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ここ数日、メディアの一部をにぎわせているのが、結婚の取り消し判決。ある男性が、新妻が処女でなかったために結婚の取り消しを申し立て、リールの裁判所がこれを受け入れたもの。この判決は4月1日に出たものですが、5月22日に司法関係の雑誌の中でこの判例が取り上げられ、それをリベラシオン紙が5月29日に記事にし、それから全国的な話題になりました。
裁判所は、民法180条が定める「本質的な資質に問題があった場合、結婚の無効を求めることができる」という条項に基づいて、結婚の取り消しを認めました。 当事者であるカップルは、二人ともムスリム。彼らにとって花嫁の処女性は大事な問題でしょう。まあ、ムスリムでなくとも、処女性にこだわる人たちはいるのでしょうが(厳格なキリスト教徒とかどうなんだろう)。最近、この話題から派生して、処女膜再生手術の現象(実は新しいものではないのですが)なども取り上げられていたりするらしいです。 この判例に対する批判的な反応としては、大まかに分けて、ライシテ(政教分離)に関する点とフェミニズム的な点の二つがあるようです。 まず、カップルがムスリムであったことから、宗教的な価値観に基づいて結婚の無効性を主張し、裁判所がそれを受け入れたのは、ライシテの精神に反するのではないか、ということ。「この判決はコーランの法に従ったものだ」と言う声まで出ています。 また、この判決が処女性を「本質的な資質」と見なしたとして、女性蔑視、男女平等の理念に反するという批判も。「同様に男性が童貞でなかったからといって結婚の無効が認められるのか?処女性だけがこうした訴えの原因になりうる」との意見が上がっています。 まあ、男性の場合、童貞かどうか分からないだろうしなあ…とも思うのですが…。しかし、男性が性的不能だったために結婚の取り消しを許可された判例はあるそうです。処女性と性的不能は別もの(対にならないもの)ですけどね。 しかし、なんだか物議が一人歩きしてしまっている感じ。というのは、女性側の弁護士によると、「二人とも結婚の取り消しに合意しています。私の依頼人は、この辛い経験を早く忘れたいと思っているのです」とのこと。 この女性にとっても、結婚が無効になったことで離婚歴にならなかったのは良かったのかもしれませんし、なんともいえないなあと思います。 っつーか、私だったら「処女でなかったから結婚を無効にしろ」というような男なんか、こっちから願い下げだけどなー。 |
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インディペンデント系ニュースサイト、Rue89で見つけた記事(Au secours! J'ai hérité du numéro de Nicolas Hulot)。新しい携帯電話を買ったところ、知らずとニコラ・ユロの古い電話番号を割り当てられていた女性の話です。
Rue89自身も、ニコラ・ユロに取材しようとしてこの女性にかけてしまったそう。ニコラ・ユロは、自然派番組のレポーターを務め、環境問題などに取り組んでいる有名人。昨年の大統領選にも出馬するかもしれないと囁かれていましたが、結局立候補しませんでした。しかし、環境問題についての協定をつくり、大統領選候補者たちに署名してもらって真剣に取り組むことを約束させるなど、発言力の大きい人。フランス国内での人気も高し。ニコラ・ユロの古い電話番号を割り当てられた女性、ベアトリス・ヴァン・デン・ドレクさんは、まだ友人にも番号を教えていないのに、携帯電話を買ったその日から電話がかかってくるのでおかしいと思ったそう。そこで、電話会社に相談しに行ったら、「番号を変えたいならお金がかかる」と言われ、馬鹿馬鹿しいので諦めたそうです。 フランスでは、いまや家の固定電話よりも携帯電話の方が普及しており、携帯電話番号がその数の多さについていけないほど。Rue89が電話会社「オランジュ」に問い合わせたところ、こうした契約の切れた電話番号は1ヶ月ほどストックされ、その後、新しい契約者に割り当てられるのだと説明されたそうです。今回の例以外に、セゴレーヌ・ロワイヤルやニコラ・サルコジの古い番号が他の人に割り当てられたケースがあるのだとか。 実際、セゴレーヌ・ロワイヤルが大統領選の間に使っていた携帯電話番号が、軍隊に所属するアンリ・ルボン伍長に割り当てられたことがあり、ル・フィガロが記事にしています(«Allo Ségolène Royal ? Non, caporal Lebon à l'appareil !»)。ルボン伍長には著名人から次々と電話がかかってきて、2007年夏には、なんとシラク元大統領からの電話も受けたとか。また、フランソワ・オランド社会党書記長からセゴレーヌ・ロワイヤルへのショートメッセージも届いたそうですが、内容は秘密にしています。(口の堅い軍人さんに当たってよかったかも…。) さて、ニコラ・ユロ宛てにかかってくる電話には礼儀正しく丁寧に対応しているベアトリス・ヴァン・デン・ドレクさん。それもニコラ・ユロに好感をもっているからこそで、「もし私が好きでない人の番号のものだったなら、かけてきた人にこんなに礼儀正しくないかもしれません」と打ち明けています。オペレーターの如くニコラ・ユロの電話番号が変わったことを教えてあげている彼女の親切さが報われたのは、ニコラ・ユロ本人からのお詫びの電話があったこと。「わざわざ時間を割いて私に電話してくれて、本当に優しい人だと思いました」と感動している様子。 もし、有名人の古い電話番号を割り振られたら、どんな人とつながりがあるかとか、意外な秘密とかがわかってしまったりして、結構面白いかも?でも、キライな有名人のはやっぱりイヤかなー。 ちなみに、私も数年前に携帯電話を持っていましたが、とっくの昔に契約が切れています(今は持ってません)。以前、友人が知らずにその番号かけてみたら、フランス人男性が出てびっくりしたと言っていました。やっぱりさっさと他の人に割り振られたのですね。というわけで、もう私の古い携帯電話番号にかける人はいないと思いますが、かけたとしても別の人につながりますのでよろしく。 |
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あーねむ。時差ぼけで夜中に二時間おきくらいの間隔で目が覚めちゃいます。んでもって朝の4時からは眠れず・・・8時くらいから昼過ぎまではノンストップでよく眠れるんだが(ちょうどフランスの夜中1時以降ってことやね)。
というわけで今、日本です。 パリを出発する前にちょっと書いておきたいなーと思っていたことがあったのですが、ちょっと遊びすぎまして時間がありませんでした。なので今更ながら・・・といっても、いまだアクチュアリティな話です。えーと、つまり、引き続き北京オリンピックに関する話題です。 日本に帰ってきてから日本の新聞(紙)を読んだりTVのニュースを見ていますが、それでもこの話題についての主なニュース源がル・モンドとアレ・シュール・イマージュなので、相変わらずフランス視点で書きます。 さて、先週もパリおよび他都市での聖火リレーの妨害騒動などが尾をひき、中国で欧米バッシングが始まったとのこと。 中国では、フランス系大手スーパー「カルフール」の前での抗議行動や、フランス系企業に対して不買運動を促すメールがまわっているとか。しかし、実際の不買運動による打撃は非常に少ないだろうとの見方が強いようです。以前にも中国では反日不買運動の呼びかけがありましたが、これに実際に応えた人は少なかったらしい。 ル・モンドによれば、中国人ブロガーたちの間でも、「不買運動に対する関心への広がりが遅い」と苛立つ賛成派と、「中国のカルフールが販売している製品のほとんどは中国産だし、従業員は中国人なのだから、不買運動をしたら結果的に中国の不利益になる」と見る反対派に分かれているそうです。 これらの不買運動は、欧米(ロンドン、パリ、サンフランシスコ)での聖火リレー妨害騒動が発端ですが、その裏には反欧米感情およびナショナリズム的な感情があるようです。 アレ・シュール・イマージュを読んで知ったのですが、今、中国では「アンチCNN」というサイトが注目されているらしい。このサイトは、欧米メディアが中国についていかに間違った情報を流しているか、また情報操作をしているかを指摘しています。例えば、欧米メディアが「チベットでの中国警察による弾圧」として使っている写真が、実際はネパールで撮られたもの(ネパール警察が親チベット抗議行動者を排除しようとしているもの)だったり。 ただし、アレ・シュール・イマージュの検証によれば、彼らも間違っている点があります。それは、パリでの聖火リレーの途中、いまや中国ではヒロインとなった車椅子の女性ジン・ジンに妨害行為が加えられようとした(または加えられた)場面を写した3点の写真について「欧米では一切人目に触れられていない」としていること。実際には、そのうち2つはフランスのメディアでも取り上げられていたもの。私も見た記憶のあるものでした。 しかし、ひとつだけ、これだけは見たことがないという写真があります。 ←それがコレアレ・シュール・イマージュによると、この写真はインターネットの中国系サイトで流通しているそうですが、出所がどこかわからない。パリの聖火リレーについていた大手通信局AFP、AP、ロイターに確認をとったところ、それらのどこのカメラマンのものでもないとのこと。ただ、カメラマンたちは、「こうした場面が実際にあったが、あっという間の出来事だったし、遠すぎて撮れなかった」と述べているそうです。 でも、フランス機動隊が傍観してるっぽいのがなんとなくおかしな印象・・・。あと、なぜこの車椅子の少女らが車の隙間に入っているのか・・・。 まあ、パリの聖火リレーでは何が起こったのか不明な点が多すぎる気がするので、逆に何があってもおかしくなかったかも。 あと、あるコメントを読んで「たしかにちょっと変」と思ったのは、この車椅子の少女がリレーを担当していたとき、抗議行動者が次々と彼女の前に現れたようですが、写真を見ると例の「青い服の警備団」の姿が全く見えない。彼らはこのとき何をやっていたんだろうか?? それにしても、このアンチCNNのサイトは本当によく見ているなあと感心します。しかし、こうして間違いを指摘してくれるのはとても有難いのだけど、名前からしても、ただ「反欧米」のためにやっているにすぎないのか・・・と思うと残念。メディアで流される情報の嘘を指摘するなら、中国政府が流すニュースの偽善も問題にすればいいのに。 また、リレー妨害をしようとジン・ジンに向かって行った抗議行動者の一人の顔がネットで曝され、数日のうちに身元や住所、更にはグーグル・アースによる自宅の地図、職場、Eメールアドレスまで割り出され、出回っているとか・・・。恐ろしい。 (この情報は4月16日付けル・モンドに掲載されていますが、WEB版では無料購読リンクが切れているようです。) 他方、反欧米感情が主流となっているような様相の中、冷静に、「国粋主義に逃げ込む」ことを批判する中国人ジャーナリストもあるようです。このジャーナリスト、チャン・ピンはすごいバッシングにあっているらしいですが、Rue89のピエール・アスキは、「チャン・ピンのような人々が中国に存在すること、そして彼らがこんにち自己表現できるということ」は興味深い現象だと述べています。「問題提起すること、それだけでもすでに大層なこと」だそうです。 ところで、先日、再びパリの聖火リレーに関するニュースを見ていて思ったのですが、あのとき親チベット派として抗議行動をしていた人たちの中に中国人もいたのではなかろうか。チベット人だけということはなかっただろうし、アジア系の容貌の人たちの中には台湾人、韓国人、日本人などもいたかもしれない。そして、フランスに住む中国人の中には、政治亡命者だっているだろうし、中国以外の視点からものを見て中国政府に対して批判的な中国人だっているはず。 パリにいる中国人がみんな親中国政府派だと思わないし、彼らに対してむやみやたらと反中の視線を送るなんて絶対してはいけないと思うけれど、単純化したカテゴライズって原初的認識方法(と勝手に思っている)だから、意識していかないといけない・・・と思います。 参照: Rue89より "Patriotes" contre "libéraux": le débat chinois face au Tibet Le Mondeより ここまでを午前中に書いて、一日外出して帰宅したら、中国各地でフランスに抗議するデモがあったとニュースが伝えていました。不思議なのは、ロンドンやサンフランシスコでも数々の抗議行動や妨害運動などがあったのに、なぜフランスだけなのか?それは、「車椅子の天使」と呼ばれるジン・ジンが、一躍ヒロインに祀り上げられたのがパリでの聖火リレーだからではないか・・・と勝手な推測。 もしこの推測が当たっているのだとしたら、これでは単なる熱狂的ナショナリズムにすぎない。 本当に理念のために抗議行動をしている人たちは、中国政府の行為と中国人を混同して反中運動などしない。カルフール前に集まった中国人たちは何に対して抗議しているのだろうか?と疑問に思います。 参照: Le Mondeより |
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ラサでの暴動以来、フランスでは継続的にマスコミでチベット問題が取り上げられています。特に、北京オリンピックをボイコットすべきかどうかが問われています。
折りしも、明日の4月7日は聖火リレーがパリを駆け抜ける日。抗議行動などが予定されており、この週末はメディアでも大きく扱われていました。 世界のここかしこでニュースになったと思いますが、3月24日、アテネで行われた聖火採火式で、「国境なき記者団」のメンバーが闖入。取り押さえられるまでの少しの間、手錠を五輪のモチーフにした黒い旗を掲げて、北京オリンピックに対する抗議をアピールしました。この「国境なき記者団」の本部はパリにあり、代表のロベール・メナールはフランス人。フランスではよく知られた団体です。最近の抗議行動から、「国境なき記者団」はともするといわゆる「人権保護団体」と思われているかもしれません。正確には「報道の自由」を擁護する団体。政府に批判的な報道や不利となるスキャンダルなどの検閲、それを書いたジャーナリストの逮捕など、世界で行われている報道の自由・表現の自由の侵害に対して抗議しています。彼らは以前から中国での検閲を非難しており、今回のチベット問題で突然中国の人権問題を訴え始めたわけではありません。 さて、フランスは、1789年に人権宣言を採択し、国民の多くがそれを誇りに感じている国。だから、よその国の話であろうと、人権問題には敏感。中国の人権問題は、これまでにも時々フランスのメディアで扱われており、それは報道の検閲や、政府の方針に反する思想の人々の逮捕、多数の死刑執行、苛酷な労働条件などについてでした。どれも人権問題絡みの報道といえます。だから、フランスでは「中国は人権について非常に問題が多い国だ」というイメージが広く一般にあると思います。 そのような経緯でチベット問題が報道されたので、フランスでは中国批判の焦点が人権問題に集まっています。また、中国での人権問題について抗議するために北京オリンピックをボイコットしようという声は以前からあり、チベット問題が大きなニュースになった後はボイコットへの世論の関心がたかまってきました。 ボイコットへの呼びかけは、私個人としてはすでに2005年の夏、ヴィレット公園で行われた野外映画上映会で見た記憶があります。映画が始まる前に、いくつかの広告(商業的CMだけでなく、公的な催し物やNGO団体による情報宣伝など)が上映され、その中に北京でのオリンピック開催を疑問視するものがありました。内容もなかなか衝撃的でしたが、「へぇーこんな宣伝もやるんだ」と驚いたせいもあり、強く印象に残っています。それは、歓声に沸くスタジアムで、陸上選手がスタートラインにつくと、「用意」と言った後、スターターが持っていたピストルを選手に向けて発射する…というものでした。その後、中国での人権問題とそこでオリンピックが行われることに対して異議を申し立てる言葉が続き、例の手錠を五輪に見立てた黒いイメージが出てきました。「国境なき記者団」の掲げた旗と同じイメージだったので、もしかしたらそれも同団体によるものだったかもしれません。 また、ボイコットについて、昨年から明言していたのはセゴレーヌ・ロワイヤル。2007年5月、大統領決選投票を前にした公開討論で、セゴレーヌ・ロワイヤルは国際情勢にふれ、北京オリンピックのボイコットも辞さない考えを述べました。というのは、ダルフールで虐殺が続く中、中国はスーダンの石油を目当てにして、惨状に対しては傍観を続けており、介入に消極的などころか虐殺を許容するかのような態度をとっていることは許しがたく、中国政府に圧力をかけるためにオリンピックをボイコットすることも提案する、と強い姿勢を示したのです。ちなみにそのとき、対するニコラ・サルコジは、「北京オリンピックをボイコットする考えは全くない」と述べました。 そのような流れがあって、今回のチベット暴動。最近、フランスの世論はボイコットに傾いてきたようです。(スティーブン・スピルバーグやリチャード・ギアのイニシアティブが影響したかどうかは、ちょっとわかりません。多少影響はあったかも?) ただし、一口に「ボイコット」と言っても、現在フランスで検討されているのは「開会式のボイコット」。競技まで、つまりオリンピック全体をボイコットするという考えはちょっと「急進的」と思われているようです。 インターネットで検索してみると、3月18日あたりから開会式ボイコットの話がメディアに大きく取り上げられてきています。3月19日と20日に行われた世論調査では、開会式ボイコットに53%が賛成、42%が反対と答えています。しかし、オリンピック競技全体に対するボイコットには半数以上の55%が反対。賛成は41%でした。 今週末に発表された世論調査(同じ調査機関CSAによる)では、開会式ボイコットに賛成する人が62%に増えています。 ボイコット議論が続く中、サルコジが「あらゆる選択を検討する」としてようやく開会式をボイコットする可能性もあげたのが3月25日。人権問題には黙ってられない国という自負のあるフランス人たち(ま、国民全員がそうだというわけではありませんが)にとっては、国家元首の反応が遅いと感じられたのでは。ル・モンドの読者のコメントの中には、「おかしなもんだな!世論がボイコットに傾いてきたのを見て、やっとそんなことを言うんだ」という意見も。 さて、昨日(4月5日)のル・モンドに、人権担当相、ラマ・ヤドのインタビューが掲載されました。月曜には聖火がパリに到着することをふまえ、チベット情勢に絡めて中国での人権問題とオリンピック開催に関するインタビューです。この中でラマ・ヤドは、ニコラ・サルコジが開会式に出席しない可能性について訊かれ、オリンピック開催時にはフランスがヨーロッパ議長国となるので「他諸国と話し合ったうえで発表するでしょう」としながらも「彼が開会式に出席するには、三つの条件があります。人民への暴力を停止すること、政治犯を解放すること、チベット問題への解決とダライ・ラマとの話し合いを開始することです」と述べています。 ラマ・ヤドのこの「三つの条件」に、「さすが人権担当相、強固な姿勢をみせた」という賛辞もあがり、「国境なき記者団」のロベール・メナールも喜んだようですが、後から「条件などという言葉は使っていない」とラマ・ヤドが否定。ル・モンド側は、「忠実に転写した」と主張しています。 まあ冷静に考えてみれば、そんな大事なことを当の大統領でもそのスポークスマンでもなく、人権担当の閣外大臣が公表するというもヘンな話。 彼女の上司ともいえるベルナール・クシュネール外相は国営TV放送フランス2に出演、「ニコラ・サルコジは3月25日に発言した通り、すべての選択を考慮する姿勢であり、フランスのとる立場に条件などない」と火消しにまわっています。 対して、相変わらず断固としてボイコットの考えを支持しているのがセゴレーヌ・ロワイヤル。今日のジュルナル・ドゥ・ディマンシュに、「まだまだボイコットによって圧力をかけるべき時期」と述べています。「抑圧と暴力行為はオリンピック開催の間にピークを迎えるに違いない」とし、開会式だけをボイコットするのでは意味がないという考えを示しています。また、パリ市長、ベルトラン・ドラノエは、聖火がパリをリレーする間、市庁舎前に人権擁護をアピールする垂れ幕を掲げることを決めましたが、セゴレーヌ・ロワイヤルは、そんなことでは手ぬるいといわんばかり。(蛇足ですが、ベルトラン・ドラノエとセゴーレヌ・ロワイヤルの両氏は、PS次期書記長を狙い、お互いをライバル視、牽制している…かも。) 中道派Modem党首、フランソワ・バイルーも、7日のパリ聖火リレーの際に、「チベット」と書いたTシャツを着るなどして意思を示すよう、静かな抗議行動を呼びかけています。また、「60台のオートバイと、ボディ・ガートが何人いるのか知らないが、ヘリコプターや100人の伴走警官(…)、そういう状況を見ていると、フランスがこのイベントを楽しんでいるとは思えませんね」と、厳重な警備に対して皮肉的な見解。 この厳重な警備は、「国境なき記者団」が必ず抗議行動をすると予告していたため。ロベール・メナールは、ここまでの警備に「国家元首の訪仏でもここまでの警備はない」「仰天している」とし、リレーを妨害することは諦めた模様。「暴力は私たちの方にあるのではない」ことを示すため、暴力的な抗議行動はしないことを約束。但し派手なパフォーマンスをするつもりらしい。今日のロンドンは、悪天候もあり、かなり大変なリレーとなったようですが…。朝日新聞だったか、「さながら障害物競走」というくだりには笑ってしまいましたけど。 明日のパリの聖火リレーはどうなるのでしょう。なんと、今、こちらも雪が降ってますけど! 参照: Yahoo Franceより 「Francois Bayrou appelle ses partisans a manifester sur le passage de la flamme olympique a Paris」(AP) JDDより 「Royal: "Je n'ai pas d'adversaire"」 Le Mondeより Rama Yade : Les "trois conditions" pour que M. Sarkozy se rende à l'ouverture des JO LE MONDE | 05.04.08 Rama Yade dément avoir parlé de "conditions" pour la venue de M. Sarkozy à l'ouverture des JO LEMONDE.FR | 05.04.08 JO de Pékin : la flamme olympique à Paris, les politiques divisés sur le boycott LEMONDE.FR | 06.04.08 |





