961年、ド・ゴール政権下、アルジェリア人の暴動が起きて警官が殺害された時。このときはアルジェリア人に対してだけ発令されたのでした。これに反抗して、アルジェリア人たちが静かにデモを行った際、警察が参加者たちを痛めつけたり逮捕したりして多数の死者が出ました。実際の死者数は不明ですが、200人から300人だろうと言われています。

さて、この過去の戒厳令と今回のそれとに奇妙な符合を感じてしまったのは、そういう考えが自分の頭の隅にあるせいでしょうが、全く筋違いというわけでもないと思うのです。
「そういう考え」とは、以下のようなことです。今回、暴動が起きているのは移民が多く集まっている地区であり、誰がそう言わずとも、暴動を起こしているのは移民家族の子供たちであろうと、誰もが想像しているのではないかと思います。その背景にあるは、高度経済成長期における旧植民地からの労働者の「輸入」。外国からの労働者達の給料は安く、当時はまだ発展していなかった郊外にしか住めなかったそうです。その後、移民は増え続け、彼らはやはり住宅費が安い郊外に居を構える傾向がありました。その他にも要因はあると思いますが、その辺りから「移民の地区」が形成していったのではないかと思います。フランスは彼らを社会に「同化(integrer)」させようとして失敗してきたのであり、それが社会問題となって浮上していると思います。前回の大統領選でFNが大躍進したことや、公的な場所での非宗教性の原則についての討論や、移民家族出身の若者がイスラム原理教組織にたやすく「洗脳」されているということや、今回の暴動など。
先日、植民地主義を再考するポスト・コロニアリズムの学者さんがラジオに出ていました(目覚まし用につけていたので、内容は頭の中から殆ど露と消えた)が、やはり移民を「同化」させることの失敗を指摘していました。
戒厳令がアルジェリア独立戦争の最中に布告され、アルジェリア人に対して施行され、ニューカレドニアという海外県で、それも独立運動の機運による混乱を鎮めるために発令され、そして今回の「移民」の暴動に適用されようとしている。

個人的には、今回の暴動を「移民の暴動」と呼ぶことにちょっと反感を覚えます。
たしかに、移民の集中する地区で起こっているし、ほぼ移民の子供たちであろうとは思いますが、すべての若者がそうだとも断言できない。また、「同化」政策の失敗という点では彼らは「移民」であり続けるわけですが、彼らを「移民」というカテゴリーに最初から入れて語ってしまっては、彼らを外部の者と決めてしまうことにならないでしょうか。
先のポスト・コロニアリズムの人は「同化させようということ自体を問うべき」と言ってました。全く同感なのです。

ところで、車を焼いたり商店を壊したりするだけにとどまらず、とうとう死亡者がでてしまった今回の暴動。親の代の住民が努力して築き上げてきた街を破壊し、人命に関わるほどの犯罪になってきました。
これだけ度を越したら、ただ移民問題に端を発したとは言えなくなってきたようです。

先日、上海在住という日本人の方と少しお話しする機会があったのですが、反日デモのことについて尋ねたら、「意味もわからないでやっている若いやつが多いんですよ。反日って言いながら思いっきり日本製品を身につけてますからね。それがまた流行ってるし。」と言っていました。
フランスのデモも、どこからともなく「破壊者(casseur)」が現れ、混乱に乗じて暴れますが、今回もそういった面があるように思います。そして、「意味もわからないでやっている」子どもが多いかも。彼らにとっては「遊び」のように感じられるのかもしれません。(それはそれで問題なのだが。)
また、メディアで取り上げられ、それを「祭り」のように感じる少年たちがいてもおかしくないと思います。「俺達もやろうぜ!」「俺達も反抗精神のあるところをみせようぜ」という具合に地方に伝播したのではないか…と勝手な想像。

ド・ヴィルパン首相が戒厳令について発表する前に、直接関係していない地区からそれを要請していたのがマリー・ル・ペン女史やド・ヴィリエ氏といった極右メンバー。なんだかなあ…。しかし、PSの市長で(どこのだか忘れたけれど)も軍隊を要請したいと言っていたし(「PSとしてはそれは完全な失敗だが」と付け加えていましたが)、これだけの混乱となってしまってはやはり戒厳令も仕方ないのかなーと思います…。
【2005/11/07】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(3) | コメント(6) | page top↑
Derreier les emeutiers ? 〜暴徒たちの背後に組織があるかどうか〜
パリ郊外の暴動騒ぎは全く収まる気配をみせません。

屋外車庫で市バスが数台焼かれたり、乗客を乗せていたバスが襲われたり…。
店の窓ガラスが割られたり、倉庫が放火されたり…。

一部では、これが自然発生的なものではなく組織的なものではないかという見方があります。サルコジ内相もこうした見解に触れており、「誰に、どのように組織されているのか調査している」とのこと。

これがイスラム原理教組織と関係があるのではないかという人も。
もともとは信仰のない若者を改宗させ、イラクへ戦士として送り込んだイスラム原理教組織がパリ市内で見つかっており、政府はこれを危険視しているという背景があります。特に今回問題の起きている地区は移民家族が多く、ムスリムも多い。そういった環境にある若者たちを潜在的ジハード戦士候補者として組織が狙っている可能性は高い。なので、今回の暴動とイスラム原理教組織を結びつけるという考えは、それほど突飛なこととは言えません。
実際、現場でイスラム教信者の容貌をした人物を目撃したという情報もあるようです。
しかし、実はこうした人物は、状況を鎮めるため暴徒と国家保安部隊との仲介役を果たしているのだそうです。
また、2・3日前に読んだ記事の中では、「ムスリムはこのような暴力を許していないということを説得する」と地元の男性が話していたと書かれていました。
一連の暴動をイスラム教と結びつけたり何らかの組織があると考えることは仮定の域をでず、断定するには早すぎるようです。
今後、補導された少年たちからの事情聴取によって実際のところが明らかになるのでは、と待たれています。

参照:Le Mondeより
「L'hypothese d'emeutes "organisees" parait peu vraisemblable」
【2005/11/04】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
Une serie de violences a Clichy-sous-Bois 〜パリ郊外における連夜の暴動〜
この一週間にわたりメディアを騒がせているパリ郊外の暴力。

発端は、10月27日夕方、若者3人がEDF(フランス電力公社)の変圧所にて感電、うち2人が死亡したことに始まりました。この3人は警察の追走を逃れようとしてEDFの敷地内に入り込んだとの情報があり、地元Clichy-sous-Bois(クリシー・スー・ボワ)の若者達が警察に対して反発、その日の夜、数台の車に火を放ちました。
20051104000546.jpgその後、10月29日(土曜日)には沈黙のうちに抗議デモが行われましたが、他方、暴徒と化した若者が警察とにらみ合い、衝突。機動隊も出動するという、かなり危険な様子です。
国家保安部隊と若者の抗争は飛び火し、Clichy-sous-Bois以外の同県内他地区、また他県でも車が焼かれる被害、ショッピングセンターが襲われショーウィンドーが壊される被害などが相次いでいます。
1週間経った今日、サルコジ内相、ド・ピルパン首相、シラク大統領らの呼びかけもむなしく事態は未だ沈静化せず。

こうした事件は内相の管轄。まずサルコジ内相が解決に乗り出す姿勢をみせましたが、「感電死した少年らを警察が追跡したという事実はない」と発言、今回の暴動を続ける若者達を「racaille(ごろつき)」と呼び、批判を惹起。また、遺族はサルコジ内相との面会を拒否、ド・ピルパン首相との会談を要求。首相はこれを果たし、事件の解明を約束しました。
また、事態を重くみたド・ピルパン首相は予定されていたカナダへの外遊を延期。関係閣僚を集めて会議し、シラク大統領から1ヶ月の間に解決するようにとの任を受け、具体的な計画を発表する予定。
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【2005/11/03】 | actu de la societe francaise 〜フランス社会事情〜 | トラックバック(1) | コメント(5) | page top↑
きょうとーふ
日本に一時帰国したとき、TVのクイズ番組をみていたら、ベース弾きのはなわさんが何か歌いながら主題していました。どんなクイズだったかは忘れてしまったけど、これまた歌いながらの答えだけ妙に覚えている。
「今日豆腐、きょうとーふ、京都府〜」という…。

ふとそんなことを思い出しました。
何故かといえば、久々に豆腐を作ったからでーす。(実際は今日じゃなくて昨日だけど。)
20051103001241.jpg
作り方は各自「豆腐の作り方」でぐぐってください〜。はははは。
まあ要は、乾燥大豆を一晩水につけ、ミキサーで粉砕、それを沸騰させて濾し、おからと分離させた呉汁をさらに煮立たせ、にがりを入れて、型に入れて固まったら水にさらす、と。

いやあ自家製豆腐は美味しいですよ。甘いし。
豆腐を作っているときの大豆のにおい、呉汁をしぼるときに手がつるつるになる感じ、幸せです。

手作り豆腐は調理せずにそのまま食べます。素材の味をそのまま。
昨日は豆腐サラダにしました。

でもひとつ難点が。
うちはミキサーがなくてフードプロセッサーを使っているため、大豆をあまり細かく粉砕できなくて、豆腐がちょっと、おからがたくさんできてしまう。豆腐を作っているのかおからを作っているのかわからなくなります。
20051103002633.jpg
↑しぼり袋に入ったままのおからです。

おからは、ハンバーグにしました。
おなか一杯。
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